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まず高橋尚子さん・・そしてレアル・マドリーと、湯浅の欧州遠征について・・また埼玉でのイベントの告知も・・(2001年9月30日、日曜日)

すごいですネ〜〜、高橋尚子さん。具体的なターゲット(レースでのゴールとか、トレーニング目標とか、関連するすべてのファクター)が、本当に「遠い」と感じられるマラソン。その「心理的なダイナミズム」は、完全に、私の理解(経験&体感事象)の範疇を超えています。自分との闘い!?・・そんな表現では追いつかない・・。だから、彼女の走りを見ていて、本当に心を奪われてしまったんですよ。それも、日本女性でははじめて世界の頂点を極める! いや、感動し、勇気をもらいました(斜に構えず、素直に感動できる自分に対し、ちょっと安心したりして・・)。

 近頃、(経済ファクター、政治ファクターが大部分を占めるであろう=基本的には南北問題が底流にある!?)「テロリズム」について、閉塞感と無力感に苛(さいな)まれていたもので、久しぶりの爽やかな気分に酔いしれていた次第。やっぱり、「スポーツが秘めるパワー」は大したもんだ。それこそが、私の希望の星ですからネ(このことについては、以前の「黙祷!コラム」を参照してください)。

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 さて・・・

 日本時間で本日の早朝におこなわれた、レアル・マドリーとバリャドリーのスペインリーグ。前半は、前節(対エスパニョール戦)の「ペース」そのままに、美しくエキサイティングなサッカーを展開して「2-1」とリードしたレアルでしたが、後半は、相手の攻撃のキャパシティーを「体感」した彼らのサッカーが、見るからにダレてきてしまいます。

 「コイツらのサッカーだったら、絶対に守備ラインは崩されない・・」ってな心理がミエミエ。たしかにバリャドリーは、必死に攻め上がりはするものの、レアルの守備ブロックを「振り回す」ようなシーンは、まったくといっていいほど演出できずにいましたからネ。リーグ戦、チャンピオンズリーグ戦などの連戦で疲れがたまっているから、とにかく効率的にプレーしてエネルギー消費を抑えよう・・!?

 でも、終了2分前に、フリーキックから同点ゴールを奪われ、そのまま試合終了。レアルは、痛い「勝ち点2」を失ってしまったという次第。

 長いシーズンでは、こんな試合もあるんですよ。とにかく「結果だけが大事」っていう性格のゲームが・・。観客に対しては「失礼」この上ない姿勢ですが、それでも監督は、自然発生的な「安定した効率サッカーマインド」を、見て見ぬふりするんですよ。まあ、試合内容は、完璧に「安定」していましたからネ。

 それでも、そこはサッカー。「神様」が、最後の最後で「いたずら」しちゃったんでしょう。それにしても、バリャドリーのフリーキックは見事の一言。ズバッと、左のサイドネットに突き刺さりました。

 その後、急激にペースを上げたレアルでしたが、時すでに遅し。まあ仕方のない(サッカーではよくある)結果ではありましたが、こうなると、レアルにとって悔やんでも悔やみきれないのが、バリャドリーの「同点ゴール」の場面(前半6分)ということになります(まあ、結果論ですが・・)。

 右サイドを攻め上がる相手を、レアルのストッパー、カランカが引っかけてしまいます。そのタイミングで、「ピ〜〜ッ!」というホイッスルが・・。私も、てっきりレフェリーが吹いたものだとばかり思っていました。そんな状態で(レアル守備ブロックが全員プレーを止めてしまった状態で)プレーをつづけたバリャドリーが、ボールをゴールへ送り込んでしまったのです。でも、驚いたことに、レフェリーがそのままゴールを認めてしまって・・。

 要は、カランカのタックルが完璧なファールだったこともあって、観客の誰かが「擬似ホイッスル」を吹いたのを、レアルの選手たちが「本物」と勘違いしてプレーを止めたというわけです。もちろんレアル全員が猛抗議をしますが、結局は認められずに同点。あれはないよな・・、そんなだったら、本当に(テニスのような)オーバーレフェリーが必要になる・・、そんなことを思ったものです。

