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- 2018_「J」の雑感(その2)・・レッズ大槻毅さんは、良い仕事をしている・・サッカーは究極の心理ゲーム・・(2018年4月13日、金曜日)
- ほぼ毎日、(筋トレの後の!)ウォーキング(ヒザがいかれているからジョギングは出来ない!)に励んでいるんだけれど・・
今日は、そこで、あるテーマで頭がいっぱいになってしまった。
だから・・
前回の、「アントラーズのイメチェン」という雑感コラムにつづいて、「過渡期のレッズ」という視点でも、簡単にコラムをアップしようと思った。
さて、ということで・・
堀孝史さんの後を継いだプロコーチ、大槻毅(おおつきつよし)さん。
とても良い仕事をしている・・と思う。
わたしは、ルヴァンカップや、その後のリーグ2試合をスタジアム観戦できなかったけれど、スカパーやダゾ〜ンで、内容は、ある程度は把握している。
そして、思った。
たしかに、(大槻毅さんにとっての!)初戦や第二戦では、後半になって集中力と意志のパワーがダウン傾向になってしまう・・という悪い「クセ」が払拭されたわけじゃなかった。
でもその後は(まあ先日のヴィッセル戦のことだけれど・・)、そのネガティブ傾向が改善ベクトル上にあるコトを明確に体感できたんだよ。
ここじゃ、スリーバックに戻したとか、思い切って若手や大ベテランを起用したとか、それぞれの戦術的タスクイメージの内実とかいった細かなディスカッションには入っていかない。
そうではなく、あくまでも、チームが(個々の積極イメージが高みでシンクロするカタチで!?)放散する、全体的な「闘う意志のパワー」が明確にアップしているという事実にスポットを当てたい。
そう・・、サッカーは、究極の心理ボールゲームという側面だけじゃなく、ホンモノのチームスポーツであるというコトも反芻したかったんだ。
ホンモノのチームスポーツ・・
その表現が内包するコノテーション(言外に含蓄される意味)のバックボーンは、サッカーが、イレギュラーするボールを足で扱うという不確実なファクター満載のボールゲームであるということだよね。
サッカーでは、イメージ通りに(スムーズに)コトは進まないのだよ。
だから、互いに、味方のミスを積極的にカバーし合ったり、リスクへチャレンジしていくなど、チームが、消極ビールスによる「心理的な悪魔のサイクル」に陥らないように努力すべきなんだ。
そう・・、攻守にわたって、「ハードワーク」や「リスクチャレンジ」を積極的に探しつづけるという姿勢が重要なんだ。
でも・・
今シーズンのレッズは、特に疲れてくる後半になったら、そんな「積極的に仕事を探す姿勢」に陰りが見え、そのことで、チームが「疑心暗鬼」になって足が止まり気味になってしまう・・なんていう「心理的な悪魔のサイクル」に、とっ捕まってしまうシーンが多かった。
ところが・・
そう、大槻毅さんの登場で(まあ暫定監督という立場ではあるけれど・・)、そんな垂れ込めた暗雲から、徐々に光が差し込みはじめたと感じたんだ。
一人の例外もない、全力での攻守ハードワークの積み重ね。とても良い。
特に、柏木陽介が、スゴイ。
その、攻守ハードワークの内実を観ながら、感動さえおぼえていた。
そして・・
チームの、「どうせ行っても・・パスなんて出てこない・・」とか、「ここは、様子を見よう・・」といった、「悪魔のサイクル」の主たる要因である消極(受
け身)マインドが、彼の汗かきファイトによって抑え込まれ、逆にそれがチームをモティベートしている・・とまで感じちゃうんだ。
そんな、ポジティブベクトルに乗りはじめているレッズだけれど・・
次には、オズワルド(オリヴェイラ)が次期監督として指揮を執る・・なんていう報道も出てきているから、大槻毅さんの仕事は、とてもやり難いだろうね。
でも、まあ・・
彼は、自分のプロコーチとしてのウデをアピールすることが、「次のキャリア」のベースになると確信しているだろうし・・
選手たちも、サッカーが、究極の意志のボールゲームであることを(攻守ハードワークの重要性を!?)再び体感できていることには、個人事業主として、ものすごく貴重な「価値」が内包されていると再認識しているはず。
かく言うわたしも・・
良い仕事を積み重ねている大槻毅さんから、次の監督(オズワルド・オリヴェイラ!?)へのバトンタッチという、ものすごくエキサイティングな学習機会を堪能させてもらいますよ。
ということで・・
サッカーだから、見方によっては、無限のテーマが見つかるっちゅうこと「も」言いたかった筆者なのであ〜る。
へへっ・・・
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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