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日本サポーター協会の「企画発表会」に参加してきました・・(2001年1月21日、日曜日)


1月21日の日曜日、東京プリンスホテルで開催された、日本サポーター協会(ジャパン・サポーター・アソシエーション=JSA)の「企画発表会」に参加してきました。最後にお土産をもらったんですが、それは、会員の方々の「手作りおにぎり」。フムフム・・

 「JSA」は、昨年末、東京都から「NPO(ノンプロフィット・オーガニゼーション=特定非営利活動法人)」として正式に認可された市民団体です。目的は、「日本スポーツ文化の発展と向上を、地域、市民の立場から目指していくこと」。また当面は、「2002年ワールドカップを、市民参加型大会として成功させること」を目標にするといいます。要は、海外から来日した人々に「喜び」と「楽しみ」を、お土産として持ち帰っていただきたい・・、また、開催国である日本の市民の方々にも、本大会を単なるイベントではなく、地域発展のキッカケとして活用していただきたい・・、ついてはそれを、生活者の立場でどのようにサポートできるのか・・というテーマをもって活動しているということです。ナルホド・・

 活動内容は、大きく分けて二つあるそうな。一つは、「W杯塾」、「出前懇談会」などを通じ、地域(特にワールドカップ開催都市)の様々な市民アクティビティー、そして自治体と密な連携を持つこと、そしてもう一つの柱が、「サポーターWeb」を立ち上げることで、双方向の様々なコミュニケーションをはかっていこうというものです。特に「Webサイト」では、開催都市の情報(スタジアム関連の情報、スタジアム周辺のワールドカップ関連アクティビティー情報、はたまたレストラン、宿泊施設などの生活関連情報など)だけではなく、それらの「細かな情報」を、地域住民のボランティアの方々に任せる・・、メールマガジンも開設する(既に出来上がっている!)・・、それらを他言語で展開することで、世界中からの訪問者の利便性を高める・・などの「価値」を提供してゆきたいということだそうです。

 また最終的には、複数の「ワールドカップ特設ブース」を設けることで、そこを「インターネット情報端末センター」としてだけではなく、異文化接点スクエアとしても活用してもらおうという具体的なアクションイメージも持っているといいます。素晴らしい・・

 もちろん、それらすべての活動(=世界中の生活者にとっての価値)を、ボランティアでまかなおうというのは不可能。だから、会員を募って「会費」をおさめてもらうだけではなく、積極的にスポンサーも募る・・、そのために「NPO組織」にした・・ということなのでしょう。

 これらの「基本情報」については、彼らのウェブサイト、「日本サポーター協会」をご参照アレ・・

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 現在の正会員の数は、まだ「25名」前後ということで、全てが手作り(お土産のおにぎりも含めて!)。もちろん今回の「企画発表会」を東京プリンスホテルの会議室を借りて開催したことに代表される、「その他」諸々の、既にかなり発生しているであろう「諸経費」などは自前なんでしょう。その熱意にアタマが下がる思いです。

 彼らの活動意図は、『自分たち主体』で、『組織化された市民活動インターフェイス』になる・・ということなんでしょうネ。今回の発表会の雰囲気の「底流」に、とにかく「自分たちもとことん楽しむゾ!」というマインドが感じられます。

 もちろん、無数にある市民(ボランティア)アクティビティーを、「2002年」のために有効にリンクする作業は、本来は「JAWOC(ワールドカップ組織委員会)」の仕事ですが、まあ彼らは「官僚組織」ですからネ・・

 色々な意味で、(地域)生活者にとって「本当の意味で価値のあるモノ(「物」だけではありません!)」を提供できるのは、日常生活に根ざした市民アクティビティーだけなのかもしれません。

 大いなる期待が高まるのですが、発起人の方々(=正会員=株式会社での株主に当たり、理事・役員会など、組織の意志決定機関を直接選ぶ権利を有する方々!?)も、「他のサポーター組織、市民アクティビティー組織(NPO登録の有無にかかわらず!)との有意義な連携」、「(事務処理システムも含む)カネの流れの明快化」、「(意志決定機関の改選も含む)意志決定プロセスのコントロール(そのフェアな効率化!)」、「(アウトソーシングも含む)価値生産に対するフェアな評価(インセンティブシステム)」、「ボランティア活動に対する、有効かつフェアなマネージメント」等など、NPOとして組織化された市民団体であるが故の「様々な課題」は、当然イメージしていらっしゃることでしょう。要は、「最大多数の最大幸福」という民主主義の大義を大前提に、「組織目的」を具現化するような有意義な活動コンテンツが構築できるかどうか・・ということです。

 当面は「インターネット」のみをコミュニケーションメディアにする活動だということですが、「ペーパー媒体」は、とにかくカネと時間がかかるわけで、(彼らが言う、身の丈運営というポリシーにのっとれば!?)今後も「電子媒体」だけに絞り込んで活動するのが現実的なのかもしれないな〜〜、なんて思う湯浅です。といったら、「ナニ! オマエは、デジタルディバイド(情報格差)を容認するのか!!」なんて罵倒されかねませんが、それは、この活動にかかわる全ての方々が「電子媒体」持つ必要はない・・という意味なんです。協力すれば、一台のパソコンを、何十人もの方々が協力して活用できるはずですからネ。とにかく、「物理的な移動コスト・時間コスト」は大変なものですから、それら全てを「電子化」するような、極力ムダを省く「効率化運営」を追求すべきだと思うわけです。将来的には、必ず一人一台の「電子媒体機器(パソコンだけではなく、様々なタイプの電子コミュニケーション媒体も含む!)」が必須になるわけですから、それに慣れる(普及させる=それも生活者・地域社会にとっての具体的な価値!)という側面でも意味のある市民アクティビティーにして欲しいと思うのですよ。

 とにかく、「斜に構え」たりせず、これからの彼らの活動コンテンツを見守っていきたい、そしてそこから学べることを発見できれば・・、なんて素直に思っていた湯浅でした。

 「JSA」の皆さん、ご自分たち自身が(自分たち主体で!)心底楽しむというマインドを忘れずに頑張ってください。




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