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2023_J2_第7節・・ゲーム内容が変化に富んだエキサイティングマッチだった・・それにしても城福浩ヴェルディは、実の詰まった進化&深化を遂げているじゃないか・・(ヴェルディvsアルディージャ、1-0)・・(2023年4月1日、土曜日)

この試合、見所テーマが、いろいろあった。

まず何といっても・・

前半30分あたりまで、アルディージャがイニシアチブを握りつづけたコト。

もちろん、そのバックボーンは、相馬直樹アルディージャの、ボール奪取プロセス(守備)が、積極的&攻撃的だったコト。

とにかく、忠実&ダイナミックに「寄せ」つづけたアルディージャ。

そのチェイス&チェック(寄せ)に、周りが、とても忠実に、そして有機的に「連動」しつづけたんだ。

そんなだから、アルディージャが試合のペースを握るのも道理だった。

対する、城福浩ヴェルディ。

そんな劣勢(!?)について、どんな感覚で、捉えていたんだろ〜〜・・

たぶん・・

・・このアルディージャの「勢い」は、そのうち収まるでしょ・・

・・それまでは、このまま、しっかりと受け止めたらいい・・

・・そしたら、今度は、オレたちが、ペースを奪い返す・・

・・とかね。

たしかに・・

前半30分まで、アルディージャがイニシアチブを握っていたとはいえ、ゴール機会という視点では、目立った事象は、創り出せなかった。

そう、アルディージャは、ボールをキープしながらも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、うまくフリーなボールホルダーを創り出せなかったんだ。

そして・・

前半30分を過ぎたあたりから、城福浩ヴェルディが、巻き返していくんだよ。

イニシアチブだけじゃなく、彼らは、ゴール機会まで創り出してしまう。

ところで、そんなゲーム展開だけれど・・

本当に、彼らの「ゲーム展開イメージ」によるモノなんだろうか??

まあ、その見方については、少し、疑問は残るよね・・

そう、徐々に、アルディージャの「寄せ」の勢いが、減退していったわけだからね。

とはいっても・・

そんなゲームの「流れ」を、しっかりと体感し、正しく反応(積極アクション)していったヴェルディの、主体性プレーの素晴らしさは、称賛に値するよね。

次の見所テーマ・・

それは、後半、完璧にイニシアチブを握った城福浩ヴェルディが、素晴らしいスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)から、何度も、ゴール機会を創りだしたコト。

特に、そのプロセスでの、人とボールの動きが秀逸だった。

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、テンコ盛りだったんだよ。

このダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだけれど・・

それを繰り出す方(攻撃側)にしても、受ける方(守備側)にしても、とても鋭い感性をもたなきゃ、結果につなげられない。

特にボール奪取プロセス(守備)の側は・・

それを「止める」のが難しいことで、常に、次、その次の展開をイメージングできていなきゃ、簡単に、ウラの決定的スペースを突かれちゃう。

逆に・・

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を繰り出す方にしても・・

そこじゃ、プレイヤーたちの「イメージ・シンクロ・レベル」が問われるっちゅうわけだ。

そう、普段のトレーニングの「量と質」が、問われるんだよ。

そして、最後の見所テーマが・・

残り15分に、アルディージャがブチかましてきた、強烈エネルギーの反攻を受けたヴェルディ。

そこじゃ、アルディージャは、積極的に「バランスを崩して」攻め込んでくるわけだから、守る方にとっては、とても難しいシチュエーションなんだよ。

そう、あまりにも、目まぐるしくシチュエーションが変わってしまうから、守る方が、「様子見」から、心理的な悪魔のサイクルに陥ってしまう危険があるんだ。

でも、城福浩ヴェルディは・・

そう、立派に、とても実効レベル高く、アルディージャの必死の「勢い」を、うまく抑制しつづけた。

そこでの見所は、何といっても、「最後の半歩」の内実・・

いつも書いているように・・

その「表現」には、決定的なパス&クロスやシュートをブロックするコトだけじゃなく・・

選手一人ひとりが、相手の最終勝負に対して、「予測ベース」のイメージングを構築できることも含まれるんだ。

決して様子見になるのではなく・・

あくまでも「主体的」に、相手の「次」の仕掛けを、しっかりと予測し、決定的なディフェンスを繰り出せるような「効果的イメージング」をアタマに描くんだよ。

その視点で、いつものように、城福浩ヴェルディは、とても素敵なサッカーを魅せた。

最後に・・

陰の主役だった梶川諒太、森田晃樹、林尚輝が魅せた、献身的なプレーに拍手をおくりたい。

あっ・・

もちろん、河村慶人や、後半から出場した齋藤功佑の、これまた献身的な攻守ハードワークとリスクチャレンジ姿勢に対しても・・ね。

齋藤功佑だけれど・・

前節では、メンバーに名を連ねていなかった。

ちょっと心配したけれど、何らかの「体調不良」だったようだ。

よかった・・

とにかく、城福浩の、素晴らしい「仕事」に対して、称賛と感謝の拍手をおくります。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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