湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2018年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第23節(コラム発表日=2018年8月20日、月曜日)
- 素晴らしく積極的な攻撃サッカーの(強烈な闘う意志の!)ぶつかり合いだった・・(エスパルスvsレッズ、3-3)
- レビュー
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- すごかったネ〜〜・・
両チームともに、「美しく勝つゾッ!!」ってな強い覚悟をもって、積極的な攻撃サッカーをブチかまし合った。
もちろん、ノーガードの打ち合い・・なんていう低次元マッチなんかじゃない。
そうではなく、次のディフェンスでも、とてもクレバーに、そして忠実に、素早く組織をまとめてしまうんだよ。
そう、両チームともに、「美しく魅力的なサッカー」でも、勝てる可能性を極大化しようとする「強烈な意志のサッカー」を展開したんだ。
だからこそこのゲームは、とても次元の高い、「積極的な攻め合い・・」ってな魅力マッチへと昇華していった。
私は、両チームに対する敬意と感謝をもってゲームを追いかけていたよ。
また、ダゾンのカメラワークも良かったしネ・・
それは、アジア大会とは雲泥の差だった。
この試合でのダゾン中継は、アジア大会テレビ中継を観ているときのフラストレーションとは無縁の、優れたカメララークだった。
それにしても・・
そう、エスパルスがブチかました積極的な攻撃サッカーには、チト驚かされた。
いや・・、筆者の認識の甘さを思い知らされた・・といった方が正解だね。
そういえば・・
そう、このところの「J」では、とても魅力的なゲームが増えていると感じていたんだっけ。
そう、多くの強いチームが(リーグのマジョリティーが!?)、美しく勝つことを目標に、積極的な攻撃サッカーを展開するようになっているって感じるんだ。
サッカーの歴史を紐解けば分かるとおり、そこでは常に、守備と攻撃がせめぎ合っていた。
なかでも・・
勝つこと「だけ」をターゲットにした、守備偏重のサッカーには閉口させられた。
そう、制限と約束事ばかりの「戦術サッカー」。
それでは、選手たちの能力は発展しない。
いや逆に、その戦術サッカーが、選手たちの才能を「破壊している・・」とまで言えるんだよ。
だから、ドイツでも、結果「ばかり」を追い求める守備偏重サッカーに対し、サッカー界を挙げて大ブーイングをブチかましたモノだった。
そこには、もちろん、ドイツサッカー史に燦然と輝くスーパープロコーチ、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーに代表される、誰も逆らえない「強面のリーダー」がいたよね。
そして、ドイツでは、そんな、攻守ハードワークとリスクチャレンジあふれる「積極的な攻撃サッカー」というベクトルが、確固たるカタチをもって深く浸透していったんだ。
たしかにドイツ人は器用じゃない。
でもそこには、攻守ハードワークとリスクチャレンジ、ギリギリのデュエルなどに代表される「闘う意志」がテンコ盛りの魅力が満載なんだ。
そのベクトルと、ドイツに深く浸透している(オペラなどの!?)観劇の文化と相まって、世界有数の観客動員力を支えているっちゅうわけさ。
あっと・・
この、エスパルス対レッズの魅力マッチについては、もう少し、それぞれの「グラウンド現象」を深掘りしてみようかな・・なんて考えていますよ。
このゲームには、それほど、サッカーの本質的な魅力が詰め込まれていた・・って思うわけさ。
選手諸君、そしてスタッフの皆さん、お疲れ様でした〜〜・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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