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2006_ワールドカップ日記・・プレスセンターから、主体的な闘う意志というテーマを経て、面白くなった予選A組というテーマまでをカバーしちゃう「四方山話」でっせ・・(2006年6月15日、木曜日)

ホントに、だだっ広いな〜・・人がいないから、サイズの大きさばかりが目に付いてしまう・・。ここは、ゲルゼンキルヒェンのワールドカップスタジアムに隣接して設置されているメディアセンターです。

 今日はテレビ観戦日(休養日)ということにしました。移動とスタジアム観戦と記事の執筆というサイクルをグルグル回すだけでは、ちょいと気が滅入る。だから、たまにはリラックスタイムをはさむことにした次第。とはいっても、今日の午前中には東京新聞の隔日コラムを仕上げて送ったし、それだけではなく、私のHPやNHKデジタル文字放送と同ホームページのための原稿も書かなければならないけれどね。

 いや・・、厳密に言ったら「書かなければならない」という義務的な感覚ではなく、自分自身のために(後々のために)、データベースとして書き残しておきたいという主体的で積極的な意志がベースにあるのですよ。もちろん、安易で怠惰な誘惑との心の闘いもあるけれどね。とにかく、主体的な意識が基盤になかったら、絶対に楽しめないし、楽しめなかったら良い文章も書けないですからね。

 ところで、主体的で積極的な「意志」っていえば、日本代表にとっての永遠のテーマでもあるじゃないですか。昨日のコラムで、ポーランドについて、彼等が魅せた「限界まで闘う強烈な意志」にはサッカーの本質的な魅力が内包されている・・その意志は、攻守にわたる「主体的な意図」が詰め込まれた全力ダッシュとしてグラウンド上に現れてくる・・なんてことを書いたのですが、その視点じゃ、日本は、まだまだやらなければならないことが山積みだと思うのです。

 イレギュラーするボールを足で扱うというのがサッカーだからね。そんな不確実な要素が満載されているからこそ、局面では、自己責任ベースで、主体性をもって積極的にリスクにもチャレンジしていかなければサッカーにならない。だからこそ、ボールがないところでのアクションの量と質も問われてくる。優れたサッカーは、クリエイティブなムダ走りの積み重ねでしか達成できませんからね。

 とにかくワールドカップだからね、世界のレベルと、実質的で具体的な「比較」が出来なければ本当にもったいない。そして比較の対象は、フィジカル能力やテクニック、戦術的なものばかりじゃなく、心理・精神的な部分にも及ばなければならない。いや、日本の場合は、主体的で積極的な意志という視点が大事なのだから、文化背景や社会環境なども含む、心理・精神的な部分をより深いところで比較対照していくことが(その現象面と要素にスポットライトを当てたディベートを深化させることが)もっとも重要なミッションだと思いますよ。

 あっと、またまた脱線してしまった。今日は、メディアセンターについて軽く紹介するつもりだったのに。ここは、冒頭で述べたように、ゲルゼンキルヒェンのスタジアムに隣接するメディアセンターです。スタジアムは、「アレーナ・アウフ・シャルケ」というのが正式名称。外観は、一番上の写真です。デカ過ぎて、これ以上うまく撮れない。まあ色々な出版物に航空写真が載っているだろうから、そちらを参照してください。そしてその次の写真が、めでぃあセンターの外観。これもまたデカ過ぎて、うまく撮れなかった。ご勘弁を。そして入り口の外観と、ワーキングエリアの写真がつづきます。

 ワーキングデスクは、写真のように、十分なスペースが取ってあります。しっかりとした作りの天板の上に、プラスチックラバーのカバーが敷いてある。また電源コンセントも一人あたり三つも用意されているし、スタンドも用意されている。また有線&無線LANのネットワークも完璧。もちろんコンピュータを想定したスペースデザインというわけです。まあ質は、あくまでも簡易ではあるけれどね。

 あっと、いまエクアドル対コスタリカ戦が終わりました。「3-0」で、エクアドルの圧勝。強いね、エクアドル。第一戦は、ポーランドに「2-0」だから、予選Aグループでは、エクアドルが同勝ち点のドイツを抑えて一位ということになります(この結果で、A組から決勝トーナメントに進むチームは、ドイツとエクアドルに決定!)。最終戦でエクアドルはドイツと当たるわけだけれど、引き分け以上で「A組トップ」が確定することになります。

 予選第一試合のポーランドとのゲームを見ながら思っていたのだけれど、基本的にエクアドルは、強い守備ブロックという考え方をチーム戦術のコアに置くイメージだよね。明確にカウンター狙いというわけじゃない。ただ、仕掛けに投入する人数や、それぞれのポジショニングなどは、やはり「次の守備」を強くイメージしていると感じるのですよ。また、仕掛けていくプロセスにしても、人数を掛けたコンビネーションというのではなく、あくまでも個の勝負が主体で、それを「注意深く」リンクさせていくといったイメージ。まあ、あれだけ個の勝負コンテンツの危険度が高かったら(一人ひとりの仕掛け能力はものすごくハイレベル!)、そんな仕掛けイメージもうまく機能するでしょうね。というか、それこそが暑い気候環境の南米における伝統的なチーム戦術(プレーイメージ)ということなんでしょう。

 とにかく、Aグループの展開は本当に面白いことになってきた。ドイツは、決勝トーナメントの「ブロック」や、一位で抜けた場合のロケーション的なアドバンテージなどがあるから、絶対にA組トップで抜け出したいと思っています。彼等はエクアドルに勝つしかないわけだから、ガンガン攻め込む。それこそが、エクアドルの思うツボということになります。ドイツも、「南米の上手さ」を苦手にしているからね。とはいっても、先日のコロンビアとのテストマッチでは、高い位置からのプレッシングサッカーが素晴らしく機能してはいたけれどね。とにかく、面白くなった。今から勝負マッチが待ち遠しい。

 あっと・・またまた脱線。さて、メディアセンター・・。でも、それについては、また次の機会にしようかな。今日は、昨夜の疲れがまだ残っているし、いまイングランド対トリニダード・トバゴの試合もはじまってしまったから。スミマセン。ご理解いただければ幸いです。
 



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