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- 2009_日本代表・・「結果オーライ」じゃ、どうもネ・・(香港vs日本、0-4)・・(2009年11月18日、水曜日)
- よく見えネ〜〜な〜〜。これじゃ、日本代表のサッカーにとってもっとも大事な意味が内包されるボールがないところでの仕事内容を十分に評価できネ〜よな。
香港テレビ局の中継カメラが「寄り過ぎ」なんですよ。まあ、仕方ない。ということで、この試合では、それなりのレポートしか出来ないということですかね。
それにしても香港は「来る」ね〜。要は、攻撃に、より多くの人数が参加している・・ということだけれど、やっぱりホームだからネ。それに、攻守の切り替えが早く、戻りもスピーディーだから、日本代表も、そんなに効果的なカウンターを繰り出していけない。これは、それなりに、日本代表にとって価値ある学習機会になるかもしれない・・
そんなことを思いながら観戦をスタートした次第。それにしても、カメラのアングルは「寄り過ぎ」。フラストレーションが溜まる。
でも、時間が経つうちに(たしかに立ち上がりは香港も二度ほどチャンスを作り出しはしたけれど)本来予想されたゲーム展開に落ち着いていくのですよ。香港が、人数をかけて守りを固め、日本がゲームを支配する・・とはいっても、日本は、本来の必殺コンビネーションが出てこないことで、うまく香港ディフェンスのウラを突いていけない・・フムフム・・
まあ、あれほどの距離を飛行機で移動するなかでの二試合だし、相手がガチガチにブロックを厚くして守る(そのチカラが劣ることを明確に体感できてしまう!?)香港だからネ、日本代表の意志ダイナミズムのレベルが「落ち着いてしまう」のも無理ないことなのかもしれないけれど・・
要は、コンビネーションに入っても、三人目、四人目の(ボールがないところでの)スペース攻略の動きが(ボールがないところでの動きの量と質自体が)うまく高揚していかなかったということです。
仕掛けのタテパスを、最前線にうまく「付けられて」も、周りの(特に後方からの!)サポートの動きが有機的に連鎖しない。だから、どうしても「そこ」へ相手にプレスを掛けられてボールを失ってしまう頻度が高くなってしまう。
もちろん日本代表は、そんな鈍重な展開にもかかわらず、大久保や岡崎の粘りのシュートとか、何度かはチャンスを作り出したよ。でも結局は、動きに「変化」が足りなかったことで、相手の人数をかけた(岡崎にも匹敵する!?)粘りのディフェンスで、潰されつづけるのですよ。
でも、最後は、押し上げてきた長谷部誠が放った「キャノン」ミドルシュートによって、倦怠感あふれる(!?)均衡状態が突き破られるのです。それにしても、すごいシュートだったね。テレビ映像では、その「ボールのスピードが一定ではなかったこと」で、そのシュートが、ものすごいブレ球だったことがよく分かった。
ブレ球・・。そう、ボールの真球度が格段に上がったことで、『無回転』ボールの表面に発生する『カルマン波』が強くなり(その波が発生する頻度のアップで!?)、そこで発生するボール表面の負圧によってボールが「任意の方向へ引っ張られる」現象。キーパーは、キャッチしようとするのではなく・・とにかく、身体を投げ出して「弾く」ことに100パーセント神経を集中しなければいけない・・と、オリバー・カーンが言っていた。
あっと・・蛇足。
テーマは、流れのなかからのチャンスメイクの量と質。先制ゴールの後には、右からのクロスに岡崎慎司が合わせてシュートを打ったり、前半のロスタイムには、大きなクロスボールが、ファーサイドでフリーになっていたトゥーリオにピタリと合うという決定機もあったけれど、後半に入っても、どちらかといったら鈍重とも言えそうな雰囲気に大きな変化は出てこなかったし( 何度かシュートはあったけれど、「ハッ」とさせられるレベルのものじゃなかった!)、逆に、捨て身の香港に攻め込まれる・・なんていうシーンも頻発しはじめてしまうのです。
でもネ、「・・まあ、たまにはこんな試合もあるさ・・でも、試合数が少ない日本代表だから、そんなコトは言ってられないよナ〜〜・・」なんて思いはじめた後半29分に、唐突な追加ゴールが生まれるのですよ。交替した佐藤寿人。そこでは、遠藤の「クールなクロス」ボールが秀逸だった。それが、ピタリと、ファーサイドゾーンで待つ佐藤寿人に合ったのですよ。
そしてその後は、結果オーライの(!?)ゴールラッシュ。中村俊輔が、3点目となる、派手なフリーキックを決め、岡崎慎司が、釜本邦茂御大が持つ年間ゴール数(=15)に肩を並べる四点目をPKで決める。フムフム・・
とはいっても、内容的には不満は残るよね。せっかく、長谷部誠が目の覚めるようなミドルシュートを決めたのだから、それをキッカケに、もっともっと、香港守備ブロックを「開かせる」ような、彼らが守備の組織を崩していかざるを得ないような(うまくボールを動かし余裕をもったなかでドカンと打つ!)ミドルシュートや、シンプルなタイミングのアーリークロスを送り込んでもよかった・・なんて思うわけです。そう、柔軟に、柔軟に・・
日本代表は、志向する仕掛けイメージ(強いクロスの最終勝負!?)に固執し過ぎていた!? まあ、このゲームの内容からすれば、そう言われても仕方ないよね。
まあ、相手が相手だったから、この試合については、この程度のコメントですかね。悪しからず。
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ところで、拙著「ボールのないところで勝負は決まる」の最新改訂版が出ました。まあ、ロングセラー。それについては「こちら」を参照してください。
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ということで・・しつこくて申し訳ありませんが、拙著『日本人はなぜシュートを打たないのか?(アスキー新書)』の告知もつづけさせてください。その基本コンセプトは、サッカーを語り合うための基盤整備・・。
基本的には、サッカー経験のない(でも、ちょっとは興味のある)一般生活者やビジネスマン(レディー)の方々をターゲットに久しぶりに書き下ろした、ちょっと自信の新作です。わたしが開発したキーワードの「まとめ直し」というのが基本コンセプトですが、書き進めながら、やはりサッカーほど、実生活を投影するスポーツは他にはないと再認識していた次第。だからこそ、サッカーは21世紀社会のイメージリーダー・・。
いま「六刷り」まできているのですが、この本については「こちら」を参照してください。また、スポナビでも「こんな感じ」で拙著を紹介していただきました。
蛇足ですが、これまでに朝日新聞や日本経済新聞(書評を書いてくれた二宮清純さんが昨年のベスト3に選んでくれました)、東京新聞や様々な雑誌の書評で取り上げられました。NHKラジオの「著者に聞く」という番組で紹介されたり、スポナビ宇都宮徹壱さんのインタビュー記事もありました。また最近「こんな」元気が出る書評が出たり、音声を聞くことができる「ブックナビ」でも紹介されたりしました。
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