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2025_クラブワールドカップの2・・レッズ先制ゴールという、神様が仕組んだ「落とし穴」にはまったレッズ・・とはいっても、同点にされてからの立派な主体性プレーは、次につながる・・(インテルvsレッズ, 2-1)・・(2025年6月22日、日曜日)

「あの」先制ゴール・・

わたしは、それを、神様スクリプト(ワナ)だって、思っていた。

それが入る前までは、全員が、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)を意識していたんだよ。

それが・・

そう、その後は、「受け身の心理アリアリ」ってな、最高の闘うマインドからは、かなり「落ちた」プレー姿勢に陥っていったんだ。

それは・・

ボールがないところでの、守備のアクションの量と質が、ダウンしたことを意味する。

だから、インテルの、素早く効果的な人とボールの動きと、その優れたリズムに、何度も、スペースを突かれてしまうんだよ。

勝負は、ボールがないところで決まる・・

そう、インテルは、スッ、スッと、誰もが、スペースへ入り込んでいくんだ。

彼らは、そんな「ボールがないところでのアクション」を活用するイメージングに長けている。

何度あっただろうか・・

・・アッ、やられた・・

・・アッ、そこをフリーに行かせちゃダメ・・

・・そんな、頓狂な声が出たシーンが、積み重なっていったんだ。

でもレッズは、ツキにも恵まれ、そんな決定的ピンチを、何度も、耐えきった。

わたしは、そんな決定的ピンチシーンを観ながら・・

・・どうして、後方から走り込む相手を、フリーで行かせてしまうんだ・・

・・なんで、あんなシンプルなワンツーに付いていけない(マークを振りほどかれてしまう)んだ・・

そんな「心の叫び」にあふれていたよ。

もちろんレッズ選手たちは、インテルが秘める「優れた個のチカラ」を体感しつづけている。

それもあって、もっと積極的&攻撃的に、ボール奪取プロセス(守備)を機能させるための絶対ベースである「意識と意志パワーの高揚」を、うまくコントロール出来なかった!?

まあ、そんな側面もあったんだろうね・・

そして私は、受け身で消極的なボール奪取アクションを観ながら、こんなコトを思っていた。

・・やっぱり、自分たちがリードしている・・

・・一点取られても、まだ、ドローだ・・

・・そんな、イージーな「心理の落とし穴」にはまっていたんだろう・・

だから、まさにイージーに、後方から走り込む相手を、簡単に「行かせて」しまい、決定的なスペース攻略を許してしまう。

何度、フリーズさせられたことか。

まあ、いいや。

とにかく、そんなこんなで、意識と意志パワー(≒集中力)を、「ゾーン」にまで、高められないってな「体たらく状態」が、つづいていたんだよ。

そして、コーナーキックからの同点ゴールを喰らってしまう。

わたしは、そのゴールを観ながら・・

・・あそこまで、「ツキ」を与えた神様は、結局は、「落とし穴」まで仕組んでいた!?・・

・・そんなコトまで考えてしまったモノさ。

でも、そこから、新たなドラマか展開する。

そう、同点にされてからのレッズは、やっと、ほんとにやっと、自分たちがやりたかったサッカーを思い出したんだ。

サッカーは、そのすべてが、ボール奪取プロセス(守備)からはじまるんだよ。

そして、タイミングと状況の良い、チェイス&チェック(寄せ)こそが、すべてのスタートラインだという事実。

そのことを、思いだした!?

まあ、強制されたとも言えるけれど・・

とにかく、チェイス&チェック(寄せ)と、それにともなった協力プレスの効果的な集散という、ボール奪取プロセス(守備)の基本メカニズムが、再び(!?)動き出したっちゅうコトか。

そうなんだよ、ホントにやっと「立派なサッカー」に立ち戻れたレッズだったんだ。

だからこそ、「あの」インテルの決勝ゴールは、悔しかったね。

ということで・・

まあ、たしかに負けてしまったけれど・・

それでも、前述したような「立ち直り」があったのは、ものすごく大きな収穫だったと思う。

そう、そのコトを、選手たち自身が、深く「体感」できたことこそが、この大会の大きな成果の一つだったと思うんだよ。

「それ」は、もちろん、次、その次に、つながる。

まあ、とにかく、CWC最終マッチ、メキシコのモンテレイに対して「も」、立派な、積極的&攻撃的サッカーを魅せて欲しい。

そう、次、その次の進化&深化につなげるためにネ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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