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久しぶりの「J2」・・いや、エキサイティングマッチでした・・湘南ベルマーレ対ベガルタ仙台(2-3)・・(2001年4月28日、土曜日)


現在トップのベガルタ仙台と、三位のベルマーレ湘南との対戦(ベルマーレのホームゲーム)。私にとっては久しぶりの「J2」観戦です。

 実のことを言うと、この試合の前に、等々力でおこなわれた「川崎フロンターレvs大分トリニータ」のゲームも観戦しました。ただ、両チームともに「スタンディングサッカー」に終始する、まったく退屈な試合。レポートする気力さえ失ってしまって・・。それでも、「少しは」大分の方が、ゲーム内容では上回っていたような「希薄な」印象は残っていますがネ。とにかく途中からは、眠気に襲われてしまって・・

 少し暑かったから・・!? そんなことは言い訳にはなりません。止まっているのは、「エネルギーを貯めている」状態でなければなりません。そこから、チャンスになったら、また、チャンスの小さな芽が見えたら、ボールがないところで、意図をもったスタートを(スペースへのフリーランニングを)切らなければなりません。その意識が、両チームともに希薄で・・。

 こんな「姿勢」でプレーをつづけていたら、選手たちの「ダイナミックプレーに対する意志」が減退し、しまいには、箸にも棒にもかからない「無価値」の選手になってしまいます。とにかく両チームの選手たちは、ビデオを見直すことで、自分たちの「意図なしサッカー」を猛省して欲しいものです。あんなサッカーじゃ、やっている方だって楽しくも何ともないに違いないでしょ!?

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 そんな「レイジーマッチ」に比べ、平塚競技場での上位対決の面白かったこと。両チームともに、攻守にわたってアクティブプレーのオンパレード。これですよ。選手たちが、常に、攻守にわたって「次を意図し」、積極的にプレーする・・。この姿勢が、観ている方に感動を与えるだけではなく、選手たち自身も、世界へのステップを上っていけるんです。

 とはいっても、試合は「意外」な展開になってしまいます。ベガルタが、立ち上がりにトントント〜〜ンと、三点もブチ込んでしまったんです。

 最初は、立ち上がりの1分。右サイドからドリブルで持ち上がった藤吉から、中央のマルコスを経由して(触っていなかったのかもしれませんが、そこに彼がいたことで、湘南ディフェンスが引きつけられた!!)、右サイドでフリーになっていた財前へパスがつながります。そこで財前は、迷わずに勝負。そしてそのまま「ドカン!」と先制ゴールを決めてしまいます。見事なゴールではありました。

 まあ、展開からすれば、このままじゃ終わらない・・、ベルマーレが大パワーで逆襲する・・そんなことを思っていた前半7分、仙台が、今度は右サイドからのフリーキック(岩本)を、ファーポストスペースへ詰めていたマルコスがそのまま押し込んで追加ゴールを決めてしまいます。これで2-0・・。フム・・

 そして前半13分。またまた仙台が、見事なカウンターを決めてしまいます。左サイドから岩本が持ち込み、マークする湘南ディフェンダーを、軽いフットワークで翻弄しながら(相手との間合いを空ける、うまいフェイク動作!)素早いタイミングでの「ラストパス(ラストセンタリング)」を、ニアポストのスペースへ送りこんだのです。そして、そこへ走り込んでいた藤吉が、そのままヘディングでゴールを決めたというわけです。いや、見事なカウンターではありました。

 ただここから湘南の反撃がはじまります。ホームゲームであるにもかかわらず、サッカーでは「セーフティーリード」とも言える「三点のビハインド」。それでも諦めることなく、攻守にわたって「アクティブパワー」を倍増させる。そんな彼らの姿勢に、大いに共感した湯浅でした。そして徐々に、そんなリスクチャレンジ姿勢が、功を奏しはじめます。

 まず前半18分。右サイドから高田が持ち込み、仙台ゴール前の決定的スペースをボールが駆け抜ける「トラバースパス」を送りこみます。それが、ファーサイドまで抜け、そこに詰めていたベルマーレの選手が決定的シュートを放ったのです。でもそのシュートは、仙台ゴールキーパーの高橋が、奇跡的なセービングで(自分の身体に当てて)クリアされてしまって・・。フ〜〜、ベガルタにはツキも味方にしている・・!?

 ただ前半の32分、湘南の「前への姿勢」が結実します。中盤から、ガビリアがドリブルで進み、ピタリのタイミングで決定的スペースへ抜け出した栗原へ、これまた「ピタリ」のスルーパスを織り込み、そして栗原が、そのままゴールへ流し込んで「追いかけゴール」を決めたのです。その後はもう、湘南の押せ押せ・・、さて・・

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 後半も同じような、押せ押せの湘南に対し、カウンターを狙う仙台という展開。湘南が何度も、決定的 チャンスを逃します。対する仙台も、両サイドの岩本、財前、またセンターのマルコスを中心に、鋭いカウンターからチャンスを作り出します。これぞサッカー!・・というエキサイティングな展開。それでも・・

 そこでの湘南は、もう「タテのバランス」なんか関係なく攻め上がりました。とにかく、2-3人の湘南ディフェンダーに対し、常に2-3人のベガルタの選手たちが、虎視眈々とカウンターを狙っているんですらネ。それでも、ボールを奪われた後の湘南の「戻り」が、また格別。気合いの入り方が違うっちゅうことですかネ。ボールを奪われた瞬間から、最前線の栗原なんかも、中盤の深いところまで、それこそ「超速ダッシュ」で戻ってくるのです。まあ逆を返せば、ベガルタのカウンターが、まだまだ「スムーズ」ではないことの証明ではあるのですが・・(とはいっても仙台も、何本かは、カウンターからの決定機を作り出しはしましたがネ)。とにかく湘南の「上下のダイナミズム」ばかりが目立っていたということが言いたかった湯浅だったのです。

 後半のロスタイムに栗原がPKを決めましたが、結局は「2-3」で、リーグトップの仙台が「アウェー勝利」をおさめました。それでも湘南ベルマーレのフッ切れた戦いは、観客の皆さんにとって、心から納得いくものだったに違いありません。最後まで、攻守にわたって積極プレーを繰り広げた栗原、中里、鈴木(良)など、本当に感動モノでしたよ。

 結局シュート数では、湘南がベガルタ仙台を凌駕したというゲームでした(湘南の16本に対し、仙台は13本)。

 素晴らしく爽快なエキサイティングマッチを展開したベルマーレ湘南。私は、また観にくるゾ・・、そんなことを思いながらタイムアップのホイッスルを聞いていました。

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 正直に言います。実は、昨日アップしたときの文章では「ベガルタ」を「ブランメル」と書いてしまいました。ケアレスミスなのですが、言い訳はできません。本当に申し訳ありませんでした。また、「強烈な注意メイル」を送っていただいた方々に感謝いたします。本当にゴメンなさい・・




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