トピックス
- 2014_「まさか・・」__(2014年11月30日、日曜日)
- まさか・・
そのとき、息を呑んだ。
昨日の「J−第33節」、鳥栖vsレッズ。そして今日の「J1昇格プレーオフ準決勝」、ジュビロvsモンテディオ。
その二つのゲームでは、後半ロスタイムに、とても重要な意味を内包する「同じような」ゴールが生まれた。
コーナーキックからのゴール。それも、ヘディングシュートが、ファーのサイドネットに突き刺さる、GKノーチャンスのスーパーゴール。
それは、鳥栖vsレッズ戦では、レッズが首位を滑り落ちるなど、何らかの重要な意味合いを内包する同点ゴールであり、ジュビロvsモンテディオ戦では、モンテディオの決勝ゴールになった。
あっと・・もう一つビックリさせられる事実があったっけ。
それは、モンテディオの劇的なヘディングを決めたのが、イチかバチかでジュビロのゴール前まで上がっていたレッズ出身のGK、山岸範宏だったコト。
とにかく、2日つづけて、まさにドラマチックな幕切れを目の当たりにしちゃったんだよ。
だから、何をテーマにしようか・・なんていうコトを考える前にキーボードに向かってしまった。
皆さんもご存じのように、私は、レッズに、チト肩入れしています。
それには、「J」が開幕した当時から、ドイツ留学時代の「戦友」森孝慈さんが初代監督を務められ、それ以降も、選手や監督で、かなり強く「ドイツ色」が継続されたというバックボーンがある。
だから、昨日の、鳥栖がブチ込んだ同点ゴールにはフリーズさせられたっちゅうわけだ。
そして、今日の、モンテディオの決勝ゴール。でもそのときは、逆に、ちょっとガッツポースが出てしまっていたかもしれない。
そのガッツポーズにも、背景がある。
その一つが、たしかに「個のチカラも含めた総合的な底力」という視点じゃ、ジュビロに一日の長があったけれど、闘う意志という視点では、私も含めて、誰もがモンテディオにシンパシーを抱いていたに違いないというファクター。
そしてもう一つ。
これは完全にプライベートな要因だけれど、モンテディオ監督の石崎信弘さんと、何度も接点があったこと。そしてもう一つ。モンテディオのチームドクターが、私の母校である、神奈川県立湘南高等学校サッカー部の後輩であること。
そんな心理バックボーンがあることで、レッズと、モンテディオに、少し肩入れしていたというワケです。そう、より強い参加(当事者)意識。
そして、だからこそ、時間が経つのを忘れた。
いや・・。鳥栖vsレッズ戦では、レッズ先制ゴールの後では、時計の針が止まっていると感じていたっけ・・エヘヘッ・・。
あっと・・ジュビロvsモンテディオ戦だけれど、決して、ジュビロの「闘う意志」が、モンテディオに劣っていたなんてことは思っていないよ。
彼らも、最高の集中力で、ボールを奪い返そうとしていた。でも・・
そう、それは、いつも書いている「ほんの小さなトコロ」のハナシになる。
例えば、カバーリングや協力プレスへ急行する意識と実際のエネルギー。また攻撃では、後ろ髪を引かれることのない、まさに全力のオーバーラップ。
そう、攻守にわたるリスクチャレンジという視点で、モンテディオの方が、より「フッ切れていた」と、感じたんだよ。それに対してジュビロは、ほんの少しだけ(!?)より注意深くプレーした!?
そんな、ほんの小さな「物理的&心理的な内実の違い」が結果につながった!?
もちろん「そこ」には、ツキという、アンコントローラブル要素もあったわけだしね。
とにかく、めくるめく歓喜と奈落の失望が、限界領域で交錯しつづける「ドラマ性」と、自分自身の「安易さ」を、ブチかまされるように体感させられた2日間ではありました。
あっと・・、この「まさか現象・・」については、新連載の「The Core Column」でも、ヨーロッパ・チャンピオンズリーグの劇的マッチをモデルに、「こんなコラム」をアップしたことがありました。よろしければ、ご一読アレ。
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ところで、先日、高円寺のパンディットという「トークライブハウス」で、ブラジルW杯の「ナマ対談本」に絡めて、後藤健生さんと対談をやったんですよ。
アナウンス(事前の告知)が足りず、参加していただいた方は少なかったけれど、その対談全体が、「You Tube」にアップされましたので、お知らせします。
2時間近くも話しまくったのですが、その第一部が「こちら」で、その第2部が「あちら」です。
- また、下記の「ナマ対談本」についても二人で語っている部分があるのですが、編集部が、それを、このように「編集」したのだそうです。まあ、ということで「こちら」もご参照アレ。あっと・・ 新刊の基本情報については、「こちら」をご参照ください。
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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