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2025_ナデシコ・・勇気と「リベンジの気概」にあふれたナデシコ・・再び、世界の頂点へ向けて進化&深化しているコトを体感させてくれた・・ガンバレ〜、ニルスなでしこ〜・・(ブラジルvsナデシコ、 2-1 )・・(2025年6月4日、水曜日)

新任監督、ニルス・ニールセン・・

やっぱり、タダモノじゃないネ。

完敗を喫した第1戦から、ここまで、チームの「フォーム」を、立て直した。

フォーム・・

フィジカル、タクティカル、サイコロジカルな、チーム状態・・ね。

とにかく、我らがナデシコの「闘う意志」が炸裂しつづけたコトは、疑う余地のない事実だった。

そこには、わたしがイメージする、理想的な、攻守にわたる「主体性プレー」のエッセンスが、満ちあふれていたんだよ。

だからこそ、残念だったのは・・

ブラジルの、フィジカルベースのセットプレーやカウンターに、やられてしまったこと。

世界の大会じゃ、「どんなカタチ」であっても、結果が「すべて」ってなコトになっちゃう。

もちろん私は、内容を、第一義的に評価するけれど・・サ。

とにかく、我らがナデシコは、ギリギリの領域で「闘い」つづけた。

ボール奪取プロセス(守備)でも、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)においても。

そこで、もっとも重要なファクターは・・

そう、ボールがないところでのアクションの量と質。

あっと・・

そのテーマだったら、この選手を採りあげないわけにゃ、いかない。

そう、個の才能じゃ、誰もが認める、「あの」谷川萌々子。

第1戦での、彼女のパフォーマンスは、わたしが最初に観た谷川萌々子のパフォーマンスと、何ら、進化&深化を感じることはなかった。

だから、彼女が、途中で交代させられたのも、頷ける。

とても残念だったね。

ところで・・

知り合いで、女子サッカーにも造詣が深い、知り合いのドイツ人プロコーチと、彼女について話したコトがあったんだよ。

谷川萌々子は、ドイツの雄、バイエルン・ミュンヘンの女子チームに所属している。

ソイツ、曰く・・

・・モモコは、とても才能がある・・

・・まあ、天才の部類に入る選手だね・・

・・でも、だからかもしれないし、女子サッカーじゃ、往々にしてあることなんだけれど・・

・・才能レベルで特別な選手は、甘やかしてしまうんだ・・

・・まあ、それだけ、女子サッカーじゃ、才能が貴重というコトなんだけれど・・

・・だから、特別な才能に恵まれた選手には、攻守ハードワークに、大きな課題をかかえちゃうヤツらがが多いんだよ・・

・・オレは、バイエルン女子のコトは、よく知らないから、実際のトコロは、分からない・・

・・それでも、ボール絡みで魅せるモモコの才能からしたら、いま以上の、実効パフォーマンスを魅せられるはずだよ・・

・・まあ、残念だよな・・

フムフム〜〜、ということで、もしかしたら・・

そんなトコロも、佐々木則夫女子部の責任者(!?)が、ニルス・ニールセンに、期待しているトコロなのかもしれない。

とにかく・・

そう、「勘違いした天才」ほど、扱いが難しいプレイヤーは、いないというコトが言いたかった。

もろちん・・

そう、その「天賦の才」が、ディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシのレベルだったら、ハナシは、まったく別次元のコトになるわけだけれど・・サ。

とにかく、いまの(!)谷川萌々子のレベルだったら、あの、攻守にわたる「怠惰なボールなしのアクション」にハラを立てるチームメイトは、多いだろうな。

そして、パスを回してもらえなくなり、自分が目立てる(!)活躍の「場」を失っちゃう。

そう・・

不確実なファクターが満載のサッカーは、究極の「チーム」ボールゲームなんだ。

あっと・・

とにかく、このゲームで魅せつづけた、我らがナデシコの「躍動」は、第1戦の「消化不良」を、完全に払拭してくれた。

そこで彼女たちが魅せた、まさに限界まで突き詰めるような雰囲気にあふれた、主体的な攻守ハードワーク。

素晴らしいの一言だった。

特に・・

そう、組織パスと、個のドリブル勝負を、高次元で「融合」させられているコトが、インプレッシブの極みだったじゃないか。

とにかく、彼女たちは、勇気と「リベンジの気概」にあふれ・・

それを、攻守にわたるボールがないところでのアクションと、ボール絡みのデュエルやドリブルで、前向きに(積極的&攻撃的に!)表現してくれた。

ところで、第1戦のブラジル代表・・

私は、彼女たちが、とてもハイレベルに、「組織と個をコラボレート」していたと感じていた。

澤穂希ナデシコが世界の頂点に立った頃(2011年頃ね)・・

当時は、ナデシコの「組織サッカー」は、群を抜いていたんだよ。

まあ、逆から観れば、彼女たちには、テクニックと(相互信頼ベースの)タクティクスしか、秀でたモノがなかったとも言えるけれど・・サ。

まあ、組織と個のバランスという視点じゃ、ナデシコの対抗馬は、ドイツとアメリカしかいなかったとも言えるかな。

まあ、その後は・・

フランスや北欧の国々、そしてブラジルを筆頭にした南米チームも、「組織と個のバランスの執れた融合」を絶対ベースにするようになったわけだけれど・・サ。

そして逆にナデシコは・・

「世界の頂点」では、うまく存在感を魅せられなくなり、その流れがつづいていたっちゅうわけだ。

でも、いま・・

そう、テクニックとタクティクスでは定評のあるナデシコは、フィジカル&サイコロジカルでも進化を遂げているんだよ。

この試合では、再びナデシコが、世界の頂点へ向けて、大きく飛躍しているコトを、再認識させてもらった。

だからこそ・・

そう、谷川萌々子っていう、大天才を、なんとか「救って欲しい」と、節に願っているわけさ。

今度、バイエルン女子のコーチを探し出して、ハナシをしてみようかな。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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