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2025_ 日本代表(WM最終予選)・・「あの」サウジが、こんな徹底サッカーをやってくるとは・・まあ、いまのチカラ関係からすれば、ロジカルな「ゲーム戦術」な んだろうね・・それにしても森保一ジャパンは、ツキに恵まれなかった・・(日本vsサウジアラビア, 0-0)・・(2025年3月25日、火曜日)

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)・・

このゲームでも、そのテーマを、ピックしましょうか・・

とにかく・・

サウジは、爆発カウンター「しか」狙っていなかった。

こんな感じでボールを奪い返す・・

そして、そこから超速の爆発カウンターをブチかます・・

まあ、サウジ監督のプロコーチ、エルベ・ルナールも、そんな「イメージ創り」で、チームを、徹底的に鍛え上げたんでしょ。

サウジ監督のルナールと言えば、2018年ロシアW杯で、モロッコ代表を率い、イケメン白シャツで、一躍、名を馳せたよね。

そして、前回W杯では、サウジアラビア監督として、グループリーグでアルゼンチンを下すなど、イケメン白シャツにも、磨きがかかったモノさ。

そして今回も、サウジアラビアを率いるコトになった。

もちろん、彼は、優れた策士プロコーチだから・・

生活文化の違うサウジアラビア選手たちを、限界まで「耐えさせ」、極限まで「集中力」をアップさせるなど、抜群の「規律レベル」をチームに植えつけられたのも、道理か。

対する森保一が率いる、日本代表。

もちろん、ゲームの流れのイニシアチブは、森保一ジャパンが、握っている。

それだけじゃなく、彼らは・・

ボールを持たされているという雰囲気ではなく(!?)、実質的なゲーム(勝負)の流れも、しっかりと支配しつづけるなかで、何度も、何度も、ゴール機会を、創りだした。

そう、何度も、何度も・・

それでも、決め切れず、結局ゲームは、引き分けに、終わってしまった。

ポゼッションは、「71% - 29%」、シュート数は「11-1」。

もちろん、数字で、ゲーム内容を語ろうとは思わないけれど・・

とにかく、あれだけゲームを支配しているということは・・

逆に、変なカタチでボールを奪い返されたら、大変なピンチに追い込まれるということ。

森保一ジャパンは、その事実も、しっかりと意識し、立派にプレーしていたんだよ。

だから・・

そう、変なカタチでボールを奪われたら、誰彼かまわず、全力で、そう、フルパワーで、チェイス&チェック(寄せ)をブチかましつづけたんだ。

そんな彼らの、強烈な「闘う意志」にも、心からの称賛と感謝の拍手をおくっていたモノさ。

例えば、前半に、久保建英が魅せた、長い距離のチェイシング&ボール奪取・・

それは、チームに(森保一のゲームコンセプトに)、プラスのチカラ(心理パワー)をもたらしたに違いないって感じていたよ。

そして、冒頭で示した、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)っていう、このコラムのテーマ・・

それは、ある程度は、しっかりと機能していたと思う。

たしかに、ポジティブな結果を引き寄せるまでには、いけなかったけれど・・

私は、強烈なサウジ守備と対峙したなかで(!!)かなり「うまく」機能していたと思っているんだ。

やっぱり日本は、最後は、スルーパスや、強烈クロスで、ダイレクトシュートをプチ込むってなゴールが、イメージに合うんだよ。

たしかに、たまには・・

久保建英、伊東純也、三笘薫、堂安律、中村敬斗、南野拓実といった、さまざまに特長が異なるドリブラーの一発勝負が、光り輝いたりする。

それでも、やっぱり・・

そう、森保一ジャパンの、真骨頂は、何といっても、人とボールの動きと、その優れた「リズム・マネージメント」にあるって思うんだよ。

そんな「動き」によって、相手ディフェンスを(その守備イメージングを!!)翻弄し、出来たスペースを攻略していく。

この試合でも・・

何度も、素早く大きな「動き」で、相手ディフェンスの「イメージング」を、うまく引き寄せ、そして、出来たスキ(スベース)を突いていくコトで、何度も、ゴール機会を創りだしていた。

まあ最後まで、結果を引き寄せることはできなかったけれど・・

内容的には、うまくいかなかったコトも含めて、とても貴重な「学習機会」になったと思っている筆者なのさ。

さて、最終予選・・

残すは、オーストラリアとのアウェー戦(6月5日木曜日)、そして、インドネシアとのホームマッチ(6月10日火曜日)だけとなった。

W杯抽選会での「ポット」も含め、これから森保一ジャパンは、世界と対峙するなかで、サッカー内容を、より充実、躍進させていかなければならない。

わたしは、さまざまな視点で、森保一ジャパンは、限りない可能性を秘めていると思っている。

そう、世界一を目指してね。

ところで・・

これまで私は、2011年ドイツ女子W杯、2014年ブラジルW杯で、さまざまに「思い入れ」が強いチームが、世界一に上り詰める軌跡の証人になれた。

ということで・・

これからは、森保一ジャパンに、思いを託そう。

ガンバレ〜、森保一ジャパン〜〜


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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