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- 2017_ACL(ベスト16)・・ミハイロも言っていたように、この勝利には、ものすごく重要なコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されている・・(レッズvs済州、3-0)・・(2017年5月31日、水曜日)
- ・・このゲーム内容は、ほぼ完璧だったと思います・・
・・2-0で負けたアウェー戦では、自分たちのナイーブさから失点してしまったのですが、このゲームでは、そこから学んだコトが活かされていたと思うんです・・
・・我々一人ひとりが、(ミハイロ監督の言う!?)規律を守れた・・今後も「このサッカー」を発展させていけば、自然と結果がついてくると思います・・
いいね〜、森脇良太。
これまでの武藤雄樹、李忠成に勝るとも劣らない(部分的には彼らを凌駕する!?)素晴らしいコメントをブチかましてくれた。
インテリジェンスを感じますよ、ホントに・・
でもまあ、そこはサッカー選手だから、グラウンド上では、この冷静なコメントの雰囲気とは真逆の(!?)アドレナリン「まみれ」でなきゃ、いけない。
でも一度サッカーを離れれば、一人の個人事業主として、それ相応の社会性「も」進化&深化させなきゃ、いけない。
学歴やタイトル(肩書き)じゃネ〜んだよな。
そういえば、どこかの賢人が言っていた。社会人として大事な三つの要素。
一つは、もちろんリテラシー。また数字関連の能力を表す「ヌメラシー」ってな要素もある。
でも、もっとも大事なのが、三つ目の「オペラシー」なんだよ。
この「オペラシー」ってのは、「Operational」から派生させた造語だよ。
要は、大人の理性と感性に支えられた「知恵」ってなことですかね。
森脇良太には、その三つが、バランス良く備わっている!?
誉めすぎだろうか?
まあ、そこは、チーム内で「調整」してくださいね。
ということで、今度は、柏木陽介とか槙野智章、はたまた興梠慎三とか青木拓矢などに、「MVP」として壇上に座って欲しいですね。必ず、質問させてもらうから・・
あっと・・
いまは夜中の25時。20分ほど前に、都心の自宅にたどり着いた。
とっても気持ちのよい単車ライドだった。それも、雨が降り出す直前のタイミングで帰宅できたんだから言うことなし。途中では、ちょっとだけ雨粒と遭遇したっけ。
気持ちよいライドだったことの、もう一つの要因。
それは、何といっても、レッズが、「あの逆境」をはね返して勝ち切った勝負マッチの証人になれたことの気持ちよさだった。
この勝利には、後述するように、ホントに深〜いコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されているんだ。
あっと・・、冒頭の森脇良太のコメント。
それは、私の、こんな質問に応えたモノだった。
・・このゲームでの唯一のテーマは、済州のカウンターを骨抜きにしながら、ゴールを積み重ねるコトだったと思う・・
・・第一戦では、もっと失点してもおかしくないほど相手カウンターにやられていた・・でも今日は、見事に済州カウンターの芽を摘み取った・・そのテーマについて語って頂けませんか?・・
それに対して森脇良太が、こんなニュアンスのコメントをつづけた。曰く・・
・・アウェーでは、攻め上がり過ぎたことで(縦横のポジショニング&人数バランスが崩れたことで!?)奪われてはいけない状況でボールを失い、そこからカウンターを喰いました・・
・・相手がタテパスを狙っている状況で、まさに、その狙いどおりのパスを出してしまう失敗が何回もあったんです・・
・・また、あのゲームでは、中央ゾーンから仕掛けていき過ぎだったと思います・・相手にしても、中央ゾーンでのタテパスを狙いやすかったでしょうからね・・
・・また、そこからの相手カウンターに、全力で戻れなかったし、そのカウンターの流れを、うまくコントロール出来なかった・・
・・でも今日は、その反省が大いに活かされたと思います・・
・・たとえば攻撃ですが、アウェーではセンターゾーンばかりだったのが、この試合では、中央とサイドからの仕掛けをバランス良く繰り出していけました・・
・・レッズの調子が良いときは、中からでもサイドからでも、状況をみながら自由自在に崩していけるんですよ・・
・・その視点で、今日は、かなりパーフェクトなサッカーを展開できたと実感しています・・
あっと・・
この、「済州カウンター」というテーマについては、第一戦コラムを参照してください。
そういえば、そのコラムの最後は、こう締めくくったものでした。
