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- 05/06_チャンピオンズリーグ・・あ〜あ、「ドイツ」が消えてしまった・・だからこそセカンド・マイチームを!・・(2006年3月10日、金曜日)
- どうも、レポートする気力が湧き出してきませんでした。何せ、ブレーメンにつづいてバイエルンまで「イタリアの勝負強さ」にやられちゃったんだから。もうこうなったら、「美しさと勝負強さの高質なバランス」という普遍的なコンセプトに対するこだわりで、バルセロナとリヨンをサポートするしかない・・。そのことを宣言するために短くコラムをアップすることにしたという次第なのです。
バルセロナが展開する高質なサッカーコンテンツについてはもう言うまでもありません。とにかく、エジミウソン、デコ、モッタ、メッシといった、世界最高峰の「才能」に恵まれたミッドフィールダーたちが、素晴らしい「走りの量と質」を絶対的な基盤として、抜群の実効レベルの、攻守にわたる忠実でダイナミックなシンプルプレーと局面での「個のエスプリプレー」を魅せつづけてくれるんだからね。そして「天才」ロナウジーニョとエトーが、彼らの「チームプレー」をバックボーンに、存分に魔法をミックスしていく。堪えられないネ。まあ・・ネ、第二戦でロナウジーニョが魅せたドリブルシュートを見せつけられちゃ、周りのミッドフィールダーたちが、ヤツのための汗かきを、まあ仕方ないよな・・と考えるのも自然かな。もちろん「そこ」には、ライカールト監督のウデもあるわけだけれどネ。とにかくバルセロナが、いま世界で最高のサッカーを展開していることだけは確かな事実ですよね。
そしてもう一チーム。リヨン。ここは、忘れもしない、1998年フランスワールドカップで、ドイツがクロアチアに惨敗した町。当時のコラムを読み返してみましたよ。そうそう・・試合前には、駅近くのキャフェで、呉越同舟という雰囲気のなか、アルゼンチン対オランダを観たんだっけ・・そのコラムには書かなかったけれど、パリへ帰るため、真夜中にリヨン駅のプラットフォームで特別列車を待っていたときのドイツ人ジャーナリスト連中のガッカリした表情はいまでも鮮明に思い出しますよ・・そして次の日のカルチェラタンで知り合ったアメリカ人の親子(ワールドカップを、断絶した親子の異文化接点として活用していた!)・・。このコラムですが、ドイツが負けた試合レポートは「これ」、また次の日のカルチェラタンでのエピソードは「これ」です。お暇だったらいかが・・。
あっと・・フランスワールドカップ当時のように余談が過ぎてしまった。さてリヨン。いいチームですよね、本当に。こちらも、トップセンターのカリューも含め、ディアラ、ジュニーニョ、ティアゴ、マルダ、ヴィルトール(ゴブ)といった世界最高峰の「才能」たちが、攻守にわたって、汗かきも含むチームプレーに徹しながら、局面で天賦の才を発揮するという、これまたバランスのとれたチーム。とはいっても、勝負強さという視点では、まだチャンピオンズリーグを制するレベルには至っていないのかもしれません。それでも、小気味よい人とボールの動きを最大限に活用することで、スペースで「ある程度フリーなボールホルダー(=仕掛けの起点)」を次々と作り出していくサッカーは爽快そのもの。そんな高質なチームプレーが基盤になっているからこそ、才能たちの魅惑的な個の勝負も活きてくる。まあ要は、組織プレーでのスペース活用に長けたリヨンというわけです。魅力的ですよ、リヨンのサッカーも。
チャンピオンズリーグというイベントは、もちろん、これ以上ないほどの戦術的な学習機会ではあるけれど(監督たちの意図に思いを巡らせるという想像力のイメージトレーニングという意味も含めて!)、やっぱり情緒的な観戦バックボーンも必要だよね。だからこそ、エモーショナル・サポートチームを設定し、そのサポートのための内的なバックグラウンドロジックを強化している湯浅なのですよ。
このことは、もちろん今年のドイツワールドカップにも当てはまる。何せ日本は、いつかは必ず負けるからネ。だからこそ「セカンド・マイチーム」を持っていることが大事なんですよ。湯浅のセカンド・マイチームはもちろんドイツ代表。こちら「も」、先日の国際マッチデイでは「イタリア」に対して無様なサッカーを展開しちゃったけれど、日韓ワールドカップのときのように、大会前に落ち込むだけ落ち込んでおくことで、選手たちの集中力が高まり、本番で最高の勝負強さを発揮してくれるはずなのだ・・なんちゃってネ・・。こんな「ノーロジックの思い入れ」も、サッカー観戦の醍醐味じゃありませんか。あははっ・・。
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