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彼らには基本的には自由にやってもらいたい・・。ジーコが、常々言っていることです。もちろん彼らとは、中盤カルテットのこと。
自由にやっていい・・。それは、攻守にわたり、自ら考え、判断、決断し、積極的に、そして柔軟に実行していくことを意味するに他なりません。もちろん自己責任(自分主体)で・・。
私は、もちろん中盤ディフェンスをしっかりと観察することから入りました。それこそが、いまの日本代表チームの最重要課題ですからね。あっと、もちろんそれは日本代表チームに限りませんけれどネ・・。そして思ったものです。この試合でのヤツらは、ダイナミックに安定している・・。
相手ボールホルダー(次のパスレシーバー)に対するチェック(素早い詰め)。次のアタックターゲットの絞り込みと忠実なアクション。タテに走り抜けた選手に対する忠実なマーキング。どれをとっても、本当に安定していましたよ。これだけ安定していたら、日本代表の最終ラインも守り易かったに違いない・・。まあ、相手のウルグアイは、最強チームではないし、時差ボケや様々な要因でベストフォームではないこともありますがね。
カルテットについては、合宿中の紅白ゲームでの内容が良くなかったというメディア報道のニュアンスもあって、ちょっと心配していました。まあ私も、これまで何度も、カルテットの機能不全(選手タイプのアンバランス)を指摘していましたからネ。
とはいっても、逆にチームにとって、その紅白ゲームでの不出来が、良い刺激になったようです。だからこそ、選手たちの緊張感も高まった?! ウルグアイ戦でも悪い内容のゲームをやったら大変なことになる・・ってな心理ですかね。まあ、正確な背景は分かりませんが、とにかくゲーム内容の「骨格」とも言うべき中盤守備はよかったですよ。だからこそ、ゲームを全体的に支配できた。
私は、このゲームでの「MVP」は(まあ、中田英寿を除いてではありますが・・)稲本潤一だと思っています。もちろん彼がゴールを決めたからじゃありませんよ! とにかく私は、彼の素晴らしいプレーに、ホッと胸をなで下ろしていました。
今週号のサッカーマガジンに載っていた囲み記事ですが・・。プレミアリーグ前々節で後半に交代出場し、ケガでもないのに再び途中でベンチへ下げられるという「屈辱」を味わった稲本が、その数日後にリザーブリーグに90分間出場し、守備的ハーフとして素晴らしい「闘い」を披露した・・その活躍を認めたジャン・ティガナ監督が、先週末のマンU戦でも稲本をベンチメンバーに入れた・・結局出場はなかったが、ジャン・ティガナ監督は、「帰国して代表ゲームに臨むイナモトは、活躍するに違いない」と言っていた・・という記事内容でした。ナルホド・・。
その前々節のゲームレポートは「こちら」。
また稲本は、あるテレビのインタビューで、「シーズン当初に何本かゴールを入れたこともあって、ちょっと勘違いしていたところがあった・・」と述べていました。まさに、そういうことなんでしょうネ。それでも、「再認識」した稲本は、一回り大きくなった?! 彼の「本来のチカラ」を久しぶりに体感できてハッピーだった湯浅でした。
やはりプレーの基本はディフェンスなんですよ。とにかく迷ったら(プレーイメージが明確に見えてこないときは≒スランプの時は)、まず守備からプレーに入っていく。それは最前線の選手でも同じです。「そんなに守備にチカラを割いたら、次の攻撃に良いカタチで参加できないじゃないか(次の素早い攻めに効果的に絡んでいけない)・・」等々、訳の分からないことを言う輩は、ほっておきましょう!
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さて、守備ブロックが安定した日本代表の攻撃について・・。
前半の日本代表の攻撃は、守備が安定しているにもかかわらず、どうも単調。それもそのはずです。両サイドの名良橋、服部、そして稲本と小野も、勝負のオーバーラップをほとんど仕掛けていきませんでしたからネ。ということで、タテのポジションチェンジがないから、常に前を向いて(ターゲットを絞って)読みディフェンスを展開できるウルグアイ守備ブロックにとっても怖さのない攻撃だったということです。リスクチャレンジの仕掛けドリブルなど、攻撃の変化を演出していたのは中田英寿くらいでした。また1-2度くらいでしたかネ、名良橋や服部がオーバーラップして最終勝負シーンに絡んだのは。そのときは、大チャンスになりかけたものでしたが・・。
中田英寿は、どんどんと守備参加してくるのですから(彼の守備力には絶対的な信頼感があるのだから!)、もっと稲本や小野が前線へ飛びだしていっても(中田英寿が、彼らを前へ送りだしても)よかったのに・・。
まあこの試合での守備的ハーフコンビが、本物のダブルボランチへの発展を目指し、まず中盤ディフェンスの安定と、中盤の底からのゲームメイクを心がけていたということなんでしょうネ(二人が、上がり気味になったら、プレーペースのバランスを取り戻すのに時間がかかると感じていた?!)。