・・とにかくレッズは、リターンマッチを、「次のステップへの飛翔チャンス」だと捉え、最高の集中力でグラウンドに立つべきであり、そこで「何らかの成果」を挙げられれば、その4日後のリーグ戦、「強い」レイソルとの勝負マッチにも、大きく活かされるに違いない・・
そして・・
でもそれは、「何らかの成果」なんて、生やさしいモノじゃなく、不可能を可能にしてしまったと表現できるほど(今後につながる!!)素晴らしい果実だったんだ。
そうなんだよ。
正直なところ(いや、面目ないことに・・の方が正しい表現かな・・へへっ)、私は、勝ち進むのは、とても難しい作業だと思っていたんだ。
それが、フタを開けてみたら、「このスーパーサッカー」じゃありませんか。
スーパー・・
それは、済州カウンターを、効果的に抑制しながらも、しっかりとゲームのイニシアチブを握り、そして忍耐強く攻めつづけて「大逆転ドラマ」を完遂したこと。
ミハイロも、こんなニュアンスの内容をコメントしながら、胸を張っていた。曰く・・
・・失点なしで勝つ・・それが、今日のゲームでのターゲットイメージ・・
・・そのためにも、とにかく済州の危険なカウンターを抑え込む必要がある・・
・・アウェーマッチでは、前後左右のポジショニングバランスが悪かった・・
・・もっと言えば、後方の、遠藤航と阿部勇樹の、タテの関係がうまく噛み合わなかっただけじゃなく、彼らの押し上げも、十分ではなかった・・
・・結果として、後方から供給するタテパスの「距離」が長くなりすぎただけではなく、中央ゾーンばかりを使ってしまっていた・・
・・まさに、相手のインターセプトイメージに、ピタリとハマッてしまったということだ・・
・・そうではなく、遠藤航にしても阿部勇樹にしても、今日のゲームのように、もっと押し上げることで、前戦との距離をコンパクトにすればよかった・・
・・まあ、そんなアウェーマッチでの失敗があったからこそ、効果的に修正できたわけだが・・
そう、まさに、その通りだと思う。
今日のゲームでは、守備ラインの押し上げ(まあメリハリの効いた上下動!?)が、とても上手く機能していた。
だから、相手も、次のタテパスに対する「狙い」を定めるのに四苦八苦していた。
また、何度かあった、済州のカウンターシーンでは、たとえば駒井善成が、全力で数十メートル追いかけ、必殺の(フェアな!)タックルでボールを蹴り出した。
また阿部勇樹が、タテへ抜け出そうとする相手(ボール)へカラダを投げ出すことで、その抜け出しを阻止したりと、とても効果的に、相手カウンターのタテへの動きを阻止していた。
要は、選手全員のアタマのなかに、済州カウンターのカタチ(スタート状況)が、しっかりとイメージ出来ていたっちゅうことだよね。
だからこそ、フルスプリントで「相手ボール」を抑えられたし(事前に戻りのスタートを切れていた!?)、そこでボールを奪い返してからの「逆ショートカウンター」までブチかませた。
ちょっと長くなってしまった。
ということで、最後は、ミハイロの、こんな素敵なコメントで締めようと思う。
・・もしかしたらこの勝利は、オレがレッズの監督になってから、もっとも重要な成果だったかもしれない・・
・・いまのレッズだけれど、オレは、そのパフォーマンスが、とても(高みで!?)落ち着きはじめていると感じているんだ・・
・・シーズンの立ち上がりは、たしかに勝ち点は積み重ねられたけれど、サッカーの内容自体は、不安定だった・・
・・その視点で、このゲームは、とても重要だったと思っているんだよ・・
・・そう、様々な意味合いで上手くバランスの取れた、落ち着いたサッカーで、強い済州に勝ち切れたことには、素晴らしい実が詰まっていたということだな・・
・・選手たちにしても、自分たちのサッカー内容が充実していことを体感していたはずだし、それで結果までも引き寄せたわけだから・・
・・その安定感・・素晴らしい成果だったし、その体感は、自信となって記憶される・・
・・オレがレッズの監督になってからの5年半・・時間を追うごとに充実感がアップしている・・
・・良い仕事をし、その内容によって(サッカーに!)実が詰まっていくことを体感できるのは、何ものにも代え難い素晴らしい経験だ・・
さて・・
ということで、4日後の(5月4日の日曜日におこなわれる)強いレイソルとの勝負マッチが、いまから楽しみで仕方なくなった筆者なのであ〜る。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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