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ナビスコ準決勝第2戦・・極限のリスクチャレンジを魅せつづけたアントラーズでしたが・・アントラーズ対ジュビロ(0−0)・・(2001年10月10日、水曜日)

どうも・・皆さん、無事に帰国しました。昨日(水曜日)の朝、成田に到着し、そのままビジネスミーティングに参加したり・・、いくつかのメディアの方々と打ち合わせをこなしたり・・なんてやっているうち、ミーティングの最中に「ウツラ・・ウツラ・・」。ハッと気付いたら、ミーティング参加者の方から、「湯浅さん、今日はダメみたいだから、次にしましょうか・・」なんて言われてしまって・・。ホント、申し訳ありません。

 ということで、昨日の「ナビスコカップ」のレポートも「一日遅れ」になってしまいました。悪しからず・・

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 さて、ナビスコカップ準決勝の第二戦。鹿島でのアントラーズ対ジュビロ戦です(第一戦は、1-0でジュビロが勝利)。

 「水入り」のサッカー・・!? 水たまりでボールの動きが止まってしまいますから、選手たちの「次の仕掛けイメージ」をシンクロさせることができない・・、「止まった」ところから「新たに」イメージを構築しなければならない・・。

 この状況は、どちらかといえば、ジュビロにとって不利という見方が一般的かな・・。中盤での「ショート&ショート&ロング」といった、素早く広いボールの動きが、彼らのサッカーの生命線ですが、このようなグラウンド状況では、「強み」を前面に押し出すのは難しいですからネ。まあ状況は、アントラーズにとっても同じではありますが・・。とはいっても、そこはハイレベルな両チームのこと。徐々に「厳しい自然環境」に慣れ、攻撃も危険なニオイを放つようになってきます。

 ペースを握ったのはアントラーズ。ジュビロを押し込むなかで、名良橋が、鈴木が、柳沢が、はたまた小笠原がシュートを放ちます。グラウンド状況が悪いから、浮き球やロングボールを多用し、それをツートップがキープするなかで次の勝負を仕掛けていったり、ロングボールをヘディングで落とすところに二列目が飛び込んでいったり・・。やはりアントラーズは「勝負のもって行き方」を心得ている・・。

 それにしても鈴木。とにかく彼の「実効」あるプレーは、インプレッシブ。たしかに、「世界」を基準にしたら、スピードや技術、パワーなどでもまだまだ。それでも、身体的、技術的、戦術的(理解と発想)、心理・精神的、そして「ツキ」などのアンロジカルな部分など、サッカー選手に必要なすべての「要素」が、ハイレベルにバランスしていると感じます。

 彼が日本代表で鮮烈な存在感を示したのは、コンフェデカップのカメルーン戦。先制ゴールだけではなく、最前線でのボールキープ(スクリーニングキープが抜群に上手い!・・もちろんそこからの、クリエイティブな展開も含めて・・)や突破ドリブルチャレンジ、三人目の「クリエイティブなムダ走り(これが忠実!)」、はたまた最前線でのチェイシング(中盤での次のディフェンスが楽になることを常にイメージしている!)やインターセプトチャレンジなど、攻守にわたる全体的な「実効プレー」は本当に印象に残ったものです。

 彼にとっては、アントラーズから川崎へレンタルされるという「転機(レベルを超えた刺激!?)」がポジティブに作用したということなんでしょう。川崎での彼のプレーには、本当に「一皮剥けた」というチャレンジ精神がテンコ盛りでしたからネ(その積極的なプレー姿勢が、アントラーズに呼び戻されるキッカケになった!)。

 柳沢の大幅なレベルアップについては、もう語るまでもありません。ということでアントラーズは、柳沢&鈴木という強力なツートップを、ビスマルク、小笠原の二列目コンビがサポートするだけではなく、そこに「三列目」の熊谷、両サイドのアウグスト、名良橋も、チャンスを見計らって絡んでくるという「厚い」攻めを展開するのです。

 そんなアントラーズに対し、(自分たちがイメージする攻撃がうまく展開できないこともあって)ちょっと後手、後手のディフェンスに陥ってしまうジュビロ。このままだったら、アントラーズがゴールを挙げるのは時間の問題だな・・なんて思っていた前半終了直前、アウグストが、鈴木に対する後方タックルで、一発レッドで退場になってしまいます。何てこった・・

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 後半、10人になったアントラーズでしたが、(勝たなければならない状況だからアタリマエですが)積極的に攻め上がる姿勢を堅持します。最終ラインの人数が足りなくなるにもかかわらず・・。もちろんボールを奪い返されたら、必死に戻りはしますが、最終ラインが「三人」というシーンが続出してしまって・・。それでも、長谷川、本山まで投入して勝負をかけつづけるアントラーズが放散しつづける「前への勢い」は止まらない・・。対するジュビロも、堅守から、鋭いカウンターを仕掛けていく・・。そんな展開で、ゲーム内容には、俄然「火」が入っていったのですが・・。

 それでも結局は「0-0」の引き分け。これでジュビロが決勝に進出することになりました。アントラーズにとっては、前半の決定的チャンスを決めきれなかった・・、アウグストが退場処分になってしまった・・等、本当に悔しい敗退だったことでしょう。

 そして明後日には、静岡スタジアム「エコパ」における「J」での再戦が待っています。とにかくこの両チームの対戦には、常にレベルを超えた「コンテンツ」が満載。いまから楽しみで仕方ありません。何といっても、この試合が、「J」セカンドステージの行方を左右しますからネ。

 




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