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2007_アジアカップ・・さて、行動開始・・(2007年7月6日、金曜日)

昨日の木曜日(移動日)は、夜中にホテルに到着しました。もちろん、すぐにルーチンの「イニシャル・ワーク」を済ませて食事へ。水も調達しなければなりませんからね。こちらでは、水道の水は決して飲めないのですよ。まあホテルの部屋に用意されているミネラルウォーターを飲んでもいいけれど、後から市販の3-4倍も支払うとなると、払えるかどうかという問題とはまったく次元の違う憤りに苛まれるからね。やはり精神衛生上、自分自身で調達するのが健康的なのですよ。

 ところで、ルーチンのイニシャル・ワーク(外国に到着して、とりあえずやらなければならないこと!)。その第一プライオリティーは、何といっても「ネット接続」です。

 昔はホントに大変だった。何せほとんどのケースで「ピーヒョロロ(アナログ)接続」だったからね。それがいまでは、まさに隔世の感。どこへ行っても「ワイヤレスのブロードバンド」なのです。ただ、ホテルによっては、プリペイドカードやユーザーネームとパスワードを「購入」しなければ接続できないケースもあります(特に欧州)。要は、ネット接続でも金儲けしようとするわけですが、それって不便だし不愉快だよね。それだったら、はじめから宿泊料に上乗せしておけば、不必要なネガティブ感情など起きないのに。

 そんななかで、あるドイツのホテルでは、素晴らしい品質とコンテンツのネット接続を「無料」で提供することで他と差別化したりするのです。どんどんと変化しつづけるネット環境は、なかなか興味深い状況にあります。

 ということで、私が宿泊するホテル。そこでは、無線LAN(ブロードバンド)が無料で使用できます。部屋のなかでも大丈夫。なかなか快適です。でもベトナムではどうだろうか・・一応、ブロードバンドに対応しているホテルを選んだつもりなんだけれど(ホテル情報にはそう書いてあったのです)・・。

 あっと・・イニシャル・ワーク。まあ、以前と違って、インターネット接続や部屋の電話の状態など(外部から直接部屋に電話をかけられるか等)、すべてがかなり整備されてきていることで、冒頭に書いたような表現(すぐに・・を済ませて)になるっちゅうことを言いたかった(要は、以前は大変苦労したということが言いたかった)だけだったのかもしれません。スミマセン・・。

 でもまあ、イニシャル・ワークに時間を取られなくなったことで、余裕をもって夜食を取り(もちろん屋台のヌードルスープとパッタイ)、その後に、しっかり一時間タイマッサージも受けられましたよ(200バーツ≒700円)。

 そんなだったから熟睡できるのも道理。翌日(今日)の寝起きの素晴らしかったこと。またバイキング形式のホテル朝食も素晴らしかった。もちろんレストランへ愛用のマックを持ち込んでメールをチェックしたり返事を出したりしながら、一通りメディア情報にも目を通しました。そして、ハッとあることに気が付き感無量になるのです。そうそう以前は大変だったよな・・ってね。年とったのかな〜〜。

 その後はゆっくりとシャワーを浴び、バンコクのホテルに設定された「アクレディテーション・センター」へ向かいました。まず「プレスID」をもらわなければ何もはじまりませんからね。でもこの日は、金曜日。それに雨も降っている。ということで街中は大渋滞なのですよ。

 タクシーは、一度止まったら、数分間まったく動かなくなります。そして動いたと思ったら、100メートルもノロノロと進んでまたストップ。信号待ちなのですが、一度レッドに変わったら、再びグリーンになるまでに、何と5分間も待たせる交差点だってあるのですよ。とはいっても、私は1980年代からタイを知っているので、以前から比べれば状況がかなり改善されていることは確かな事実です。都市計画(予想)と実際の交通増加量のギャップが大きかったということなんだろうね。結局、私が泊まっているホテルからアクレディテーション・センターのあるホテルまで30分以上もかかってしまいました。まあ仕方ない。

