それでも、次の日曜日に出演予定の、テレビ埼玉、「レッズ・ナビ」の準備のため、先週土曜日の「ガンバ対レッズ」のビデオだけは、テレビ埼玉の方に届けていただきました。もし「発見」があれば、レポートしますので・・。
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さて今日は、何といっても「チャンピオンズリーグ準々決勝」。実は、水曜日(本日)の早朝に、バイエルン・ミュンヘン対レアル・マドリーを観るつもりで起きていたのですが、いつのまにか寝入ってしまって・・(時差ボケが・・クソッ!)。ということで、昼間のミーティングを済ませ、夕方に(今現在)ビデオ観戦しているというわけです。今夜「1900時」からは、デポルティーボ・ラ・コルーニャ対マンチェスター・ユナイテッドの「録画」もワウワウで放送されますから、本日の夜中までには、「発見」をレポートする予定。ちょっと遅れ気味ですが、ご容赦アレ。
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ということで、ここでは、先週水曜日(ポーランド対日本が行われた日)の「インターナショナル・マッチ・デイ」に行われたいくつかの試合のショートインプレッションを・・。
それらの試合は、フランクフルトのホテルで原稿を書きながら、「ユーロスポーツ」で観ていました。
とにかくたくさん試合が行われたわけですが、ユーロスポーツでは、それらのショートレポートをやっていたというわけです。もちろん日本代表の試合についてもレポートされていましたよ。こちらでは、アナウンサーと解説者が「一体」になったコメンテーターが主流なのですが、日本(対ポーランド)についてや、チュニジア(対ノルウェー)についてのコメントが面白くて・・。それについては、来週発売の「週刊プレーボーイ」での連載コラムを参照してください。
さて「ユーロスポーツ」。たくさん行われた国際テストマッチのうち、アルゼンチン対カメルーン(スイス、ジュネーブ・・2-2の引き分け)、フランス対スコットランド(フランス、サンドニ・・5-0でフランス)だけは、全試合を流していました。それが、本当に素晴らしい内容で・・(だからユーロスポーツも90分をとおして放送した!)。
特にフランス。もうスコットランドが「キリキリ舞い」でした。華麗に「組織と個」がバランスしたサッカー。もう鳥肌が立ちましたよ。フランス代表では、ロベール・ピレス(アーセナル所属)が、先々週のイングランドリーグでケガをしたことが心配でした(何か情報が錯綜しているのですが、ヒザの裂傷とか・・半月板だけならば一ヶ月もあれば・・でももし、ヒザの十字靭帯断裂だったら半年はダメ!)。あの「タイプ」の選手は、本当に貴重な存在ですからネ。守備でも抜群の「実効」を発揮し、攻撃では、ボールのないところでの動きやシンプルプレーなどの「組織」に徹します。そして、ここぞ!のタイミングで、抜群のドリブル突破能力を、いかんなく発揮する・・。そんな「貴重な戦力」を失ったフランスが心配だったのです。ところが・・。
「代役」は、アンリでした。代役・・なんて表現すると、皆さんから大ブーイングですよネ。それでも、彼のプレー(実効レベル)が、ビックリするくらい、ピレスの「プレーイメージ」に重なり合っていたんですよ。守備でも、攻撃でも・・。彼が、あんなプレーをできるなんて・・。ちょっと甘く見ていたのかもしれません。だから「代役」というのではなく、アンリが本来もっていた「オールラウンドな可能性」を、明確に証明したといった方が、ピタリときそうです。
この試合でのツートップは、トレゼゲとヴィルトール。二列目に、アンリとジダンがコンビを組んだというわけです。ボランチコンビは、いわずと知れた、プティーとビエラ。そして彼らが、「夢」を見せてくれました。ここでは、細かなことは抜きにしましょう。とにかく、あまりにも美しすぎるサッカーに、心を奪われてしまった湯浅だったということだけでご勘弁を・・。
まあ、アンリの「守備」については、スコットランドが、ほとんど攻めらしい攻めを展開できなかったから、評価は保留にするとして、攻撃での「目の覚めるようなコンビネーション」を、何度か、アンリが主体で演出したこと等、とにかく彼の「新しい側面」を見いだして心躍らされた湯浅でした。もちろん中盤の王様はジダンなんですが、彼も、アンリのコンビネーションイメージを尊重しているような・・。この二人が魅せつづけた、「攻守にわたって自ら仕事を探すアクティブな姿勢」、そして「互いに使い、使われるメカニズムに対する深い理解」。いや、フランス代表は、面白い、面白い。
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もう一チーム。アルゼンチン。
アルゼンチン対カメルーン戦は、試合内容(レベル)としては、群を抜いていました。とにかく、両チームともに、攻める、攻める。もちろん、攻撃的な(つまり、次の攻撃を意識した!)クリエイティブ守備をベースにしてネ。守備プレーが、素晴らしい「意図」に埋め尽くされていると感じたんですよ。だから素晴らしく攻撃的なゲームになった!
