湯浅健二の「J」ワンポイント
- 2024年Jリーグの各ラウンドレビュー
- 第9節(2024年4月20日、土曜日)
- レッズでは、美しい質実剛健サッカーへ向けた「光明」は見えている・・それにしても、サッカーの神様は、イタズラが過ぎる・・(レッズvsガンバ、0-1)
- レビュー
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- まあ、これもまた、サッカーっちゅうコトか・・
実力では、明らかに、レッズに軍配が挙がる。
その事実は、前後半を通じた、ゴール機会の量と質が、如実に示している。
たしかに前半は、その視点では、互角に近かったけれど・・
後半は、明白に、レッズが、凌駕していた。
まず、3分にブチかました、サミュエル・グスタフソンのダイレクトシュート場面。
そこでは、後方からオーバーラップする伊藤敦樹による、決定的スペースへのフリーランニングと、グスタフソンへ送り込んだ、ダイレクト(!)でのラストパスが秀逸だった。
また、その後の10分には、渡邊凌磨が、フィーリングあふれるファーポストへのラストクロスを、送り込むんだ。
そして、これまた伊藤敦樹が、待ち構えるようにフリーでヘディングをブチかましたんだ。
でも・・
そう、誰もが(ビッグチャンスに!)フリーズし、その結果に、啞然としたんだ。
そう、フリーヘディングシュートは、伊藤敦樹の目の前の、右ポストを直撃しちゃったんだ。
フ〜〜ッ・・
それだけじゃなく、その23分には、またまた渡邊凌磨が、左サイドで、安居海渡からのパスを、フリーで受け、そのまま右足一閃。
誰もが、ゴールを信じて疑わない、素晴らしいシュートだった。
でも・・
そう、正確なカーブを描きながら、相手ゴール右隅へ飛んだシュートだったけれど・・
ガンバGK一森純が、横っ飛びの左手指先で、弾き出したんだ。
わたしは、見事っ!!って、拍手していたよ。
フ〜〜ッ・・
ことほど左様に、後半は、しっかりと実力の差を魅せつけながら、レッズが試合イニシアチブを握りつづけたんだ。
でも・・
そう、そんな展開のなか、後半33分に、ガンバが、必殺カウンターをブチかます。
そして最後は、右サイドでボールをキープしたウェルトンが、ラストクロスを送り込むんだよ。
受けたのは、坂本一彩。
ワンタッチでボールをコントロールし、その「トラップ動作のなか」で、右足を振り抜いた。
そこでは、「動作のなかで・・」っちゅうのが、ミソ。
そう、レッズ選手たちも、坂本一彩が、ボールを持ち直すってイメージングしたと思うのさ。
でも、さにあらず。
坂本一彩は、ボールを切り返すことなく、そのまま、まさに「そのまま」右足を振り抜いちゃったんだ。
そして、レッズ守備の「アタック」が、一瞬おくれたっちゅうわけだ。
そのシュートは、見事、レッズゴールの左ポストの「内側」を叩いた。
そりゃ、スゲ〜シュートだったから、西川周作先生も、お手上げだった。
そして、それが、ショッキングこの上ない、決勝ゴールになってしまったというわけだ。
もちろん、わたしにとっても・・ね。
そこで、またまた、ハタと考えざるを得なくなった。
・・サッカーの神様よっ!!・・
・・あんたのイタズラは、たまに、過ぎるコトがあるよね・・
・・まあ、やってるご本人は、楽しいだろうけれど、さ・・
あっ、スミマセン。
へへっ・・
ということで、ヘグモ浦和レッズ・・
前節は、レイソルの立派なサッカーに、内容と結果でやられてしまった。
そしてこのゲームじゃ、内容でガンバを凌駕しながらも、結果を掴むことができなかった。
決してサッカー内容が、悪かったわけじゃない・・
そのレイソル戦でも書いたけれど、「光明」は見えているんだよ。
後は、「決め切る」ための、強い意識と意志パワー(勇気)ね。
そう、攻守にわたる、「主体性プレー」の進化&深化。
ところで、サミュエル・グスタフソン・・
チト、チームのなかでの「ボールの動き」が、彼を中心になり「過ぎて」いるような・・
要は、相手に、「狙いどころイメージ」を、与え「過ぎて」いるっちゅうこと。
もっと、「分散」することで、組み立てや仕掛けプロセスに、「変化」を創りだせると思う。
まあ、ちょっとした工夫ね・・
とにかく、ガンバレ〜、ヘグモ浦和レッズ〜〜・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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