チャンピオンズリーグ準決勝の第一戦では、アウェーにもかかわらず(それも、マンUのホーム、「あの」オールドトラフォードでですよ!)、素晴らしい内容で引き分けを勝ち取ったレーバークーゼンでしたが(それも、アウェーゴールを二つも奪って!)、ブンデスリーガでは、大変な「苦境」に陥ってしまいました・・。
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もちろん私は、チャンピオンズリーグ準決勝での、レーバークーゼンの立派なゲーム内容は(マンUと、アウェーで「2-2」の引き分け!)、早朝からしっかりとライブで見届けていました。でも、その日(数日前の木曜日)の午前中からミーティングが入っていたことと、依頼されたいくつかの原稿を仕上げなければならず、ライブで見終わった後、「あ〜〜良かった。これでレーバークーゼンが決勝に進出する可能性がかなり大きくなった・・」なんて満足し、結局このゲームが、私の「意識の中」で、過去のファイルに入れられてしまったんですよ。要は、「入れ込んで(当事者意識バチバチ!)」観ていたから、内容と結果に満足し、またその後にいろいろな仕事を抱えていたことで、レポートまで気が回らなくなってしまったという次第。
何といっても来週は、月曜日がスロバキア戦(日本代表)、火曜日、水曜日がチャンピオンズリーグの準決勝第二戦、木曜日がホンジュラス戦(日本代表)と続き、その次の日にはヨーロッパ出張ですから、「片づけて」おかなければならない仕事が山積みだったというわけです。
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そして昨日(4月27日の土曜日)、佳境に入った(第33節)ブンデスリーガ(ドイツ・プロ一部リーグ)でもっとも注目の「ニュールンベルク対レーバークーゼン」が行われました。この試合は、ワウワウでは日曜日に録画で放映されるのですが、とてもそれまで待てないということで、ドイツの友人に電話を入れて長話をしちゃったんですよ。
この試合が注目だったのは、先週の土曜日から日曜日にかけて(4月20日〜21日)行われたブンデスリーガ第32節が終了した時点で(要は、残り二試合の時点で)、レーバークーゼンがトップに立っていたから、そして試合が、降格ギリギリにいるニュールンベルクとの対戦になったからです。しかも、その試合は、ニュールンベルクの「ホームゲーム」!!
このことに関する「サブ・ストーリー」は、私のHP「海外情報コーナー」を参照してください。本日(4月28日)現在の「順位表」もありますから・・。
さて結果ですが、結局、ガチガチになったレーバークーゼンが、痛い、本当に痛〜〜い敗戦(1-0でニュールンベルク!)を喫してしまいます。
「数日前のマンUとのチャンピオンズリーグ準決勝じゃ、本当に素晴らしいゲームを展開したじゃないか。そんなレーバークーゼンがさ、何か足に重りをつけているようで・・。もちろんニュールンベルクが素晴らしく吹っ切れた試合を展開したっちゅうこともあるんだけれど、それにしてもな・・。立ち上がりから堅いんだよ、レーバークーゼンは。それに対してサ、一部に残留するために、とにかく勝たなければならないニュールンベルクだというのに、ビックリするくらい伸び伸びとプレーしちゃって・・。心理的なプレッシャーなんて、まったく感じられなかったヨ。クラウス(アウゲンターラー監督・・以前の、ドイツを代表するディフェンダーの一人)の、心理マネージメントが良かったんだろうな。唯一のゴールは、ニュールンベルクのニックルが、前半23分にヘディングでたたき込んだんだけれど、それでやっとレーバークーゼンが目を覚ましはじめたんだよ。それでもな・・」。
サッカーコーチでもある私の友人がレポートしてくれます。
「後半がはじまって15分間くらいだけだったな、レーバークーゼンが、”らしさ”を魅せたのは。とにかく、あんなゲーム立ち上がりの消極姿勢じゃ、そこからペースアップするのは難しいっちゅうことだよ。でもさ、後半の立ち上がりで得た、シュナイダーやバステュルク、バラックのチャンスが決まっていたら、まったく違った展開になったんだろうけれど・・。それを決めることができなくて、逆にニュールンベルクに自信を与えちゃったということだな・・」。
とにかくこれで、レーバークーゼンがリーグ優勝するのは難しくなってしまいました。つい2週間前までは(第31節が終了した時点で)、二位のドルトムントに、勝ち点で「5ポイント」も差をつけていたのに、続く第32節(4月20日)では、ブレーメンに「2-1」でうっちゃられ(それもホームゲーム!!)、そして今節は上記した通りの体たらく。私の海外情報コーナーでも、「とにかく、二兎を追って一兎も・・なんてことにならないように気を引き締めて・・」と書いたのですが、もし、そんな「悲劇」が現実になったら・・。
とにかくレーバークーゼンには、明後日(4月30日の火曜日・・日本時間で、水曜日の朝方「3:45」時)にキックオフされる、チャンピオンズリーグ準決勝第2戦での「マンチェスター戦」では、吹っ切れた闘いを展開して欲しいと願わずにはいられません。
不確実ファクターが満載のサッカーは、本物の「心理ゲーム」だということを、またまた再認識している湯浅でした。