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2024_オリンピック・・いまから、世界トップの壁を乗り越えていく、「磨りガラスの天井をブチ破るシーン」が、目に見えるじゃないか・・ホントに、よく勝った・・(日本U23vsマリ、 1-0)・・(2024年7月28日、日曜日)

ヨ〜〜シッッッッ!!!!

そのとき、テレビ画面に向けて、拳を突き上げていたよ。

エネーチケー解説の、盛岡隆三も、こんなニュアンスの内容を語っていたけれど・・

・・こんな苦しい時間帯を、粘り強く、持ちこたえて掴み取った先制(決勝)ゴール・・

・・もう、素晴らしいの一言じゃありませんか・・

まさに、そのとおり。

後半・・

セットプレーや「流れ」のなかからの大ピンチがつづいた。

でも大岩剛ジャパンは、まさに、クビの皮一枚で「耐え切り」・・

そして細谷真大の、これまた究極の「意識と意志ポテンシャル」が詰め込まれた、粘りのボールキープからブチかまされた、必殺カウンター。

そのゴールゲッターは、後方からサポートランニングをつづけ、最後の瞬間に「爆発」し、身体ごと押し込んだ、山本理仁。

鳥肌が立った。

わたし・・

その一連のプレーを目で追いながら、完璧に、息を呑み込んでいた(息を止めていた)と思う。

そして、だから、「その瞬間」の、歓喜の(呼吸の!!)爆発が、ハンパなかったっちゅうわけさ。

すごい、すごい・・

相手は、今年3月22日に、日本で行われた親善マッチで、「1-3」でうっちゃられた、強いマリ。

そのコラムでも書いたけれど、まさに、「フィジカルにも長けた、一流の欧州チーム」という、たたずまいなんだよ。


選手たちは、生まれも育ちもフットボールネーションってな、本場の「サッカー感性」を培った一流どころが、ほとんどだからネ(所属チームも欧州の一流どころ)。

やってるサッカーだって、まさに、スマートな欧州サッカー(美しい質実剛健サッカー!)そのものっちゅうわけだ。

そんな強いマリに対し、我らが大岩剛ジャパンは、まさに「ガップリ四つ」の、立派な、美しい質実剛健サッカーをブチかましつづけたんだ。

そして、この試合では、そんな美しさに、これまでの「国際的な体感の積み重ね」で培ってきた粘り(サイコロジカル要素)も、加味されていた。

そんな、実質的な、世界レベルの実力サッカーがあったからこそ・・

そう、「あのPK」での同点ゴールも、免れた!?

いやいや、そりゃ言い過ぎかもネ。

でもサ・・

そのシーンを、ビデオで見返してみたら・・

そう・・

もし、そのPKが、「コースに入っていたら」、たぶん小久保ブライアンが、弾いていた!?

スローモーションで再生してみても、まさに、そんなコトまでも言及できる、素晴らしいタイミングとコースの「セービング内容」ではあった。

フ〜〜ッ・・

いまは、もう、この試合のサッカー内容を、ピックアップする余裕など、ないね。

とにかく、我らが大岩剛ジャパンが、世界トップ実力のチームに、まさに「チカラ」で、競り勝ったという確かな事実だけを、強調したい。

チカラでの競り勝ち・・

それは、もちろん、ボール奪取プロセス(守備)での内実が、すべてを物語っている。

とにかく、我らが若武者たちは、あの強烈なマリの「個の勝負」に、まったくビビらず、次、その次を読み切って(最後の半歩というファクターね!)、対応できていたんだ。

もちろん、マリの、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、組織ファクターも、悪くない。

まあ、大岩剛ジャパンには、微妙に、劣るけれど・・さ。

特に、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションという現象のニュアンスでは・・ね。

エネーチケー解説の盛岡隆三・・

彼も、そんな「組織と個のバランス」での「微妙なニュアンスの違い」を、しっかりと把握し切って対応しつづけていた我らが若武者たちを、絶賛していたよね。

とにかく、よく勝った。

この大岩剛ジャパンは、「世界トップレベルマッチ」でも、互角の「勝負」を挑んでいける・・

そう確信させてくれるだけのコノテーション(言外に含蓄される意味)を内包する、素晴らしい勝負マッチではあった。

これからも、「フランス」のような、世界の強豪をブチ破っていかなきゃいけないわけだけれど・・

いまから、そんな「磨りガラスの天井をブチ破るシーン」が、目に見える。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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