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2015_ACL・・このゲームからは、球際の競り合いと最終勝負シーンでの「強さ」というテーマをピックアップしました・・(アントラーズvsFCソウル、2-3)・・(2015年5月5日、火曜日)

あ〜あ・・やられちゃった。

今はまだ、鹿島スタジアムの会見場。これから東京へ帰るけれど、今日は、ここでコラム仕上げることにした。だから、とにかくポイントだけ、ホントに短くまとめます。

私は、ソウルが決勝ゴールを挙げたシーンが、このゲームを象徴していたと思っています。そう、後半ロスタイムに、FCソウルの「モリーナ」がブチ込んだ決勝シュート。

そのシーンでは、ドリブルする「モリーナ」を、少なくとも2人のアントラーズ選手がマークしていた。でも最後のシュートの瞬間には、誰ひとりとしてスライディングを仕掛けなかった。

打たれたらヤバいのは誰もが体感していたはず。また、最後のシュートのタイミングも「見えて」いた。にもかかわらず、結局スライディングが繰り出されることはなかった。

フ〜〜・・

私は、79分に、アントラーズ柴崎岳が同点ゴールを入れたとき、「これは、いける・・」って感じていたのですよ。それほど、アントラーズのプレーに、勝ちへの意欲が感じられたし、実際にチャンスの流れも作り出せていた。

ゲーム最後の時間帯は、完璧にアントラーズがゲームの流れを牛耳っていたんだよ。

でも、ソウル守備ブロックは、粘り強い。そしてボールを奪い返した次の瞬間から、危険なカウンターを仕掛けていくんだ。

それも、あの「疲れがピークに達する」時間帯にもかかわらず、チャンスと感じた何人もの選手が、爆発スプリントで押し上げていくんだよ。

そのカウンターシーンでは、押し上げたFCソウルの「7人」に対して、アントラーズ守備は「3人」しかいなかった。大ピンチ。でも・・

確かにこのシーンは、相手のミスで命拾いしたけれど、その後の両チーム選手たちは、グラウンド全体に、「伸びきった状態」で分散していたんだ。そして・・

そう、ボールを奪い返したソウルが、再び攻め上がってきたんだよ。そのときは、前述のカウンターシーンのような、極端な人数のアンバランス状態ではなかった。でも・・

そう、この流れのなかで、ドリブルに入った「モリーナ」に、そのまま決勝ゴールを奪われちゃったっちゅうわけだ。

その瞬間、本当にチカラが抜け切ってしまった。

何せ私は、アントラーズが決勝ゴールを奪い取るに違いないって確信していたからね。

フ〜〜・・

ということで、テーマだけれど、やはり、タイトルにあるように、球際の競り合いと最終勝負シーンでの「強さ」っちゅうことになりますかね。

そのテーマについて、トニーニョ・セレーゾに質問した。そしたら・・

そう、彼は、20分間も話しつづけたんだ。そのテーマは、彼にとっても、とても重いモノということなんだろうね。

私がいつも書いているように、彼も、日本人の、謙虚で誠実、そして思いやりを深くレスペクトしているんだよ。でも・・

そう、サッカーは、違う。そこは、ギリギリのだまし合い、肉弾戦の世界だからね。

ヘディングでも、相手と十分なカタチ(体勢)で競り合えない。また球際での競り合いでも、どうしても弱腰になる傾向がある。

彼に言わせれば、7歳や8歳の子供たちの段階で、すでにギリギリの競争環境に置かれているブラジルに対して、日本では、何がコトが起きても、フィジカルな方法ではなく、できる限り穏やかに、話し合いで解決しようとする。

でもサッカーでは、フィジカルコンタクトは、避けて通れない。もちろん日本の場合は、組織サッカーを突き詰めることで、出来る限り「相手とのフィジカルコンタクト」を少なくしようとはする。でも、もちろん、「それ」は絶対に避けて通れない。

トニーニョさんの発言を、すぺて網羅することは出来ないけれど、そこで彼が語ったエッセンスは、本当によく理解できる。

そのコトに関わるテーマについて、新連載「Core Column」において「こんなコラム」を発表したっけ。テーマは、二面性パーソナリティー。もしよければ、ご参照アレ。

とにかく、この、韓国チームに対する悔しい敗戦では、球際と最終勝負シーンでの「フィジカルコンタクトに対する意志の強さ」というテーマをピックアップしようと思いました。

ということで、今日は、こんなところで・・。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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