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2011_ヨーロッパの日本人・・家長昭博・・彼の活躍も期待できそうだゼ!・・(2011年3月4日、金曜日)

才能の宝庫、家長昭博・・

 紆余曲折を経て、やっとマジョルカに留まることが決まり、リーガ・エスパニョーラでのデビューを果たした。そして、自身の特長を前面に押し出すことで(強烈な自己主張で)存在感を発揮しはじめた。フムフム・・

 遅ればせながら、エスパニョールとのアウェー戦を観ましたよ。そして、残り10分というタイミングで、ツートップの一角として(まあ2列目とも言えるかな・・)登場し、動き回って、しっかりとボールに絡みながら、異様なほどの「自信エネルギー」を放散するドリブル勝負を仕掛け、そしてそのほとんどのシーンで、観ている者を「オ〜〜・・」と唸らせる存在感を発揮した。

 取り敢えず「押さえておこう」とビデオを回したのだけれど、その異様なほどの自信エネルギー放散プレーに触発され、自然にキーボードへと誘(いざな)われた。いや・・ホント・・局面では、素晴らしい存在感をブチかました。

 とにかく、パスを受けてボールを支配してから、相手にプレッシャーを掛けられても、ボールを奪い返されてしまう・・っちゅう不安定な雰囲気が、まったくといっていいほど出てこない。ホント、ものすごく安定したボールキープぶりなのです。だからこそ、そこからの勝負プレーにも勢いが乗る。

 家長昭博がマジョルカに加入して二ヶ月が経ったわけだけれど、その間のトレーニングを通して「自信リソース」が充填されつづけ、それが確固たるレベルにまで高まった・・っちゅうことなんだろうね。

 「なんだ・・全然だいじょ〜ぶジャン・・オレッて、完全に通用しちゃうゼ・・」ってか〜〜!?

 この仕合でも、相手二人に協力プレスを仕掛けられても、まったく動じず、身体を巧みに使ってスクリーニングしながら、相手にボールを「さらし」ちゃったりする。そして次の瞬間には、振り向きざまに相手の「股」を抜いて、二人の相手ディフェンダーを置き去りにし、決定的なラスト・グラウンダー・クロスを送り込んだりしちゃう。

 あっ・・そうか・・交替出場した数十秒後に魅せた、最初のドリブル突破シーンのことを書かなきゃいけなかった。それは、それは、エキサイティングなドリブル突破シーンだったぜ。

 ・・左サイドの深い位置(ゴールラインまで7-8メートル)でボールを持った家長昭博・・その後方には、二人のチームメイトがバックアップに付いている(家長が、安全なバックパスに”逃げる”ことも出来たという意味!!)・・でも家長昭博は、そんなバックアップには目もくれず、対峙する相手ディフェンダーをフェイントで軽く振り回してから、次の瞬間ゴールライン方向へドリブル勝負を仕掛けていった・・

 ・・そして最後は、追い付いてきた相手ディフェンダーの股間を抜くラスト・クロスを送り込む・・もちろん家長昭博は、相手ディフェンダーが足を出してくることを十分に予測していた・・そして、意図的に股を抜くタイミングでラスト・グラウンダー・クロスを通してしまう(!!)・・

 ・・そのグランダー・クロスは、正確に、チームメイトのセンターフォワード「ウェボ」に通る・・右足でワントラップし、理想的な位置にボールをコントロールしたウェボ・・ボールを持ち替えず、そのまま逆の左足を一閃!・・でも、そのスーパーシュートは、エスパニョールのゴール左ポストを直撃してしまうのですよ・・フ〜〜、残念・・

 それは、ホントに、家長昭博の才能がほとばしったエキサイティングな勝負シーンだった。

 そんな強烈な勝負プレーが効いたのだろうか・・その後チームメイトは、スペースへ動いた家長昭博には、かならずパスを出していた。それは、チームメイトたちの、まさに家長昭博への「期待値の高さの証明」といったところだった。そして家長昭博は、その期待に見事に応えつづけた・・っちゅうわけです。

 マジョルカの大逆転ドラマを演出した、後半38分の「ンスエ」のゴール。皆さんもご存じの通り、それは、家長昭博が放ったダイレクトシュートを相手GKがギリギリで弾いたことによって生まれました。この日の家長昭博のパフォーマンスからすれば、まさに「Akiiiii !! You deserve it !!」っちゅう決勝ゴールだったね。

 もちろん、まだまだ「攻守にわたって仕事を探す・・」というテーマでは課題も山積みだけれど、もし彼が、(レベルを超えた才能に恵まれているからこそ!!!!)攻守にわたる忠実なハードワーク「にも」精進すれば、彼の「価値」が天文学的なレベルにまで高まる・・っちゅう、サッカーの隠れた本質メカニズムを本当の意味で理解し、実践しはじめたら、「本当に、もしかしたら・・」なんていうことまで期待しちゃうよな〜〜

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 またまた、出版の告知です。

 今回は、後藤健生さんとW杯を語りあった対談本。現地と東京をつなぎ、何度も「生の声」を送りつづけました。

 悦びにあふれた生の声を、ご堪能ください。発売翌日には重版が決まったとか。それも、一万部の増刷。その重版分も、すでに店頭に(ネット書店に)並んだそうな。その本に関する告知記事は「こちら」です。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓しました。

 4月11日に販売が開始されたのですが、その二日後には増刷が決定し、WMの開幕に合わせるかのように「四刷」まできた次第。フムフム・・。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。岡田ジャパン(また、WM=Welt Meisterschaft)の楽しみ方という視点でも面白く読めるはずです・・たぶん。

 出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 




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