眠い目をこすりながら、U20アジア選手権ファイナルを観戦しています。何といっても韓国戦ですからね。そして日本代表が、高質なサッカーを展開します。それでも・・。
柔軟なスリーバック(右から菊地、永田、角田)。激しく上下に動きつづける両サイド(右が徳永、左が坪内)。中盤のジェネレーター(発電器)として、また創造性リーダーとして、攻守にわたり実効あるプレーをつづけるダブルボランチコンビ(キャプテン今野と小林大悟)。前気味の汗かきとして素晴らしい活躍の二列目、成岡。そして茂木と阿部のツートップ。
アジア大会でのU21日本代表のように、彼らもまた、勝負のトーナメントを通して大きく成長したと思います。前回レポートしたのはグループリーグ初戦のサウジアラビア戦。その後も、準決勝まですべての試合を追いかけました。大熊監督の気合いの入った大声に叱咤されながらネ。そして思っていました。やはり、チャレンジのみが自信のリソースだ・・。リスキープレーにチャレンジすることのみが、自信を深化させる・・。彼らは、攻守にわたり、自分自身で仕事を探しながら、しっかりと勝負を仕掛けつづけていたのです。
日本代表は、ハイレベルなプレーイメージを基盤に、しっかりと組み立て、強力な韓国の守備ブロックにチャレンジしていきます。それに対して韓国の攻めは、かなり強引。タテへ、タテへと、力業でボールを前線へ運んでいきます。強引なドリブル突破トライ。トップを狙ったロングボール。もちろんトップにあれ程ヘディングの強い選手が揃っていれば、それも効果的なチーム戦術ですからね。
日本代表が展開するボールの動きの質は、明らかに韓国を上回っています。素早く、広く、軽快にボールを動かしながらチャンスを狙いつづけます。特に、前後にボールを動かすパスワークが秀逸。それが、韓国守備ブロックに揺さぶりをかけるのです。とはいっても、堅実なプレーをつづける韓国の守備ブロックも協力だから、崩し切るところまでは行けない。特に、17番のキャプテンが素晴らしい。
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前半の日本代表は、活発なボールの動きをベースに、タテのポジションチェンジも効果的に繰り広げ、何本かチャンスを作り出しました。それでも後半は、ほとんどチャンスを演出することができない。
対する韓国。タテへ、タテへの勢いが、後半になってパワーアップしたと感じます。強引だし、無骨。それでも、選手たち全員のイメージがそれで統一され、徹底しているから確かに危険。ガチャ、ガチャと押し込んできます。そして粘りに粘り、何度も決定的シュートチャンスを作り出してしまいそうになるのです。そのパワーは、本当に大したものだ・・なんて思っていました。
対する後半の日本代表は、相手ゴール前まで迫ることがままならない・・。とにかく韓国の最終ラインの強いこと(そればかりが目についてしまう・・)。彼らに、中盤選手たちの忠実で強烈なディフェンスが加わるのですから、崩していくのは容易ではない・・。
そして延長前半の4分、タテパスを受けた韓国のトップが、菊地を身体で押さえながら反転し、そのまま放った強引なシュートが決まってVゴール・・。フ〜〜。
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日本代表は、立派な戦いを披露しました。惜しくも勝負に負けたとはいえ、内容では負けた気がしていないに違いない・・。
とにかく彼らが、韓国との極限の闘いを通し、サッカー選手として重要な何かを得たことだけは確かです。彼らの今後にも大いに期待しようではありませんか。
もう一度ビデオを見返し、戦術的なところで発見があればまたレポートすることにします。とにかく、速報レポートだけはアップしようとキーボードに向かった次第。
昨日(10月31日の木曜日)から今(11月1日、金曜日の夜明け前)まで、ビジネスミーティングをこなし、チャンピオンズリーグのコラムを二本と、このコラムをアップした湯浅でした。さて、少し寝ることにします。