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2008_ナビスコ・・いま話題のトリニータ守備についても簡単に・・(グランパスvsトリニータ、1-1)・・(2008年9月3日、水曜日)

やはり守備こそが全てのスタートラインだよな・・。トリニータのねばり強いサッカーを観ながら、そんなことを考えていました。

 守備さえ安定すれば、次の攻撃にも「自然と」勢いが乗っていく・・換言すれば、守備意識の高揚こそが次の攻撃でのリスクチャレンジ姿勢活性化の絶対的ベースになるとも表現できる・・もちろん、そんな積極的な仕掛け姿勢は、次の守備において決定的に重要になってくる(後方でバックアップ気味ポジションを取る!)チームメイトの高い守備意識に対する絶対的な信頼関係があるからこそ高揚する・・フムフム。

 要は、トリニータでは、互いに使い・使われるというサッカーの基本メカニズムに対する深い理解が浸透しているということです。だからこそ、選手たちが、一人の例外なく、攻守にわたって積極的に仕事を探しつづけ、そこから、後ろ髪を引かれることなくリスクにもチャレンジしていける。

 もちろん、その絶対的バークボーンは『監督の心理マネージメント能力』。例によって、「イケメン」シャムスカ監督に大拍手の筆者なのです。

 いま(リーグ四位にまで上昇してきた)トリニータの失点の少なさに注目が集まっています。リーグ順位トップスリーの、グランパス、アントラーズ、レッズよりも「10」も失点が少ないのですよ。トップスリーは「24失点から26失点」なのに対し、トリニータは「16失点」だからネ。

 その絶対的なバックボーンは、シャムスカ監督の、「相手攻撃の傾向に対する明晰な分析」と「それに対抗する効果的な守備ゲーム戦術の考案と徹底したイメージ作り」に対する並はずれた能力なんだろうね。もちろん選手が、その戦術的なアイデアを「主体的&積極的」に全力で実践しつづけること(リスクにもチャレンジしていくこと)も含めてネ。

 例えば、この試合に対しては、グランパスの両サイドからの仕掛けに対する効果的な対処や、ワントップとして抜群のポストプレーと、最終シーンでの実効ある「勝負の動き」を披露するヨンセンに対する協力マークといった守備のゲーム戦術を徹底的に「イメージ・トレーニング」したんだろうね。

 そんな事前の準備だけではなく、ゲーム中にでも、自分たちの分析に「ズレ」が生じたり、相手のゲーム戦術が「読みと違う」場合の柔軟な「対応」にも、シャムスカ監督が手腕を発揮する。フムフム・・

 ゲーム中の柔軟な対応だけれど、様々な「対処法」のうち、もっとも効果ある方策を、シンプルな指示で、すぐにチームに浸透させるウデ(システムの構築)は相当なモノだ。コーチャーズゾーンからの指示が、すぐにチーム全体に浸透するような具体的なやり方を徹底させるとかネ。なかなかのマネージメント能力だね。

 特に、この試合では、攻守にわたる中盤のダイナモ、エジミウソンとホベルトが欠場しているにもかかわらずの高質なパフォーマンスだったからネ。これはもう、チームコンセプトの勝利としか言えない。あっと・・結果は引き分けだったっけネ。まあ、とはいっても、アウェーの引き分けだから大きな価値があるのは確かです。

 とにかく、常にトリニータが、選手の持てるチカラを120パーセント「活用し切っている」という事実に対して(イケメン、シャムスカに対して!)心からの拍手を惜しまない筆者なのですよ。

 自由がなければ、その価値は「無」に等しいサッカー・・そんなサッカーにおいて本当の意味の『自由』を得るためには、攻守にわたって積極的に(主体的に)リスクへチャレンジしていくことは義務なのだ・・

 トリニータは、そんなサッカーの根源的なメカニズムをしっかりと理解し(確かに派手さはないにしても!?)様々な実効ニュアンスを内包した「着実さ」でチャレンジをつづけていると感じます。

 とにかく、選手の「積極的な意志」が明確に感じられるトリニータに対して乾杯!

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 ということで・・しつこくて申し訳ありませんが、拙著『日本人はなぜシュートを打たないのか?(アスキー新書)』の告知もつづけさせてください。その基本コンセプトは、サッカーを語り合うための基盤整備・・。

 基本的には、サッカー経験のない(でも、ちょっとは興味のある)一般生活者やビジネスマン(レディー)の方々をターゲットに久しぶりに書き下ろした、ちょっと自信の新作です。わたしが開発したキーワードの「まとめ直し」というのが基本コンセプトですが、書き進めながら、やはりサッカーほど、実生活を投影するスポーツは他にはないと再認識していた次第。だからこそ、サッカーは21世紀社会のイメージリーダー・・。

 いま「六刷り」まできているのですが、この本については「こちら」を参照してください。また、スポナビでも「こんな感じ」で拙著を紹介していただきました。

 蛇足ですが、これまでに朝日新聞や日本経済新聞(書評を書いてくれた二宮清純さんが昨年のベスト3に選んでくれました)、東京新聞や様々な雑誌の書評で取り上げられました。NHKラジオの「著者に聞く」という番組で紹介されたり、スポナビ宇都宮徹壱さんのインタビュー記事もありました。また最近「こんな」元気が出る書評が出たり、音声を聞くことができる「ブックナビ」でも紹介されたりしました。

 




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