トピックス
- 2013_ACL・・素晴らしい補強だったことを実感できた・・(レッズvsムアントン、 4-1)・・(2013年3月12日、火曜日)
- 「今年の新加入選手だが、そこには有名スター選手は1人もいない・・我々は、実際的、実利的に考え、レッズのサッカーを進化させるために必要だと思われる人材を取ってきた・・だから、それこそが補強だと言える・・」
試合後のミハイロ・ペトロヴィッチが、そう胸を張っていた。そう、まさに、その通り。
今日のACLマッチを観ながら、こんなこと(下記)を考えていた・・
・・立ち上がり、何度も、関口訓充が、左サイドをブッちぎった・・素晴らしい突破ドリブル・・そして危険なクロスを中央へ送り込む・・スゲ〜な〜、コイツ・・もちろんベガルタ時代も目立ってはいたけれど、それにしても・・
・・また那須大亮・・とても落ち着いている・・まあ、彼は実績がある選手だから驚きはしないけれど、それにしても、中盤ディフェンスでの穴埋めやカバーリング、着実なボールコントロールと効果的な展開パスなど、とても良い・・
・・興梠慎三と森脇良太については、もう、前と後ろの主力クラスとして機能しているし、既に何度か取りあげたから、まあ、ここではいいか・・
・・そして阪野豊史・・短い時間だったけれど、とにかく攻守にわたって積極的に仕事を探しつづけ、そして全力で汗かきハードワークを実行していた・・ま
た、ウラ突きの決定的フリーランニングや、ボール絡みでの正確なバスレシーブ&ボールコントロールからの突破チャレンジ等など・・期待がふくらむ・・
あっと、考えていたことじゃなく、コメントになっちゃった。
ということで、考えていたことは・・
・・ミハイロが言うように、たしかに「実際的&実利的」な補強だった・・これだったら、リーグとACLで、本当にローテーションシステムを効果的に機能させられるかもしれない・・
・・ローテーションシステム・・その基本的なアイデアは、運動量の多いポジションに、高い実効レベルで相互補完できる複数選手を用意するというもの・・
・・でもなかには、代替の効かないヤツらもいる・・まあ、ここでは、最終ラインは除いて考えよう(もちろん、山田暢久と坪井慶介もいるからネ)・・
・・ということで、運動量の多いポジションで、代替の効かない選手の筆頭は、やっぱり阿部勇樹かな・・
・・だからこそ、鈴木啓太と那須大亮が、交替交替に、カバー範囲の広い「流動性プレーも」主に受け持つ!?・・また、小島秀仁もいる(まあ、まだ彼には、もっと積極的なハードワークが望まれるけれどネ)・・
・・次の代替が効きにくい選手は、2列目ラインの柏木陽介ですかね・・
・・まあ、「ここ」には、柏木陽介を筆頭に、マルシオ、原口元気、そして山田直輝も控えている・・もちろん、梅崎司もケースバイケースで、この2列目ラインに入ることができる・・
また、運動量の多い両サイドバックだけれど、ここは、相互補完できるメンツが揃ったね・・そう、宇賀神友弥、梅崎司、平川忠亮、関口訓充・・もちろん野田紘史や岡本祐也もいる・・
・・そして最前線・・やっぱり興梠慎三は、代替が効きにくい・・まあ、前述したように、阪野豊史がいる・・また原口元気も、このところ、ようやく、ボー
ルがないところでの動きの量と質がアップする傾向がみられるようになった・・要は、攻守にわたるハードワークの量と質・・
ということで、今年のレッズは、補強がとてもうまくいっただけじゃなく、ミハイロ・ペトロヴィッチのチーム戦術が着実に浸透してきていることで(選手た
ちが、自覚をもって志向していることが手に取るように感じられる!)、とても期待できる・・ということが言いたかった筆者でした。
あっと・・ゲーム・・
・・相手はディフェンスを固めてきたけれど、前述した両サイドからの仕掛けが効果的だっただけではなく、興梠慎三の最前線の活発な動きが、周りのサポートやコンビネーションを呼び込んだこともあって、流れのなかからでも、チャンスが生まれる雰囲気は高まっていた・・
・・まあ、柏木陽介の先制点と、関口訓充の追加点は、どちらかといったらラッキーゴールではあったけれどネ・・でも、まあ、ゲーム展開をフェアに評価したら、ゴールは時間の問題だった・・
・・でも、もう少し苦労するようなゲーム展開になったら、とても有意義な学習機会になったとは思うけれど・・もちろん、相手の強化ディフェンスを、いかに効果的に突き崩してチャンスを作りだすのかというテーマのことだよ・・
・・そう、仕掛けの変化・・たまには、アーリークロスで放り込むとか、「エイヤッ!」のミドルをブチかますとか・・サ・・
まあ、次のヒョンデと広州との勝負マッチが楽しみになってきたね。
ということで、今日は、こんなところでした。
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
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