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2025_ナデシコ・・素晴らしい「組織サッカー」で、進化&深化をつづけているコトを体感させてくれたナデシコと、新任監督のニルス・ニールセンさんに、称賛と感謝の拍手をおくります・・(ナデシコvsオーストラリア、 4-0 )・・(2025年2月22日、土曜日)
この試合、結果が分かっていたうえで、内容に目を凝らすことにした。
そして観はじめて直ぐに、昨年10月の、日韓戦に、思いを馳せた。
そう、ゲーム内容的に、とても似通った「概観イメージ」が、あったんだよ。
もちろん、相手のオーストラリア代表は・・
プレイヤーの多くが、本場イングランドで活躍している強豪だ。
その意味で、韓国戦同様、とても価値のある親善マッチになったと思ったわけさ。
もちろん、相手が、体躯的(パワーとスピードなど)、戦術的、またマインド的に、まったく趣が異なったオーストラリアであるという意味合いも、含めてね。
ということで、この試合からピックするテーマは・・
素晴らしい人とボールの動きと、そのリズム・マネージメントが光り輝いたスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)ではなく・・
そう、ボール奪取プロセス(守備)に、スポットを当てようかな。
何せ・・
不確実なサッカーは、究極の「意志のボール」ゲームなんだよ。
そして、その意志を集約させなければならないのが、基本的には「受けアクション」を積み重ねなければならないボール奪取プロセス(守備)だからね。
だから、「逆」に言えば・・
その「受け身の状況」を、意志のチカラで、「自分たちが主体になる」ようなモノへと進化させるのが、強いチームの証明っちゅうわけだ。
そう、ボール奪取プロセス(守備)こそが、すべての絶対ベースなんだよ。
そこで、「ぬるま湯プレー」など、サボるヤツらは、決して、一流にはなれない。
もちろん、ディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシ、ジョージ・ベストなどなどの「超」天才連中は、(鼻につくけれど!?)別物なのさ。
語りすぎ・・!?
へへっ・・
ということでボール奪取プロセス(守備)・・
まず、そのメカニズム(攻勢ファクター)を、簡単に、分類してみようかな・・
・・素早く、効果的な攻守の切り替え(トランジション)・・
・・そこから、ぶちかます、忠実な、チェイス&チェック(寄せ)・・
・・その仕掛けアクションに対応する、マーキングやカバーリング・・
・・(同じ意味の!?)協力プレスの集散・・
・・相手のボールを追い詰めたトコロでブチかます、局面デュエルの内実・・
・・そして、「最後の半歩」というファクター・・
最後の半歩というファクターについては、いつも書いているから、ここじゃ、踏み込まないけれど・・
とにかく、相手アクションの「次」を読んで(イメージングして)、的確に対処するっちゅうコトかな。
だから、「最後の半歩」というアクションは、目立たないコトが多い。
それでも、そこで「爆発を溜めている」勝負プレーほど、エキサイティングなモノはないのさ。
あっ、エキサイティングと言えば・・
そう、自分たちがボールを失った「直後」のイメージングも、見所満載だよ。
素早いトランジションから、爆発したり(チェイス&チェック!)・・
その味方アクションを観ながら、次を予測し、アタックの準備に入ったり・・
はたまた、チェイス&チェック(寄せ)を、受けわたしたり・・等など。
とにかく、ナデシコは、常に、ホントに常に、ボール奪取プロセス(守備)に入ったら、一人の例外なく、アタマのなかをフル回転させているんだよ。
その「意志の咆哮」が、観ているコチラに、とても心地よい。
そして実際に、「タメ」から、タイミングよく「爆発」するアタックプレーをブチかまし・・
そのほとんどを、結果(観ている方に期待させられるプレー!)につなげてしまう。
このゲームでは、とにかく、そんなナデシコの、ボール奪取プロセス(守備)での、「意志の炸裂」が、素晴らしかった。
あっ・・
それって、まあ、簡単に言っちゃえば、実効レベルが、とても高い、前からプレスっちゅうコトだね。
とにかく、そんなふうに、ボール奪取プロセス(守備)が、スーパーに機能しているからこそ・・
次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、素晴らしい機能性を、魅せられる。
特に・・
ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、心地よい。
それも・・
その、ダイレクトでの「人とボールの動き」のラディウス(半径)が、とても広いんだ。
そりゃ、相手のオーストラリアも、その「動き」をイメージングするのに苦労するはずだよ。
とにかく・・
またまた素晴らしい「組織サッカー」で、進化&深化をつづけているコトを体感させてくれたナデシコと、新任監督のニルス・ニールセンさんに、称賛と感謝の拍手をおくります。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、
その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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