トピックス


2025_J1_ (変則)第15節・・もろく壊れやすい「美しさ」の(!?)アルビレックス・・美しさと、勝負強さが、とても高いレベルで同居する「質実剛健サッカー」の フロンターレ・・興味深いネ〜・・(フロンターレvsアルビレックス、3-1)・・(2025年6月25日、水曜日)

アルビレックス新潟・・

こんな優れたサッカーを魅せられているのに、それが、成績に反映されてこない。

以前から、アルビレックスの「良いサッカー」については、何度も採りあげた。

でも・・

そして、この試合。

相手は、優れたプロコーチ長谷部茂利が率いる、リーグ実力トップの一角、フロンターレ。

そして、試合を観るなかで、何か、成績に反映されない、アルビレックス課題バックボーンが、少しだけ、垣間見えた感じが・・

この試合まで、リーグ最悪の「33失点」を喰らっているアルビレックス。

たしかに、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、魅力的で優れたサッカーを魅せつづけてはいる。

そう、組織的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実では、リーグ実力トップにも引けを取らないんだよ。

でも、その代償が・・

アルビレックスが、そんな優れたスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を展開できているバックボーンは・・

人数をかけ、人とボールをしっかりと動かしながら、とてもスムーズに、組織的に攻め上がれているからに他ならない。

もちろん、人とボールの動きのリズムも、しっかりとマネージされている。

美しい・・

そして、特に後半、そんな流れるような動きのなかで、何度も、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、フロンターレ守備のウラの決定的スペースを、突いていくんだ。

でも・・

そう、そんな、ある意味「リスキーな動き」を駆使することで、変なカタチでボールを失ったときには、しばしば、大変なピンチに陥ってしまうコトがある。

例えば・・

前掛かりの意識が高い故に(!?)、前へのスペースへ飛び出す動きに出されたタテパスを、相手にカットされ、そこから逆襲を喰らってしまったら・・

そりゃ、戻り切れないシーンが出てくるのも、道理だ。

もちろん、どんなケースでも、頑張って「戻らなきゃ」いけないコトは、選手たちも、しっかりと理解しているさ。

そのことは、「想定外のボールロスト」に陥ったときの、アルビレックス選手たちの「強いアクション意志」を感じていれば、すぐに、分かる。

でも、結局は、「あっ・・遅れてしまった〜・・」ってな感じで、足が付いていかなくなってしまうコトも多いんだよ。

また、ディフェンスでの「最後の半歩というファクター」でも、やはり、何かが、足りない・・と感じる。

失点二つ目の、フロンターレ・セットプレーでの神田奏真のダイビングヘッドゴール場面。

そこでは、アルビレックス選手たち全員が、ボールを「目で追って」しまっていた。

それじゃ、相手に、先にスペースへ入り込まれちゃう。

また3点目の失点シーンにしても、シュートを決めた奥村仁に対するマークが、甘く、遅れてしまっていた。

だからこそ・・

特にボール奪取プロセス(守備)では、次の展開を予測するという意味での「最後の半歩というファクター」が大事になってくるんだよ。

そう、次を予測するいるメージング・・ね。

まあ、それ以外でも、局面デュエルでの「意識と意志の爆発」が、十分じゃないとか、そんな心理的な課題もありそうだと感じた。

そんな、とても微妙なネガティブ要素の積み重ねが、ここにきて、アルビレックスが「降格リーグ」へ転落してしまった背景にあるのかもしれない。

対する長谷部茂利フロンターレ・・

彼らは、例によって、まさに、美しさと、勝負強さが、とても高いレベルで同居する「質実剛健サッカー」を魅せてくれた。

それは、それで、称賛に値する。

でも私は・・

まだ、アルビレックスの美しさに、心惹かれているんだよ。

でも、もしかしたら、前述したように(!)、それは、もろく壊れやすい「美しさ」なのかもしれないけれどネ・・


============

ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

-------------------

あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


============

最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


===============

 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

==============

 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





[ トップページ ] [ Jワンポイント ] [湯浅健二です。 ]
[ Jデータベース ] [トピックス(New)] [ 海外情報 ]