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2025_ACLE の5・・吉田孝行ヴィッセル・・彼らもまた、「美しく勝とうとするポジティブ姿勢」も含め、ミヒャエル広島サンフレッチェ同様、日本サッカーを世界へ向け てアピールできる優れたチームだ・・(ヴィッセルvsウルサン、1-0 )・・(2025年11月5日、水曜日)

強かったネ〜〜、吉田孝行ヴィッセル・・

相手は、これまた強い、ウルサン(試合前の時点で、ACLEの首位!)。

そんな強敵に対して、吉田孝行ヴィッセルは、攻守にわたって、まあ、凌駕したってな表現が相応しい、立派なサッカーを魅せた。

もちろん、その絶対ベースは、ボール奪取プロセス(守備)での、強烈な意識と意志を充満させた主体性プレーの積み重ね。

素早く効果的な攻守の切り替え(トランジション)、間髪を入れないチェイス&チェック(寄せ)、忠実なマーキング&カバーリング等、もちろん強烈なエネルギーを爆発させる「局面デュエル」、そして「読み」という意味の「最後の半歩というファクター」。

それらすべての、ボール奪取プロセス(守備)のファクターで、吉田孝行ヴィッセルは、一日(ケースによっては一日以上の!)長を、感じさせてくれた。

とにかく彼らは、「とても疲れる」守備ハードワークを、まったく迷うコトなく、全精力で「探しまくって」いたんだ。

そして、だからこそ・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、守備ハードワークの「イメージング的な延長線上にあるはず」の、ボールがないところでのアクションの量と質も、高みで安定していた。

そして、このコラムで採りあげたい、メインテーマに入っていくわけだ・・

それは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・

そう、人数が足りているだけじゃなく、全員が、ボールがないところでの攻撃アクションを、忠実に、そしてダイナミックにブチかましているからこそ・・

「仕掛け」でのハイクオリティーの証明とでも言える、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、冴えわたっていたんだよ。

たしかに、後半は、そんな高質コンビネーションは、影を潜めがちになってしまったけれど・・

それでも、完璧にウルサンを圧倒していた前半では、そんな美しいコンビネーションは、何度も観られた・・

・・というか、彼らのプレー一つひとつに、「オレが主体になってコンビネーションを仕掛けてやるっ」てなマインドが充満する「意識と意志」を感じさせてくれたんだ。

その、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだけれど・・

まあ、「ワンツーの積み重ね」とも言えるんだよ。

とにかく吉田孝行ヴィッセルの強者どもは、前述したように、常に、リスクチャレンジの「ワンのパス」を狙っているんだよ。

もちろん、「次のパスレシーバー」、そして3人目、4人目も、そんな流れるような「ダイレクト組織コンビネーション」をイメージングし、まさに猛禽類の眼で、その「流れ」を狙っているって感じる。

そう、鬼木達の口癖だった(いまのアントラーズでも!?)・・

・・出して走る、出して動く・・

そんな、連動する仕掛けイメージングが、この日のヴィッセルには、拡充されていたって感じていたのさ。

とにかく、勝って良かった。

それも、「内容のある勝ち」だから、学習機会としても、とても価値あるモノだった。

吉田孝行ヴィッセル・・

彼らもまた、「美しく勝とうとするポジティブ姿勢」も含め、ミヒャエル広島サンフレッチェ同様、日本サッカーを世界へ向けてアピールできる優れたチームだよ。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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