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2025_ ルヴァン杯、決勝・・高質でダイナミックなエキサイティングマッチ・・同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくりたい・・でもスペース攻 略プロセス(攻撃&仕掛け)では、普遍的な(!?)課題も、見え隠れ・・(レイソルvsサンフレッチェ、1-3)・・(2025年11月1日、土曜日)

そうか〜、やっぱりゴールは、セットプレーからだったか〜〜・・

そうなんだよ・・

両チームともに、攻め込むけれど、うまく「流れのなかから」ゴール機会を創りだせないんだ。

もちろん・・

最高のボール奪取プロセス(守備)を魅せつづけた、ミヒャエル広島サンフレッチェには、順当に勝ちとった勝利に対して、心からの称賛と感謝の拍手をおくるけれどネ・・

特に・・

もう、かれこれ20年、直接ハナシはしていないけれど・・

新しいHP」で、何度も、当時のフォトを掲載しているように、ミヒャエル・スキッベとは個人的にも接点があったわけだからサ。

そのミヒャエルは・・

2002年日韓W杯で、ドイツ代表、ルディー・フェラー監督のヘッドコーチをつとめた後・・

レーバークーゼン、トルコのガラタサライ、ヘルタ・ベルリン、グラスホッパーズ・チューリヒ、ギリシャ監督などなど・・

さまざまなクラブや国家代表でキャリアを積み、その集大成として、サンフレッチェ監督に就任したわけだ。

その、「キャリア」と呼ばれるモノのコノテーション(言外に含蓄される意味)だけれど・・

わたしは、そのなかで、もっとも大事だったのが、心理マネージメントの「ウデの進化&深化」だったと確信している。

ミヒャエルについては、長年の親しい友人だった、世界的プロコーチ、故クリストフ・ダウムとも話したコトがある。

そう・・

・・ミヒャエルは、「サッカーコーチングの何たるか」というテーマについて、もっとも大事なエッセンスを積み重ね、自分のモノにしたってネ・・

「人間力」という、海のものとも山のものともつかない「何か」・・!?

そんな「人間的な魅力」が、この試合でも光り輝いていた、サンフレッチェ選手たちの、主体性プレーの内実に、如実に反映されていたと思うんだよ。

イレギュラーするボールを足であつかうサッカー・・

瞬間的に、状況が変化してしまう・・

そんな不確実なファクターのなかで、瞬間的に、勇気と責任感をもって、仕事(攻守ハードワーク)を探しつづけるという、主体的な「プレー姿勢」。

それは、選手たちを、心理・精神的に、本当の意味で「解放」できていなきゃ到達できない「高み」なんだよ。

わたしは、そんな、サッカーを「高める」根源的エッセンスを、このミヒャエル広島サンフレッチェに、もう長いあいだ、感じているっちゅうわけだ。

あっ、ちょっと語りすぎ・・

ということで、このゲームでビックしたい、唯一のテーマ・・

それは、冒頭で示唆したけれど、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実だね。

ミヒャエル広島サンフレッチェは、セットプレーから、3点をブチ込んだ。

それに対して・・

これまた、攻守にわたって、立派な「主体性プレー」を積み重ねたリカルド柏レイソルだったけれど・・

うまく、流れのなかから、決定的スペースを攻略できなかった。

まあ、たしかに・・

細谷真大が、見事に決定的スペースを攻略しブチ込んだ「追いかけゴール」は、見事の一言ではあったけれど・・サ。

それは、流れのなかから決定的スペースを攻略したという意味で、サッカーの美しさを象徴する、素晴らしいゴールだったんだよ。

とはいっても、レイソルにしても、サンフレッチェ同様、流れのなかでは、うまくスペースを突いていけないシーンが目立っていたんだ。

そう・・

足もとパスばかりで、スペースパスが、ない。

このテーマについては、「コア・コラム・シリーズ」で、かなり以前に発表した「このコラム」も、ご参照いただければ幸いです。

そう、両チームともに、ボールがないところでのアクションの量と質に、課題が見え隠れするんだよ。

また、パスを出す方にしても・・

全力スプリントで決定的スペースへ走り抜けるチームメイトに気づいてはいるものの・・

そのチームメイトが狙う決定的スペースへの「リスクチャレンジ・パス」をブチ込むコトに、十分な自信と勇気がない。

だから、分かってはいるモノの、結局は、安全な展開パスに、「逃げて」しまう。

わたしが言いたいのは、まさに、このポイントなんだ。

勇気は、(心理・精神的な!?)トレーニングを積み重ねるコトで、いくらでも強化できるんだよ。

もちろん、その進化&深化によって、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、どんどんレベルアップさせられるし・・

観ている方にとっても・・

そんな、スペース攻略っていう、最高にエキサイティングな「勝負シーン」に手に汗にぎれる。

そう、だから私は・・

そんな最終勝負シーンを増やすコトこそが、いまの「J」に求められているって主張したいわけサ。

もちろん・・

「組織」ばかりじゃなく、勇気をもった「個のドリブル勝負」だって、サッカーの魅力を、倍増させる。

まあ、とにかく、このところの、流れのなかで決定的スペースを攻略していくような「最終勝負シーン」が、あまりにも少なすぎる・・

そのコトが、言いたかった。

ということで・・

ゲーム自体は、とても高質でダイナミックなエキサイティングマッチだった。

堪能した・・

両チームに対して、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手を、おくります。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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