トピックス
- 2020_J2_第29節・・自分のなかで燻(くすぶ)るフラストレーションを、何とかうまく処理しなきゃ(完結させなきゃ)やってられない・・(モンテディオvsヴェルディ、4-0)・・(2020年10月24日、土曜日)
- 今節は、まず「J2」から入ろうと、モンテディオvsヴェルディを「ダゾン」し始めました。
そして・・
ダゾンカメラマンの、低級な「ズーミングワーク」と、両チームの、ボール奪取プロセス(守備)に対する「姿勢の差」に、ショックを受けていました。
まず、ダゾンカメラマンのズーミングワークだけれど・・
ダゾンでは、カメラワーク(特にズーミングワーク)に関して、全般的な(指針の!)統一マネージメントが、十分に徹底されていないんだろうか!?
たしかに、多くのゲームでは、俯瞰する(引く)ズーミングと、寄せる局面デュエル描写を、とてもうまくコントロールしているよね。
それでも、たまに、「こんな低級ケース」も見掛けるんだ。
この試合での低級ズーミングワークじゃ、ボールがないところでの攻守アクション(攻守イメージング)のせめぎ合いを、うまく観察できない。
サッカーの基本は、パスゲームなんだよ。
だから、ボールがないところでの「意志のぶつかり合い」こそが、見所なんだ。
フ〜〜ッ・・
そして、次のショックが・・
両チームのディフェンス姿勢の差。
サッカーの絶対ベースは、守備(ボール奪取)にあり。
そこから、全てがはじまるんだ。
その意味でモンテディオは、「硬軟」といおうか、とにかく、協力プレスと、組織(待ち)のポジショニングバランスの「メリハリ」が、抜群だった。
特に、協力プレスの流れに入るときは、全員が、そのフローに、乗る。
素晴らしい「意思統一」だからこそ・・
とても効果的にボールを奪えるし・・
そして、「このこと」が、ものすごく大事なのだけれど・・
全員の、連動する積極(イメージング!)アクションによってボールを奪い返した「次の仕掛けの流れ」が、とてもスムーズに展開されるっちゅうわけだ・・
そう、人とボールの動きが、守備でのアクション「そのまま」に、素早く、スムーズに連鎖しつづけるんだよ。
そんなだから、繰り返し、ヴェルディ守備の穴(スペース)を攻略できちゃうのも道理。
もちろん、そんなゲーム展開には・・
ヴェルディの「鈍重なディフェンス姿勢」も大きかった。
誰も、相手ボールホルダーや、次のパスレシーバーを「狙って」いないんだよ。
そして、相手がボールを持ってから、「ヨッコラショッ!」ってな感じで、対応する。
とにかく、そんな「鈍重ディフェンス」の消極マインドが、「悪性ヴィールス」のように、チーム全体に波及していくのも道理ってな感じの、「消極的で受け身の雰囲気」だった。
要は・・
誰も、「次のボール奪取に対するイメージング」をアタマに描けていないっちゅうこと。
そんなだから、相手の、「次の」人とボールの動きを予測し、「ここで、ボールを取る(味方に奪い取らせる!)」ってな積極イメージングの雰囲気が出てこないのも道理だった。
そして・・
ウラのスペースを攻略されて、「後追い」に対応したり、決定的シーンでも、簡単にウラに走り込まれるなど、「最後の半歩が出る・・」なんていう勝負の雰囲気など、まったくなかった。
とにかく前半は、まさに、そんな鈍重なサッカーに終始したんだ。
そして思った。「どうしようかな・・」
そんな鈍重サッカーを観ながら、別のゲームをダゾンしようか、迷っていたんだよ。
でも・・
そう、ここまできたら、後半も、ヴェルディの「マインドの内実」を感じなきゃ、自分のなかのフラストレーションだって、どう処理していいか、分からない。
そうなんだよ・・
その背景には、ポジ・ネガのどちらにしても、自分のなかの「ストーリー」を、ある意味で「完結」させたかったということなんでしょ。
だから、意を決して、後半も観戦しつづけることにしたっちゅうわけさ。
まあ・・
ダゾンのカメラワークは相変わらずフラストレーションが溜まるレベルだったけれど、それでも、ヴェルディには、(同じようにフラストレーションのカタマリになっていた!?)永井秀樹監督による選手交代も含めて、少しポジティブな雰囲気は、出てきたよね。
要は・・
メリハリの効いたボール奪取プロセスが「復調」したことを絶対ベースに、ヴェルディのサッカーが(まあ、勢いね!)息を吹き返したっちゅうことさ。
そして、今度は、別な思いがアタマを駆けめぐった。
・・これだったら、前半にブチ込まれた3点を追い掛けることができるかもしれない・・
そんなコトまでも期待しはじめたんだ。
でも・・
そう、結局は、「前節の勝負マッチ」同様に、どうしても、スペースを攻略できずに終わってしまったんだよ。
それは・・
・・肝心の勝負所で、チャンスの芽に絡んでくる「人数」が足りない・・
・・ボールがないところで「スペースへ抜け出し切る!」ようなフリーランニングも出てこない・・
・・だから、ワンツー(パス&ムーブ)を積み重ねることで機能させられる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、うまく機能させられない・・
・・また、ドリブル勝負にしても・・
・・「突っ掛け切る!」ような勢いを出せず、結局、逃げのパスを打つ・・
・・もちろんモンテディオのブロック守備が「堅かった」こともある・・
・・それでも、前述の「人とボールの動きのダイナミズム」を、本格的に活性化させられていたら・・
・・そう、闘う意志をアップさせることで・・
・・オレがスペースを攻略してやる・・
・・オレが、ドリブルで切り裂いてやるみ・・
・・オレが、シュートをブチかましてやる・・
・・etc.
でも結局は、そんな、強烈な意志を「爆発」させられなかった。
まあ、そういうコトだと思う。
とにかく、ヴェルディ選手たちには・・
サッカーは、「不確実であるからこそ、意志の闘いなんだ・・」っていう大原則を、もう一度、見つめ直し、そのコンセプトと、本当の意味で向き合って欲しい。
ということで・・
こんな感じで、溜まったフラストレーションを、「次のモティベーション」につなげられるように、ファジーに(!?)完結させることにした筆者だったのであ〜る。
フ〜〜ッ!!
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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