 それにしても前半のレアルの出来は良かったですよ。先制ゴールは4分。右サイドからフィーゴが、抜群の「揺さぶりドリブル」で相手を置き去りにし、中央でフリーになったジダンへ、「これぞピンポイント!」という、相手守備ブロックのアタマを越えるロビングのラスト・センタリングを通したのです。難なくヘディングで決めるジダン。そしてその2分後に、前述の同点ゴールを入れられたというわけです。

 でもレアルは、余裕をもってゲームを主導していきます。そして前半19分、ラウールの真骨頂とも言える「ベストタイミングのウラ取りフリーランニング」によって、レアルが、試合の流れからすれば「100%順当!」ともいえる勝ち越しゴールを挙げます。

 中央で、ムニティスがドリブルで相手をかわし、一瞬フリーになります。それが勝負の瞬間。そこから10メートルほどの最前線では、平行して「最終オフサイドライン」をキープするバリャドリーのセンターバック二人の「間隙」で、横方向へ移動しながら、決定的スペースへ抜け出すタイミングをはかるラウール。そして、ムニティスとラウールの「イメージ」が完璧にシンクロ。その瞬間、ムニティスの右足から、スルーパス(ラストパス)が放たれ、それが、ラウールの決定的なフリーランニングと完璧なタイミングでシンクロしたというわけです。それにしても、飛び込んでくるバリャドリーGKの身体を、スッと越える「浮き球シュート」を決めたラウールの「天賦の才」に感嘆しきりでした。

 それでも後半の展開は・・。まあ、それもサッカーですから・・。

 とにかくレアルのサッカーは、完全に「回復コース」に乗っていることだけは事実。来週発売のサッカーマガジン「1/4コラム」でも書きましたが、これからは、彼らのクオリティーがどこまで高まっていくかに興味が移っていきます。

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 明日の未明にキックオフされる「ラツィオ対パルマ」については、イサイズの「2002クラブ」でレポートしようと思っています。

 さて・・湯浅は、今回の日本代表の二ゲーム(対セネガル、対ナイジェリア)を観戦するために、火曜日から欧州遠征に出かけます。パリでは、友人のジャーナリストや、セネガルのコーチ連中とも会う予定。面白いハナシができたら、それもレポートすることにします。

 それでは、ご期待アレ・・

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 あっと・・、サッカー関係の友人たちから、下記のイベントに関する告知を頼まれました。興味のある方は、是非お出かけください。

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 10月6日〜8日にかけての3連休に、埼玉スタジアムオープンを記念して、「さいたまワールドカップ応援団」という市民団体が、フットサル大会、「宇都宮徹壱氏」の写真展を行う予定。是非、ご参加ください・・。

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1、タイトル『WORLD FUTSAL FESTA IN SAITAMA』・・「5対5」のフットサル

 この大会は、さいたまスタジアム2002のオープンを記念して、埼玉県近辺に在住の外国人の皆さんと、埼玉住民との交流を目的に行われます。

2、日時 10月8日(月・祝日) 午前9時開会

3、場所  フットサル 武蔵浦和 

 埼玉県さいたま市、JR武蔵浦和駅から5分

4、外国籍を持つ方のエントリーについて

 募集数  8チーム

 チーム構成 1チーム、7人から15人、うち5名は外国籍選手。

 ※応募多数の時は、抽選にて参加チームの調整をします。

5、エントリーフィー

 18,000円

 ※障害保険料を含みます。

6、締め切り

 9月9日(日曜日)・・まだまだ大丈夫だと思います(湯浅からの注釈!)

7、問い合わせ先

 チームリーダーの名前と連絡先(あれば、FAX番号も記載)、チームメンバーの主な国籍を記入して、 FAXにて問い合わせ。

 数日中にこちらから、ご連絡をします。

 FAX  048−833−9525

8、主催

 『SAITAMA WORLDCUP OUENDAN』

 『さいたまワールドカップ応援団』

 Committee Of the WORLD FUTSAL FESTA

 フットサルフェスタ実行委員会

 




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