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2023_CWC_決勝・・このゲームからは、組織と個のバランス、人とボールの動き(チーム力の差異の本質!?)ってなテーマをピックしました・・(レアルvsアル・ヒラル、5-3)(2023年2月12日、日曜日)

この決勝については、ポイントを絞って、簡単にまとめます。

最初の視点は、何といっても、「組織」と「個」のハイレベルなバランスでしょうかね。

レアルは、とにかくトニー・クロースとモドリッチを中心に、人とボールが、遅滞なくスムーズに「動き」つづける。

それも、多くのケースで、その「動き」をベースに、スペースまで攻略しちゃう(トニー・クロースの正確なサイドチェンジが秀逸!!)。

だからこそ・・

そう、世界超一流の「個の天才」を、より効果的に「光り輝かせる」っちゅうわけだ。

監督は、「あの」カルロ・アンチェロッティ。

彼だからこそ、個人的な興味(感性)を、うまくマネージし、組織として、まとめ上げられるっちゅうコトなんだろうね。

いや、ホント、レアルの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での「動き」は、美しい。

対するアルヒラル。

まあ、全体的な「ゲームの趨勢」からすれば、彼らが、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に、うまく人数をかけられないのも、当然の成りゆきっちゅうことか。

たとえば、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での押し上げ・・

そこで、本領が発揮されなければならない大事なファクターは、個々の「意識と意志とイメージング」の高さ・・なんだよ。

でも、アル・ヒラルの場合は、その意識ポテンシャルがアップしていかない。

そりゃ・・

「どうせ・・」ってな感じのマインドだろうから、押し上げに「勢い」を乗せられないのは、自然な流れっちゅうことなんだろうね。

もちろん、オイルマネーを駆使して集めた世界トップクラスの「個のチカラ」を擁するアル・ヒラルだから、ツボにはまれば、危険な仕掛けは魅せる。

とはいっても、その「個」にしても、組織的なバックアップが足りないことで、結局は、推して知るべしってな「単発の仕掛け」に終始しちゃう。

とはいっても・・

そう、アル・ヒラルも、ボール奪取プロセス(守備)は、しっかりと機能させられている。

そう、局面デュエル(個の闘い)じゃ、負けていないんだよ。

とはいっても、そこは、究極の「組織ボールゲーム」であるサッカーだから・・さ。

レアルの場合は、チェイス&チェックやカバーリングの「シンクロ状態」が、まさにレベルを超えているんだ。

あっと、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での「組織」という視点。

そう、人とボールの動きの「リズム」では、アル・ヒラルを圧倒しているレアルがブチ込んだ、先制ゴールシーン。

やっぱり、そのスーパーゴール(そのバックボーン要素!)は、ピックしたいよね。

そこで魅せた、目の醒めるような「人とボールの動き」が、素晴らしかったんだ。

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。

最初にタテパスを供給したのは、スーパーゲームメイカーの、トニー・クロース。

受けたベンゼマは、ワンタッチで美しくボールを止める。

それが、勝負の瞬間だった。

そこから、ベンゼマ、バルベルデ、そして最後はビニシウスと、すべてダイレクトでボールが動き、最後はビニシウスが、美しい「ゴールへのパス」を決めた。

まさに、美しい先制ゴール。

また、その5分後には、バルベルデが、ダイレクトボレーをブチ込んだ。

これで、レアルの「2-0」。

「勝負は決まった・・」ってな雰囲気が、スタジアム全体を包み込んだのも道理だった。

たしかに、その後、アル・ヒラルが、強引なゴールを奪ったけれど、後半早々に、レアルが二つのゴールをブチ込み、ホントに勝負あり。

だから、こんな視点も、あるかな・・

それは・・

リードされた後の、アル・ヒラルの、ボール奪取プロセス(守備)への「意識と意志とイメージング」のポテンシャルが、「数段」ダウンしたという事実。

サッカーは、ホンモノの「心理ゲーム」だからね。

ということで、このゲームからは・・

全体的な「組織と個のバランス」という視点と、「組織」がうまく機能しているからこその、ダイレクトパスを織り交ぜた、美しい組織コンビネーションの演出というテーマを、ピックした次第でした。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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