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いや本当に、チームの「バランス」がうまく機能しはじめてからのレアル・マドリーの強いこと・・また、経済と文化の動的な均衡というテーマについても少しだけ・・(2002年1月16日、水曜日)

シーズン当初、もの凄く興味を惹かれていたレアルの「再生プロセス」。それが、ほんの数週間で先が明確に見え、そして今では本物のスーパーチームとして発展をつづけている・・。もっと苦労してくれれば、自分自身の(コーチとしての)学習機会として、本当にマドリッドまで取材に行くつもりだったのに・・。

 何を言っているかって!? もちろん「ジダンというスーパースターが加入し、一時は、チーム内のバランスが崩れかけたレアル」のことですよ。このことについては、私のHPだけじゃなく、サッカーマガジン、Isizeの「2002クラブ」でも書いたのですが、それらを「時系列」でリンクすると・・

 まず私のHP、2001年9月12日のコラム、次がIsizeの「2002クラブ」、2001年9月17日のコラム、そして最後が、私のHP、2001年9月24日9月30日のコラム。その間、サッカーマガジンでも、三回にわたって「1/4コラム」で書きました(このコラムについては、次回に原文を掲載しますので・・)。

 もちろん最初はリーガ・エスパニョーラの開幕戦。「1-0」でバレンシアに敗れたゲーム(バレンシアのホームゲーム)に端を発します。そこでの「内容のひどさ」に、世界中のコーチたちが「これは!」と、興味を惹かれたというわけです。でも・・。

 ということで、約1ヶ月足らずで「修正」してしまったレアル。デル・ボスケ監督の手腕に大拍手じゃありませんか。

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 この「レアルの修正プロセス」については、ヨーロッパのコーチ連中も大いに注目していました。ヤツらも、レアルを「ダシ」にして自分たちの「学習機会」にしようとしていたというわけです。

 レアルと直接コンタクトのあるヤツらも多いわけで、「あんな短期間で・・フ〜〜。やっぱり、ジダンやフィーゴ、ラウールたちは、アタマがいいんだよ(インテリジェンスレベルが高いという意味ですヨ!)。それに、マケレレやエルゲラ、マクマナマンやロベカルも大人だし、何といっても、イエロっていう強力なリーダーがいるからナ。もちろんデル・ボスケも優秀なサッカーコーチだし・・」なんて、ため息つくこと(羨ましく思うこと!?)しきり・・

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 ちょっとハナシが、レアルから外れますが・・

 いま私は、「経済と文化の(自由と規制の)動的な均衡」というテーマについて、複数の方々と一緒にディスカッションを展開しようと準備しているところです。もちろん「サッカー」という社会的な存在に関するディスカッションですよ。

 要は、現在の(特に欧州の)プロサッカーにおける「経済主導の傾向」が、サッカーという地域生活者スポーツ文化の発展にとって、どのような意味があるのか等々・・というテーマのことです。

 もちろんそこには「ドラマツルギーの本質的な価値」なんていう視点もありますし、また「経済主導チーム」が、世界サッカーを引っ張る牽引車(未来を示唆するハイレベルサッカー!)として機能しているというポジティブな側面もあるわけです。

 様々なファクターが錯綜している「現代サッカー環境」。それをひも解いていくプロセスでは、確実に「サッカーが包含する社会・文化的な価値の本質」や、サッカー現場に必要不可欠な「方向性を示唆する(プレーの)イメージ価値」なんていう根元的なテーマとも対峙することになるはず。

 そんなに簡単な作業ではありませんが、優秀な方々と一緒に、それぞれの「当事者」の目的、また社会的・文化的・経済的環境などを加味しながらディスカッション&ディベートを進めていけたら・・なんて考えている次第。

 これまで何度も「告知」しておきながら、まったく進まなかったテーマでしたが・・いよいよ・・。まだ、どの「メディア」で論を展開していくのかは本決まりではありませんが、とにかく、近々「チャレンジ」をはじめますので・・

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 「レアル・マドリー」についてですが、前述したとおり、次回は、彼らの「修正プロセス」について発表した、サッカーマガジンでの「1/4コラム」を紹介しながら、彼らが魅せつづける「細部に潜んでいる美しい戦術(発想)ドラマ」にも触れましょう。

 このことについては、サッカーマガジンだけではなく、連載がはじまった「週刊プレーボーイ」でも書くつもりです。

 愛する神は、細部に宿りたもう・・なんてネ。2月27日に、新潮社から刊行される新著にもご期待アレ・・(本のタイトルが最終決定され次第、告知します)

 




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