 そうそう、アクレディテーション・センターでも問題がありました。私ではなく、昨日バンコクの空港でバッタリ出くわした某新聞社の記者の方のケース。そこで彼と再会したのですが、その彼の「プレスID」が見つからないのです。もしかしたら、日本の試合が行われるベトナムのハノイへ送られてしまったのかも・・。そのときの写真も載せておきましょう。背中だけだけれど、見る人が見れば誰だか分かるかもしれませんね。もちろん写真の掲載については「その方」の承諾を得ています。

 「大丈夫ですよ・・ここにIDがなくても、その場で新しく作ってくれますよ・・この後はスタジアムのロケハンでしょう?・・待っているから、一緒に行きましょうか?」と私。「いやいや、湯浅さんは先に行ってください・・ちょっと長く待たせられるかもしれませんし・・」と、その方。「そうですか・・それじゃ現地で・・」と、手を振って分かれた次第。

 そして再びタクシーの人。それにしても混んでいる。尋常じゃない。そういえば、その新聞記者の方も、「ものすごい渋滞ですね・・」と言っていたっけ。それに私が乗ったタクシーのドライバーの方は、とにかく運転が下手。クラッチとブレーキの操作が上手くないから、クルマが前後にガクンガクンと揺れつづけるのですよ。そんなクルマの脇を、例によって凄い勢いでオートバイがすり抜けていく。たしかに「トゥクトゥク」やオートバイの絶対量は減ったけれど、それでも、まだまだトラフィックカオスは残っているというわけです。疲れる。イライラする。

 そんなこんなで、結局スタジアムに到着するまでに1時間以上も掛かってしまいました。まあ、タクシーに乗ってイライラしはじめたところで発想を転換し、色々なテーマに思いを馳せながらメモを取ったりしていたから、途中からは、周りの出来事がまったく気にならなくなったけれどね。だからスタジアムに到着したときに腕時計を見てビックリしていましたよ。「あれ〜、一時間もかかっちゃったんだ・・」。

 大きなスタジアムです。ラジャマンガーラ・ナショナルスタジアム。手元に資料はないから印象だけだけれど、5-6万人は入るんじゃないだろうか。残念ながらサッカー専用ではないけれどね。

 そのスタジアムのなかに設置されたメディアセンター。入り口や室内のイメージとは裏腹に、ここでもインターネット接続環境は完璧でした。仕事はできそうです。

 その後、バンコクに来たら常に立ち寄るカオサン・ロードへも顔を出しました。そこは、バックパッカーのメッカとも呼ばれる観光スポットでもあります。ホントに興味深いクローズドストリート(基本的には歩行者天国)です。まだまだ混沌とした雰囲気はそのまま残っているけれど、それでも、何やら大きなビルも建ちはじめている。そこも再開発の波にさらわれるんでしょうかね。ちょっと寂しい思いにかられました。

 最後は、行きつけのマッサージパーラーでタイマッサージを一時間。そして、例によって、屋台のヌードルスープとパッタイ(タイ風の焼きそばかな!?)に舌鼓を打ってからホテルへ戻ってきた次第。この屋台だけれど、そこのおばさんとも懇意になってしまいましたよ。バンコクに来るたびに立ち寄っていたからね。片言の英語で、「アンタ、また来たんだ・・そうだよ、アンタは日本人にしちゃ背が高いからね・・忘れないよ・・」、だってさ。彼女は、その場所ですでに10何年も営業しているのだそうです。とにかく、私が食べた屋台ラーメンのなかではピカ一の美味しさですよ。あっと、そのおばさんが扱っているのは「ヌードルスープ」だけ。パッタイは、別の屋台です。

 ということで、今日はこんなところですかね。明日は、07アジアカップの開幕マッチ。ホストカントリーのタイと、自国の状況によって極限のモティベーションで試合へ臨んでくるに違いないイラクが激突します。楽しみじゃありませんか。とにかく、とことんサッカーを楽しむぞ。
 




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