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お祭りゲーム・・それでも発見もありました・・日韓選抜チームvs世界選抜チーム(1−1)・・(2001年1月3日、水曜日)


お祭りマッチ・・、でも「個人的」には見所があるかも・・、なんて少しは期待していたんですが、やはりこの世界選抜のメンバーでは「個人勝負」だけで日韓チームの守備ブロックを崩しきるところまでいけるはずもなくて・・

 お祭りマッチは、結局「お祭り」でタイムアップを迎えることになりました。コ・ジョンスの素晴らしいフリーキック、プロシネツキの夢のようなロングシュートという置きみやげを残して・・

 とはいっても、そんな低調ゲームでも、「発見」はありました。それは、やはりサッカーは「ホンモノのチームゲーム」だということです。チームゲームだからこそ、周りの選手たちの「次の仕掛けに対する意図(イメージ)」が一致しなければ何も生まれない。ボールをこねくり回すなかで、小さな動きだけで「足もとパス」をつなぐサッカーでは、日韓の守備ブロックが振り回されるはずがあませんからネ。攻撃では、高質なボールのないところでのプレー(フリーランニング)など、日韓チームの方が、チームゲームという意味で、明らかに「世界選抜チーム」よりは上でした(まあそれも前半だけでしたが・・)。

 ゲーム開始の最初の時間帯、チェ・ヨンスなどが、「三本」の100パーセントチャンスを得たにもかかわらず、単純なミスで、モノにすることができません。その後、コ・ジョンスが絵に描いたような美しいフリーキックを決めましたが、先のチャンスもゴールに結びつけていれば、「2-0」「3-0」と世界チームを引き離し、そのことで彼らの「プロとしての本能」を呼び覚ますことができたかも・・なんて、残念に思っている湯浅でした。

 甘く見ていた「極東チーム」に、二〜三点、ブチ込まれる・・。それほど「プライドを傷つけられること」はありませんからネ。でも・・

 世界選抜の選手たちのサッカーは、まさに低調。昔だったら、全体的には動き(ダイナミズム)がなく、ボールの動きも足もとパスだけであったとしても、「局部的な個人勝負」でチンチンにやり込め、終わってみれば大勝・・なんてことになっていたんでしょうが、チカラが接近している現在では、そんな「イージー心理のプレー」では何も生み出すことはできません。彼らのなかで見るべきところは、プロシネツキの、華麗なボールコントロールをベースにした、「組織プレーを指向する」プレーや、アーロン・ビンターの「バランス感覚」、カラッツェのクレバーでパワフルなプレーくらいでしたかネ。もちろん「局所的」には、ロイやオルテガ、クエバスやババンギダなども「基本パフォーマンス」の高さを感じさせはしますが・・

 日韓チームに関しては、前半の「最終守備ライン(右から、明神、秋田、松田、中田浩二、服部)」による、「安定度」抜群のディフェンスが際だっていました。彼らは、相手が誰であろうと、「深い自信」に支えられたクリエイティブ守備を魅せつづけたのです。

 また「ラインコントロール」も秀逸でした。オルテガがボールをもち、二列目で「無為」にキープする・・、その瞬間、ホルヘ・ボラーニョが、「ライン」を形成している日韓の最終守備ラインを追い越して決定的スペースへ走り抜ける・・、ただ日本の五人で構成する最終守備ラインは微動だにせず・・、彼らには「今のオルテガのボールの持ち方じゃ、絶対にスルーパスは出ない・・」という確信のもと、ラインの組織を崩さず、結局、オルテガの「次の横パス」を、松田がインターセプトしてしまいます。

 世界選抜の攻めは、そんな日本の最終ラインの「前」で、無為にあがいている・・という印象が強くて・・。後半にプロシネツキがゲームを組み立てはじめてからは(また秋田、中田浩二が交代してしまってからは・・)、日韓チームの最終ラインが「バタバタ」してしまいましたがネ・・。

 この試合に関してのコメントは、こんなところでしょうか。ベンチに座る「アリゴ・サッキ監督」は、試合中、いったい何を考えていたんでしょう。「マズいな、こんな内容じゃ・・もっとダイナミズムを演出させなければ・・」?? いやいや、たぶん、「まあいいさ、これはお祭りなんだから・・」ってなノリだったに違いない?!

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 さて、私は、明日(1月4日)から海外遠征です(出張も兼ねてます!)。来週号のサッカーマガジン、そしてヤフースポーツ「2002クラブ」用の原稿はもう仕上げてありますが、今回の約10日間の遠征でも、気づいたことがあれば現地からHPをアップしようと思っています。ではまた・・




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