湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2021年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第25節(レポート日:2021年8月22日、日曜日)
- ホントに、リーグ優勝争いが「タイト」になってきた・・(マリノスvsベガルタ、5-0)
- レビュー
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さすがに、スーパーストロングハンド、手倉森誠じゃありませんか。
とにかく・・
彼らが魅せた(特に前半!)の、極限の意識と意志が集約された攻守ハードワークとリスクチャレンジは、賞賛に値します。
特に、ボール奪取プロセス(守備)。
選手たち一人ひとりが、ものすごい集中力で、次、その次のシチュエーションをアタマに描きながら(創造性イメージング!)、チェイス&チェックやカバーリングを、効果的に機能させつづけるんだ。
まさに、極限の意識と意志とイメージングが集約された「主体性プレー」。
選手は、(ケヴィン横浜マリノスに)ゲームを支配されながらも、メゲることなく、瞬間的に変化しつづけるボール奪取プロセスを、「主体的」にイメージングし、効果的に対応しつづけるんだよ。
だから、マリノスも、そんなに簡単にゃ、スペースを攻略できない。
たしかにベガルタは、攻撃では、まだまだ課題がある。
それでも、「あのスーパーレベル」のボール奪取プロセスを機能させられていれば、必ずいつかは、ゴール機会(チャンス)を創りだせる。
そう、このゲームのようにネ・・
そんな、心理・精神的な「粘性メカニズム」を、選手たちが、主体的に「確信」しているコトもまた、スーパーストロングハンド、手倉森誠の面目躍如ってわけだ。
でも、徐々に・・
そう、ケヴィン横浜マリノスが繰り出す「仕掛けダイナミズム」が、より正確に、効果的に「リンク」しはじめるんだよ。
ボール奪取プロセス(守備)での実効メカニズムは言うまでもなく・・
攻撃でも、(勢いのあるボール奪取アクションがあればこそ!)人とボールの動きが、より活発に躍動しはじめるんだ。
それは、ボールがないところでの動き(攻守ハードワークとリスクチャレンジ)のダイナミズムが、どんどん高まりつづけたっちゅうことだね。
それにしても、マルコス・ジュニオール・・
彼の攻守ハードワークとリスクチャレンジ姿勢には、アタマが下がる。
あれ程の天賦の才を有していながら・・
もちろん、持って生まれた性格(パーソナリティ)やインテリジェンスという背景ファクターもあるんだろうけれど、このレベルの「プレー・ダイナミズム」に至るまでの成長(ブレイクスルー!?)プロセスについて、一度、膝をつき合わせて聞いてみたいね。
あっと・・
とにかく、ケヴィン横浜マリノスの勢いが止まらない・・
ケヴィン・マスカットが監督に就任してからのマリノスについては、「こんなコラム」や「あんなコラム」をアップしたから、そちらもご参照あれ。
今日で(昨日のゲームで)、首位の、鬼木達フロンターレとの勝ち点差は「4」にまで縮まった。
「オリンピック前」までのフロンターレがブチかましたサッカー内容やリーグ成績からすれば、誰が、こんなタイトなリーグ優勝争いを予想したでしょうか。
なんか、気持ちの昂ぶりを抑え切れなくなっている筆者なのであ〜る。
へへっ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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