トピックス
- 2024_日本代表(WM最終予選)・・中国の集中力ダウンを見越して、忍耐強くプレーをつづけた森保一ジャパン・・その、美しい質実剛健サッカーに、乾杯っ!!・・(中国vs日本, 1-3)・・(2024年11月19日、火曜日)
- サスガに、老練なイヴァンコヴィッチ・・
森保一ジャパンの、組織的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を、しっかりと受け止められる「忠実イメージング」を、徹底させている。
そう、日本の人とボールの動きと、そのリズムが、とても巧妙に、抑制されているんだ。
だから森保一ジャパンは・・
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに代表される、彼らの「シークレット・ウェポン」を、うまく繰り出していけない。
イヴァンコヴィッチは・・
森保一ジャパンのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、人とボールの動きのリズムを、うまく抑制するようなイメージングを、とても効果的に機能させている。
そう、日本の、次、その次のパスレシーバーに対する「抑え」が、効いているんだよ。
でも・・
そんな、チト消化不良気味のゲームが進むなかで、森保一ジャパンは、徐々に、「組織プレーと個人勝負プレーのバランス」を、うまく高揚させはじめるんだ。
主役は、久保建英、伊東純也、中村敬斗といった、個の勝負が持ち味の「勝負師」たち。
もちろん彼らは、「組み立て段階」では、人とボールの動きとそのリズムに、しっかりと「乗って」いく。
でも、仕掛けゾーンに入ってからは・・
持ち味の「個の才能プレー」を、徐々に、前面に押し出しはじめるんだよ。
もちろん、勝負ドリブルだけじゃない・・
「それ」と見せ掛けた、素早いパス&ムーブからの、ウラ取りコンビネーション・・
また、そんな「ウラ取りフリーランニング」でボールをもったときの、危険極まりないドリブル勝負。
そして、決定的な勝負パスをブチ込んだり、そのままシュートへ持ち込んだり。
そんな、「静から動」へと、ゲームが変容しはじめるなかで・・
中国ディフェンスも、ちょっとビビりはじめたんだけれど、そんなゲーム展開のなかで、森保一ジャパンが、セットプレーから、先制ゴールをブチ込んじゃう。
まさに、ピンポイントの、久保建英のコーナーキック・・
そして、そのボールの「軌跡」を、明確にイメージングしていた小川航基が、ズバッと、キャノン・ヘッドシュートを中国ゴールへブチ込んだ。
解説の誰かが言っていたけれど・・
・・そうそう、これこそが、勝負強いチームの証じゃありませんか・・
誰の発言か?
中村憲剛だったと思うけれど・・
その発言に、久しぶりに、よいハナシが飛び出したって感じた。
実は・・
それまでの「数字」のハナシが、鼻についていたんだよ。
もちろん、基本的な「ポジショニング」と、互いの「バランス」についての「イメージング」は、大事。
でも、グラウンド上の現象は、そんな「カタチ」で決まるわけじゃないんだよ。
グラウンド上の現象・・
それは、あくまでも、攻守の目的を達成するための、個々の「イメージングやアイデア」、そして勇気をもったアクションを積み重ねるコトこそが、決定的に大事。
そう、主体的に仕事(攻守ハードワーク)を探しつづけるプレー姿勢ね。
・・選手たちは、トライアングルを創ろうとプレーしてわけじゃない・・
・・そうではなく、スペースで、パスを受けるために動くことで、結果としてトライアングルになっているっちゅうのが実際・・
その視点では、前半の(チト攻めあぐねていた!?)森保一ジャパンが、すこし、「カタチのイメージング」に、しばられ「過ぎて」いたっちゅうことなのか!?
まあ、確かにそれには・・
イヴァンコヴィッチが植えつけた、ボール奪取プロセス(守備)イメージング「も」、かなりうまく機能していたっちゅうコトも、あるよな。
そんなだったから・・
日本のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での人とボールの動きが、少し、停滞気味になってしまった!?
まあ、そんな分析も、アリかもね。
ところで、そんな停滞気味のゲームを「活性化させた主役の一人」久保建英。
じっと、彼の「仕掛けイメージング」を観察していた。
そして、思った。
立ち上がりの、中国の「抑えられ気味」のサッカーでは、とにかく、シンプルにボールを動かすことを意識していたけれど・・
時間の経過とともに・・
そう、わたしは、彼が、相手ディフェンスを(そのバランスを)崩していくためには、個の勝負プレー「も」大事だって思いだしたと、感じたんだ。
そして、仕掛けのスパイスとしての「変幻自在ドリブル」が、威力を発揮しはじめる。
それにともなって、伊東純也も、個の仕掛けをブチかましたり、久保建英との、素早い、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション(素早いワンツーね)を光り輝かせたり・・
そう、彼らは、主体的に(テメー等のアイデアベースで!!)、組織と個のバランスを、活性化させていったんだよ。
それが、前半での、ゲームの流れの「変容」を生み出した、隠れたメカニズムだったと、思う。
あっと・・
もう一つ、言いたいことがあった・・
それは、後半になって、中国ディフェンスが「緩慢」になりはじめたという事実。
チェイス&チェック(寄せ)だけじゃなく、次、その次のパスを狙う、アクションの量と質が、明らかにダウンしはじめたんだ。
そして、それにともなって・・
前述したように、森保一ジャパンの選手たちが、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)で、その動きが、より積極的&攻撃的にアップした。
そう、選手たちが、主体的にポジションチェンジを繰り返すようになったんだよ。
彼らは、主体的に、「テメーで、より効果的に、パスを受けようと」、様々なアイデアを駆使しはじめたんだ。
それは、決して、はじめから決められた「カタチ」なんかじゃない。
そうではなく、攻撃&仕掛けでのメイン・ターゲットである、「ある程度フリーでボールをもつ」という状況(=スペースの活用!)を、創りだそうと・・
そう、彼らは、主体的に考え、勇気をもってアクションをつづけたんだ。
とにかく、イヴァンコヴィッチの「老獪なゲーム戦術」が、うまく機能するなかで・・
忍耐強く、彼らの集中力がダウンすることを見越しながらプレーをつづけた森保一ジャパン。
彼らが魅せた、まさに美しい、質実剛健サッカーに、乾杯っ!!
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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