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ヨーロッパの日本人・・まずは高原直泰から・・(2004年11月27日、土曜日)

先週アップした「スポナビ連載コラム」でも高原のプレーについて書いたのですが、攻守にわたる基本的な組織プレーコンテンツには大きな問題はないにしても、どうしても組織プレーでの「ひと味」と個のエゴプレーでまだまだもの足りなさを感じてしまう・・。

 ボールがないところでの「パスを呼び込む動き」にも勢いがあるし、しっかりとした技術が基盤のトラップ&コントロールからシンプルパスを出して次のスペースへ爆発するパス&ムーブも効果的。でも、そんなボール絡みの組織プレーにしても、どうしても、相手マークに押されて「淡泊プレー」に押し込まれてしまっていると感じられるのですよ。もちろん高原が、一度「はたいた」後に、次のスペースでのパスレシーブと最終勝負プレーをイメージしているのは、よ〜く分かるのですがネ・・。

 要は、相手マークからうまくフリーになれていない・・だからボールを受けたときに十分な余裕を持てない・・とはいっても、マークする相手を「いなす」ようなエスプリプレーにチャレンジするような余裕も自信もないから、どうしても相手マークの勢いに押されて安全パスに逃れるというイメージがつきまとってしまう・・そんなだから、結局は「つなぐだけのパス」がほとんどというのも道理・・仕掛けのパスというレベルまで到達していない「単なるつなぎパス」だから、次のスペースで効果的なリターンパスを受けられるような状況を演出するまでにはいけない・・ってなシーンの方が目立っているということです。

 決定的シーンにうまく絡んでいけない高原直泰。決定的フリーランニングは忠実だし十分に爆発的なのに、どうしてもうまくボールを呼び込めない・・。また呼び込めても、決定的なシーンでミスをしてしまったりといった体たらく・・(この試合でも、偶発的なボール奪取からタテパスをフリーで受けたのに、相手アタックを軽くかわしたシュートはゴールを大きく外してしまった!)。

 ちょっとここは厳しくいきましょう。彼に対する期待レベルは高いですからネ。技術的・戦術的な基本能力は十分なのだから、とにかく心理・精神的な部分を鍛えることで、主体的なアイデア抽出能力を高揚させなければいけません。だからこそ、スポナビのコラムでも書いたように、色々なタイプのビデオシーンを活用したイメージトレーニングをくり返さなければいけないのですよ。シュートアクションや決定的シーンになったとき、その直前に、決定的パスが通るシーンのイメージやゴールへたたき込まれるボールのイメージが明確に脳裏に描写されるようになるまでネ・・。とにかく、好調な今だからこそ、やらなければならないことがある・・のです。頑張れ、高原直泰!

 



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