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加茂ジャパン、ワールドカップ最終ラウンドに進出!(1997年6月30日)

引き分けに終わり、うなだれるジャパン選手たち。それに対し、日本のサポーターに「イヤミ」な挨拶をするオマーンチーム。彼らにとっては、勝利にも値する結果だったに違いありません。「国の威信」をかけて闘ったオマーンチームは、日本に対し本当の勝負を挑んでいたということです。それは、ゲームでの彼らの「ガッツ・プレー」に現れていました。「肉を切らせて骨を断つ」という最終予選ラウンドを控えた日本チームにとっては、格好のゲーム相手でした。それが、何度かの決定的シュートを決められずに引き分け。「2002 Japan」のコラムでは、いくつかの課題を書きました。それでも、今の加茂ジャパンは、そんな課題をおおい隠してしまうほどのポテンシャルがあります。その原動力が、中田、西沢に代表される「ヤングパワー」です。ここにきて、チームの新しいステップになる「ニュー・パワー」が出てきたのです。そして、相互信頼ベースの確固たるポジションをチーム内に確立してしまいました。たのもしい限りです。
加茂ジャパン、チームが固まってきました。川口。井原。ストッパーでは、秋田、斉藤、鈴木というオプションがあります。サイドバックには、相馬、名良橋、中村、柳本(ケガは治るに違いありません)。ボランチの山口と本田。望月、北澤もいいプレーを披露しました。中盤の司令塔には、名波と中田(ここがチョット薄いかな?!)。セカンドストライカーには、ヤングパワーの西沢、パフォーマンスが安定し「計算できる」森島、まだ不安定ですが「何か」を期待できる野人、岡野。そしてトップには「ゴール前の勝負師」、カズ。森山や高木も控えています。これから「新戦力」が出てくるとしたら、中田クラスの、「5分で」チームメイトがパフォーマンスを認めることができるレベルでなければなりません。さて・・・
後は、極限のテンションのなかで「最高のパフォーマンス」を披露するための「自信」「確信」「勇気」「積極性」などの「精神・心理的要素」の充実が課題になります。代表選手達には、クラブにもどっても(周りの雰囲気に合わせることなく)、このことを意識し、素晴らしいプレーを続けて欲しいものです。




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