そんな、攻め切れない仕掛けをつづていた日本代表ですが、一本だけ(この試合では唯一!)、強固なウルグアイ守備ブロックを崩し、ウラの決定的スペースを突いたシーンがありました。演出したのは、高原と、最前線のスーパー汗かきプレーヤー鈴木隆行。前半35分のことです。最終ラインからのタテパスを高原がヘディングで鈴木へつなぎ(もちろんパス&爆発ムーブ!)、そのまま鈴木からのツーパスを受けて完璧に抜け出したのです。フリーシュート! でも、飛び出してきた相手GKに、うまく身体でブロックされてしまって・・。残念! あっと・・、中村俊輔のフリーキックも(もちろんPKも)素晴らしかったですが・・。
さて後半、どうもうまく仕掛けに絡んでいけない中村俊輔に代わってアレックスが登場します。また、安定したプレーをつづけていた小野伸二と中田浩二も交代します。日本を代表する「技術系」の二人がベンチに下がったというわけです。そして日本代表の攻めが、安定レベルは変わらない中盤ディフェンスをベースに、鋭さを増幅させていきます。中田浩二と稲本の「前後の動きのコンビネーション」や、両サイドの攻め上がりが活性化しただけではなく、アレックスのドリブル突破というアクセントも効きはじめたのです。
稲本がたたき込んだ同点ゴールの後、何本か決定的なチャンスも作り出した日本代表。勝つに値する内容のサッカーを展開しました。またカルテットの、攻守にわたるコンビネーションも発展する兆しを見せていましたし、中田浩二やアレックスなど、オプションの広がりにも期待感を持てるようになりました。
確かな手応えが感じられたウルグアイ戦。ジーコジャパンのこれからが楽しみになってきたじゃありませんか。
これ以上遅れると、(アクセスが多いために)私のHPが入っているサーバーのキャパが一杯になってアップできなくなってしまいます。ということで、前述したように、いろいろなテーマでの詳細な分析レポートは、また来週ということで・・。
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ところで、ハナシはぜんぜん変わるのですが、私の知り合いで、アフリカを代表するシンガーの一人、イスマエル・ローが、日本で公演をおこなうので、その告知をすることにしました。
彼はセネガル人。ユッスー・ンドゥールと並ぶ、セネガル(アフリカ)を代表するシンガーというわけです。ユッスーのこともよく知っているのですが、イスマエルとも、昨年W杯の開幕戦(フランス対セネガル)に応援団長として訪韓したことから知り合った次第。もちろん、ソウルでも公演をしたわけですが、とにかく素晴らしいステージでした。韓国人もノリノリでね・・。
今回の公演は、六本木ヒルズのオープン記念行事に招待されたものです。ということで、入場料は「タダ」。それでも「六本木ヒルズアリーナ」の座席がもらえる人は、抽選に当たった人だけ。シート席の申し込み期限は4月10日ですから、それまでにインターネット経由で申し込み、抽選で当たった方は、イスマエルの公演を「着席して」見ることができるというわけです。もちろん、座席が当たらなかった人も、立って観ることができます。
下記に、イスマエルの日本エージェントからの広告文を載せておきます。
とにかく、サッカー大好きの素晴らしいシンガーですよ。皆さんも、とことんお楽しみを。そこで、「セ〜ネガ〜ル!!」なんて声援をしたら、彼のノリも100倍に?!
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●セネガル代表サポーターのリーダー、イスマエル・ロー4月下旬来日!
2002FIFAワールドカップKorea/Japanの開幕戦で王者フランスをいきなり破り、初出場にして大会ベスト8まで進出、全世界に「新しいアフリカ」を鮮烈にイメージづけたセネガル代表は、今年9月に日本代表と対戦する予定だが、それに先駆けて、代表チームサポーターのリーダーでセネガルの人気ミュージシャン、イスマエル・ローの来日が決定した。
98年フランス大会の開会式で、大会賛歌を歌ったセネガル出身のユッスー・ンドゥールとは、双璧といわれるイスマエルは、代表選手たちからも兄貴のように慕われている。セネガルではサッカーと音楽は同義語だ。音楽なしの試合など考えられない!イスマエルは当然昨年のワールドカップでは、先頭に立ってセネガル・チームを応援した。それだけでなく大会の前夜際にアフリカ代表として出演、そして開幕戦セネガル金星の勢いに乗って6月1日、2日とソウル公演を敢行、実にこれが「アフリカ人のポピュラー・ミュージシャン」による歴史的な初の韓国公演と話題になった。
日本での決勝リーグにはスケジュールの都合で、セネガル・チームと一緒には来日してもらえなかったが、嬉しいことにイスマエルが4月の下旬東京にやってくる。場所は今年最大の話題のスポット、六本木ヒルズだ。そのオープニング・イヴェント“アーテリジェント・ウェ−ブ”でイスマエルがご機嫌なアフリカン・ビートを聴かせてくれる。さあ皆さん、サッカーと音楽は世界の共通言語で異文化接点を合言葉に、4月27日と28日は六本木ヒルズに集合しよう!
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● イスマエル・ロー公演 2003年4月27日(日)28日(月) 19:00〜 於: 六本木ヒルズアリーナ
入場方法: 3月24日より、六本木ヒルズのHPからコンサートの入場申し込みを受付けます。詳しくはこちらをご覧下さい。