でも、やはり・・というか、チーム総合力では、アルゼンチンに一日の長があります。何人かの「主力候補」が欠けているにもかかわらずです。前半では、攻守にわたって、カメルーンとの、サッカー内容での「僅差」を誇示していたのです。また、(リードされたことで)カメルーンが攻め上がるような(アルゼンチンを押し込むような)時間帯では、しっかりと「次のカウンター」をイメージした守備を展開していました(実際に何度か決定機を演出し、最後はアイマールがゴール!)。
それにしてもアイマール(スペイン、バレンシア所属)。やっと「本領発揮」といった試合内容でした。彼の場合、どうしても「個人勝負」が目立ち過ぎていたのが問題だったのですが(組織プレーの流れを乱す!)、この試合では、「組織」でもかなりのパフォーマンスを発揮していましたよ。だからこそ、彼の「単独ドリブル勝負」が抜群の効果を発揮した! 観ていて、楽しいことこの上なかったですよ。その「楽しさ」の根元は、彼の次のプレーに対する大きな「期待感」ということなんですが、とにかく、「早く、アイマールへパスを出せ!」なんて思ってしまって・・。また、ボールのないところでの動きもに対しても、かなりの「高い意識」を感じました。いや、素晴らしい。
ヴェーロンのパフォーマンスについては、一言、「安定!」ってな具合。しっかりと、チームの「重心(中盤の絶対的なリーダー)」になっていました。また、久しぶりに観た「カニージャ(スコットランド、グラスゴー・レインジャーズ所属)」も、以前の鋭さを発揮していました。ちょっと髪は薄くなっていましたが・・。失礼・・。
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フランスとアルゼンチン。世界中のエキスパートたちが、今回のワールドカップにおける絶対的な「二強」として推しています。その背景は、何といっても「組織と個のハイレベルなバランス」・・。もう何度も、様々なメディアで書いてきましたがネ。それを「実感」できた週末ではありました。
最後に、一言、カメルーンについて。いや、本当に彼らの「個人能力の高さ」には感心させられます。局面では、アルゼンチンの選手たちが、何度もキリキリ舞いさせられてしまって・・。それでも、その個人能力が、まだまだ「組織」として「集積」されていない。彼らの仕掛けでは、本当に「個人勝負」だけがキッカケなんですよ。だから、「仕掛けがスタートした後の決定的な流れ」のなかでの二人目、三人目のフリーランニングが緩慢。あれ程の個人能力の「集合体」なんだから、もっと、もっと期待感を高めてくれるようなサッカーができるハズなのに。
とはいっても、最後の勝負での「個人のヒラメキ」は、本当に魅力的ではありますがネ。カメルーン代表の監督は、ヴィンフリート・シェーファーというドイツ人です。彼とは、先日、日本で行われた「FIFA会議」で、ちょっと話しました。今度、そのあたりについて、深くディスカッションしてみようと思っていますので・・。
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さてこれから、チャンピオンズリーグを、「参加意識」バリバリで観戦します。何といっても、バイエルン・ミュンヘンと、レーバークーゼンが出ていますからネ。あ〜〜、楽しみで仕方ない。ちなみに、湯浅は「まだ」結果は知りません。本日のミーティングでも、「もし結果を言ったら、本当に死刑!」と、はじまる前に宣言してしまって・・、あははっ。では・・。