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2019_日本代表・・進化&深化をつづける森保ジャパン・・そのプロセスを加速させるに違いない久保建英・・期待が高まるじゃないか・・(日本vsエルサルバドル、2-0)・・(2019年6月9日、日曜日)

ゲームを観ながら・・

もっと、「発想を柔軟にしなきゃ・・」なんて反省しきりの筆者だったんです。

何を言っているのかって??

要は、サッカーチームは、定型のない「生き物だっ!」っちゅうテーマ・・

えっ!? もっと分からなくなった!?

では・・

出発点は、何といっても、ウルグアイ戦で大爆発した、前線カルテット(NMD & 大迫勇也)。

そのカルテットの存在感が鮮烈に「過ぎた」から、そこからの強烈イメージに凝り固まっちゃっているのかもしれない・・という反省だったんだ。

まあ、「凝り固まったイメージ・・」という視点じゃ、フォーバックという「やり方」、両サイドバック(長友佑都と酒井宏樹)やボランチコンビ(遠藤航や守田英正と柴崎岳)なども含まれますかね。

フムフム・・

とはいっても、近頃は・・

そう、スリーバックという「やり方」だけじゃなく、フレッシュな実効プレイヤーが、次々と出現してきていること(森保一&スタッフの確かな選定眼!!)も含めて、森保ジャパンが、どんどんと「より高い次元」へと進化&深化しているって実感させられているんだよ。

まあ・・

もちろん、富安健洋と吉田麻也(昌子源)も含めて、前述メンバーが、代表チームの「骨子プライオリティ」なのは確かなコトではあるけれど・・

そして、プラスして・・

いまの、フレッシュなフル代表メンバーだけじゃなく、現在進行形で強烈アピールをぶちかましている、横内昭展ジャパン(U22代表)や影山雅永ジャパン(U20代表)からも、フレッシュなメンバーが供給されるはず・・という視点もあるわけさ。

もちろん、オリンピック後のハナシではあるけれど・・

でも、やっぱり・・

このゲームで代表デビューを果たした久保建英は、別格かな。

・・ドリブル勝負&シュートはもちろんのこと・・

・・ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションへのシンプルな絡み・・

・・(勝負ドリブルと見せ掛けた!?)巧みな勝負のスルーパス・・

・・そして、守備(ボール奪取プロセス)への効果的な参加・・

・・このゲームでも、一度、素晴らしいボール奪取からのショートカウンターを魅せた!・・

そんな一つひとつのプレーに、チームにとっての確かな「実効」を感じるんだよ。

そんな彼が、今回の「コパアメリカ2019」にフル参戦するという。

そこには、アントラーズの若大将、安部裕葵、HSVの伊藤達哉も選ばれるんだよね。

とにかく・・

様々な意味合いで、久保建英が、本物の「ブレイクスルー」を果たすことを願って止みません。

あっと、試合・・

相手のエルサルバドルは、優れた「チーム」だった。

強いフィジカルと高いスキルを有する選手たちが、一つのユニットとして、とても高質な組織サッカーを展開したんだよ。

だからこそ森保ジャパンも、「組織と個」が高いレベルでバランスする高質サッカーを展開できた。

数日前のトリニダード・トバゴ戦では、相手が、はじめから「日本の良さを消す・・」という戦術サッカーを仕掛けてきたことで、かなり苦労させられた。

また、まだ機能性イメージが十分に浸透していない(!?)スリーバックということで、両サイドバックも含めて、攻守の「連動性」が、微妙に噛み合っていなかったとも感じた。

でも、この試合では・・

そう、エルサルバドルが、積極的に押し上げることで(積極的なボール奪取プロセスから!!)、攻撃的に仕掛けてきたんだよ。

だからこそ、日本の良さが、より際立ったっちゅうわけさ。

そう・・

相手の攻撃的なボール奪取プロセスに対して、日本も、より積極的に仕掛けていったことで、次の攻撃での人とボールの動きが(組織と個のバランスも!)より活性化したと思うんだよ。

また、だからこそ、森保一のスリーバックが秘める、様々な組織サッカーの機能をハイレベルにバランスさせようとする意図も、しっかりと表現できていたとも思う。

えっ・・分かり難い!?

スミマセン・・でも、ここじゃ、この表現に留めさせて下さい・・ネ。

へへっ・・

ということで、このゲームについては、こんなところですかね。

_______

あっと・・そうそう・・

実は、今朝になって、後付けの内容アイデアが浮かんできたんだよ。

それは・・

スリーバックにおける両サイドバックの「タイプ」。

それって、森保一がブチかました、クレバーな「ゲーム戦術」だった!?

まあ、そういう評価もできるよね。

何せ・・

チームメイトたちの誰もが、とても明確に「イメージ」できる、際立った特長のある「二人」だったわけだから。

そう、タテへ仕掛けていく「強烈な攻撃性」を秘める、二人のスピード(ドリブル)スター。

もちろん、原口元気と伊東純也のことだよ。

そこでは、チーム全体が明確に意識できる「仕掛けイメージ」があったんだよ。

だから、森保一による、クレバーなゲーム戦術(イメージ造り)。

あっと・・

もちろん、イメージ造りをしっかりとやっていれば、長友佑都にしても酒井宏樹にしても、スピードスターに優るとも劣らない仕掛けパフォーマンスをブチかましたに違いないけれど・・サ。

へへっ・・

________


さて、これから・・

トゥーロンの横内昭展ジャパン、女子W杯フランス大会での高倉麻子なでしこ、コパアメリカ2019での森保ジャパン、そして「J」と、間断なく勝負マッチがつづく。

至福の時間だね・・

お互い、とことんサッカーを愉(たの)しみましょう。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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