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オリンピック代表・・今回のオリンピックチームには、シドニー組にも匹敵するほどの本格感が備わってきている・・(韓国対日本、0-0)・・(2004年7月21日、水曜日)

最終メンバーの決定(長く一緒にやってきた仲間との別れ)・・ワールドユース組とオーバーエイジ選手の加入(異質の融合という刺激!)・・永遠のライバル韓国とのアウェーゲーム(前回のアウェーゲームでは、こっぴどくやられた!)などなど、この試合に臨む日本オリンピック代表にとっては、まさにギリギリ刺激のオンパレードといったところ。だからこそチーム内の緊張感も高まりつづける・・だからこそ選手たちの闘うマインドも高揚しつづける・・だからこそゲーム内容も充実する・・。

 かなり強い韓国オリンピックチームを相手に、素晴らしいコンテンツの高質サッカーを展開した日本の若武者たち。彼らは本当に一皮も二皮もむけました。以前は、周りを見回しながら・・という受け身で消極的なサッカーが目立つことが多かったのに、今では、最後までギリギリの自分主体リスクチャレンジを繰り返せるようになっている(要は、セルフモティベーション能力の発展ということ!)。昨日の日本フル代表は、この試合での若武者達の積極プレーマインドを真摯に見習うべきじゃありませんか。

 山本監督は、本当によい仕事をしています。シャッポを脱ぎますよ。まあ、物わかりのいい兄貴という存在から、プロ監督としての本格感あふれるフェアな憎まれ役へと脱皮できた(イメージチェンジを果たした)ということなのでしょう。もちろんチームの構成メンバーが同じだったら、それを達成するのは不可能に近いことだったでしょう。それは、「新しい若い風」「異質のパーソナリティー」「異文化」をどんどん採り入れていったからこその発展だったのです。だからこそそのプロセスは、山本監督自身の発展と同義だったということです。

 攻守にわたり、特にボールがないところで、自分主体のリスクチャレンジワークを探し出し、それを迷うことなくギリギリまで実行しつづける・・。言葉で表現するのは簡単だけれど、それを選手たちに「やらせる」のは難しい作業です。そんな自分主体の立派な闘いを披露してくれた日本オリンピック代表。それも、強い韓国とのアウェーゲームですからね。その証人になった誰もが、彼らを誇りに思ったに違いありません。本当の意味で良くバランスしたチームになっている今回のオリンピックチームには、シドニー組にも匹敵するほどの本格感が備わってきています。

 私は、まだプライベート&ビジネス状況が混沌としているためにギリシャまで足を延ばせるかどうか分かりません。でもこのチームは、何とか早く状況を落ち着かせて現地まで飛びたいと思わせてくれる・・。頼もしい限りじゃありませんか。

 昨日あるところから帰国したもので、ちょっと寝不足。アタマが回りません。ということで短いけれど、今日はこんなところで。

 



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