湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2017年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第25節(2017年9月9日、土曜日)
- どうも今日はフォーム(物理的&心理的なカラダの調子!?)が良くない・・ということで短いコラム、悪しからず・・(レッズvsレイソル、1-2)
- レビュー
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- 内容では上回ったレッズにとって残念な結果になってしまったけれど、彼らにしても、前半のようなサッカーを継続していれば、必ず「進化した先」が見えてくると思いますよ。
とはいっても、彼らの「内容」で、いくつか不満はあった。
たしかに前半のレッズは、しっかりとした(フォーバックを基盤にした!)守備ブロックをベースに、何度か、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、効果的にスペースを突いていったシーンは創りだした。
また、決定的なカウンターも喰らわせた。
でも・・
そう、連動した(!)人の動きというテーマで不満が残ったんだよ。
たしかに単発では、スペースランニングは出てきていたけれど、それをベースに、3人目、4人目のアクションが連動するようなシーンは、数えるほどしかなかったんだ。
だから、うまく数的に優位な状況を創りだせない。
要は、人とボールの動きに、いつもの「リズム」が感じられなかったということかな。
もちろん、その絶対的ベースがなくては、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだってうまく機能させられるはずがない。
たしかに、それぞれのアクションが、しっかりと連動しつづける組織ディフェンスは、とてもよかった。そこには、明確に堀孝史さんのウデが見えていた。
でも、次の攻撃では、足が止まり気味になったことで、ボールの動きが停滞してしまうという印象をぬぐえなかったんだ。
そう、無為な様子見・・
特に、ラファエル・シルバ。
彼は、どうしちゃったんだろう・・
誰もが、異口同音に、彼の、攻守ハードワークへの意志のなさを指摘していた。もちろん、私も・・
素晴らしい天賦の才の持ち主だし、モティベーションが高いときの優れたプレーを何度も体感させられているからこそ、その「ギャップの大きさ」は、ショッキングでもあった。
・・欲しい状況のときに良いパスが来ない・・ボールをキープしても、パスの受け手がスペースへ走らない・・これは、オレが理想とするチーム戦術的な役割じゃない・・等など・・
何かしらの不満はあるんだろうね。
でも、究極のチームゲームであるサッカーの場合、その原因の、少なくとも「半分」は自分自身にあるっちゅうのが常なんだよ。
とにかく、「あの」パフォーマンスじゃ、今後、使うのが難しくなるのは必至だよね。だからこそ、彼には、猛省をうながしたいと主張しておきますよ。
ところで、彼には、適格な心理マネージャーは付いているんだろうか?
もしいないのであれば、長年レッズで活躍している「通訳の方」にコーディネイトをお願いするという方法もありそうだけれど、とにかく今のラファが、何らかの「内的な問題」を抱えているコトは誰の目にも明らかだと思っている筆者なのですよ。
ということで・・
今日は、「乗り」がとても悪いから、こんなところにしておきます。
来週水曜日の「ACL」だけれど、堀孝史レッズの(様々なチャレンジを内包する!)進化プロセスを正しく評価するための最高の学習機会にできるよう、イメージトレーニングに励みまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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