ドイツの友人が、興奮して私の携帯に電話を入れてきました。ブンデスリーガの最終節が終わった直後のことです(日本時間で、5月19日の土曜日、24時30分)。
ドイツのプロ一部リーグ「ブンデスリーガ」最終節の注目は、降格ボーダーライン上にいるウンターハッヒンクと戦う、リーグ二位のシャルケ04。そして前節にリーグトップに返り咲いたバイエルン・ミュンヘン。バイエルンは、チャンピオンズリーグの決勝まで駒を進めたばかりです。
ドイツの一部プロリーグ「ブンデスリーガ」の、最終節を前にした状況については、今週アップした「Isize 2002クラブ」を参照してください(トップページにリンクボタンあり!)。そこで、本日行われた「リーグ最終節」の見所を書きました。優勝争い・・、そして降格争い・・
バイエルンは、アウェーで、ハンブルクと、二位のシャルケは、ホームで、ウンターハッヒンクと対戦しました。勝ち点「3」の差をつけているバイエルンは、引き分けでもリーグ優勝が決まります。対するシャルケは、勝たなければならない・・。そんなギリギリのテンションに支配される雰囲気のなか、シャルケは、必死に食い下がるウンターハッヒンクを「5-3」で退けました(最初ウンターハッヒンクが二点を先行したんですよ!)。ただバイエルンは、90分が過ぎた時点で、まだ「1-0」とリードされていて・・
バイエルンは、「得失点差」ではシャルケにリードされています。ということは、このままでは(昨シーズン同様!)「歴史に残る大逆転劇」が・・
シャルケのホームスタジアム、ゲルゼンキルヒェンでは、七万人を越える観客で埋め尽くされたスタンドが揺れ動いていたということです。そうです。シャルケのファンは、オラがチームの「リーグ初優勝」を確信していたのです。場内アナウンスや、ラジオなどで、彼ら全員が「ハンブルク対バイエルン」の試合展開を把握していましたからネ。そんなスタジアムの雰囲気がテレビに映し出されていたということなのです。同時に、ハンブルクでの試合展開も・・
「本当に、まさかの大逆転優勝が決まってしまう・・。そのとき本当に確信していたよ。シャルケのファンは熱心だし、まだ一度もリーグ優勝していないから、オレ自身も、ヨシ、やった!なんて感激したりして・・。でも、あと数秒というところで・・」
電話口で、大声でヤツがしゃべりつづけます。彼の興奮度も頂点を極めていたようで・・。ちなみにヤツは「北ドイツ」出身(私の親友で、いまは整形外科医です)。ですから、優勝チームはどちらでも良かったはずなんですが、最後は、「でもさ、シャルケには本当に優勝させてやりたかったんだよ。勝てば初めてだしネ。それにいつもバイエルンが優勝するんじゃ、変化がなくてつまらないじゃないか。アイツらは、世界選抜だしな。でも・・」ってな具合に、声のトーンが沈み込んでしまって・・。
そうなんですよ。本当に、ロスタイムがあと数秒で終わるというタイミングで、バイエルンの「アンデション」が、同点ゴールをたたき込んでしまったのです。まさに、数秒のドラマ・・
人々は、この数秒のうちに、天国と地獄を行き来しました。なんという結末・・
とにかく、ドイツ・ブンデスリーガ「2000年−2001年シーズン」の優勝チームがバイエルンミュンヘンに決定したのです。それも最後の0.5秒で・・。また、残り一つの降格チームが、優勝を逃したシャルケに敗退したウンターハッヒンクに決定しました(まあ、もし彼らが勝ったとしても、降格で競り合っていたコットブスが、アウェーで1860ミュンヘンを「0-1」でうっちゃったので、結末には変化はなかったわけですが・・)。まず、そのことを報告しておかなければと思い、キーボードに向かった次第。詳しくは、機会を改めて・・(5月22日の火曜日、「Isize 2002クラブ」にアップ!!)