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ドイツ便り・・その(1)・・(2001年7月7日、土曜日)


一昨日(7月5日)にドイツ入りし(フランクフルトに到着)、フランクフルト、ケルンで何人かのサッカー関係者と会って情報交換した後、サッカーとは関係のないビジネスのミーティングのためにハンブルクへ移動。その後、ウイークエンドを親友(その家族)と過ごすために、ドイツ北端の町、フレンスブルクまでやってきました。

 移動した距離は、すでに800キロ。アウトバーンですから、移動は基本的にスムーズなはずなのですが、今回は、バケーションの開始日とバッティングしたために、道路が混んでいて・・。また道路工事の箇所も多く、5箇所くらいで大渋滞に巻き込まれてしまいました。いや、その渋滞のすさまじいこと。たとえば、ケルンからハンブルクまで(約450キロ)の移動に6時間もかかってしまって・・。空いていれば「3時間」もあれば到着するんですがネ。情報を仕入れていなかったもので・・。私としたことが大失敗。2-3回くらいですかね、オーバー230キロで飛ばせたのは・・。もう・・!

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 さて、いまは日本時間で「7月7日の深夜」なのですが(ドイツ時間で、同日の午後1700時)、ジュビロ磐田の「ファーストステージ優勝」を、インターネットで知りました。

 彼らには、心から「オメデトウ」と言いたい湯浅です。とにかく「サッカーの内容」で、他チームを凌駕していたことは事実でしたからネ。

 サッカーの理想型は「美しく、そして強い(結果の残せる)サッカー」。ジュビロは、攻守にわたって、常に全力でのリスクチャレンジを披露しつづけました。それも、組織プレーと個人勝負プレーが絶妙のバランスを魅せる、クリエイティブで美しいサッカーを・・。彼らは、主力メンバーのケガなどの影響を受けながらも、最後まで「目指すべき方向性」を明確に示唆するサッカーを展開し、そして結果を残したのです。

 とにかく、イメージリーダーに足る「内容あるサッカー」で優勝したジュビロに、心から、感謝と賞賛を惜しまない湯浅なのです。

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 ここ「フレンスブルク」は(というか、私がこれまで通ったところは全般的に)本当に良い天気です。暑い、暑い・・。

 フレンスブルクは、「バルト海(北海)」からちょっと奥まった入り江沿いにある小規模な町(デンマークとの国境沿いです)。美しいですよ、ホントに・・。

 まあ文学的な表現はなしにしますが、自然と文明が「程良いコントラスト」を織りなす、メルヘン的な田舎町・・ってなところでしょうか。町並みは典型的なドイツなのですが、その中にモダンな建物も散在し、ヨットハーバーがある入り江を取り囲んでいます。親友の「ウリ・ノイシェーファー」と、旧交を温めながら散歩し、入り江沿いのオープンカフェで、魚料理とワインに舌鼓を打つ・・。その周りを、地元の人々が、ゆったりとした雰囲気を醸し出しながら散策している・・(今日は土曜日ですから、みんな仕事はオフ)。我々の歩くテンポも、自然に「ゆったり」としてくるのも道理といった具合なんですヨ。

 ウリは、当時の東ドイツ出身のサッカーマン。わたしがケルンに留学していたときに(1970年代)、グラウンド上で知り合いました。今は整形外科医でテニスに凝っていますが、当時は(25年も前のハナシになりますがネ)、ハードでクレバーなディフェンダーとして鳴らしたモノです。

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 フランクフルトで借りたクルマは、ドイツのビジネスパートナーが予約してくれたのですが、まあまあ速いクルマ。これまでは、ドイツ車以外は乗らないことにしていたのですが、今回はちょっと趣向を変えて「イタリア車」。アルファ・ロメオです(156)。小ぶりのボディーは、たしかに「美しいデザイン」(もちろん私好みという意味ですがネ・・)。また「走り(パワー感など)」にも満足です。昔は乗るたびに感じられた、イタリア車に対する「細かな不満」は、かなりのレベルで解消されているという印象をもちました。「機械的な操作系&足回り」、「電気的な操作系」ともに、不満を感じることが少なくなっているというわけです。

 走りはキビキビ(ハンドルの操作性も正確)。いいじゃありませんか・・。これから、ベルリン(国際サッカーコーチ会議)、その後も2-3都市を訪問し、最後は再びフランクフルトですが、それまでの2000キロが楽しみになってきました。

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 さて、明日の日曜日はベルリンへ向けて移動です。しっかりと休んでおこうとは思いますが、今夜はこれから町の「夏祭り」。私も行きますが、あまり夜更かしはしたくないな〜〜。でもまた「人」と知り合ったら長話になってしまうだろうし・・。フレンスブルクは小さな町だから、確実にウリの知り合いに出会ってしまうだろうから・・。そうしたら長話になってしまうに違いありませんから・・。でもそれが至極の楽しみであることも確かなんですがネ・・。やはり旅のハイライトは、「気持ちの良い人々」との出会いなのです。

 次は国際会議から、「行間ディスカッション」も含めてレポートすることにします。では・・




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