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2013_コンフェド杯_その5・・日本が魅せつづけた闘う意志に乾杯!!・・(イタリアvs日本、 4-3)(2013年6月19日、水曜日)

今回も、例によって「羅列的」な書き方です。

 えっ!? 「箇条書き」じゃないのかって!?

 実は、読者の方々から、「あれは、箇条書きとは呼びませんねっ!!」なんてブーイングされちゃったんですよ。確かにそうだ。あははっ・・。ということで・・

 ・・前日の記者会見・・ザッケローニとともに出席した長谷部誠のコメントが秀逸だった・・曰く・・

 ・・ブラジル戦・・トライできなかった・・トライしなかった・・とても悔しい思いで一杯だ・・

 ・・またとない素晴らしい相手との対戦だったのに・・全力でトライ(思い切ったリスクチャレンジ!?)できなかったのは、とても悔しい経験だった・・

 ・・明日のイタリアも素晴らしい相手・・ブラジル戦の悔しい思いを糧に、とことんチャレンジする・・全力でチャレンジする・・全員、それに対する覚悟がある・・

 ・・いいね〜・・長谷部誠・・素晴らしいキャプテンシーじゃありませんか・・

 ・・だから、質問したかった・・長谷部さんにとって、トライ出来なかったと感じていたなかで、もっとも悔しい思いをしたのはどんなプレーでしたか?ってね・・でも、残念ながら指名されなかった・・

 ・・まあ、来月はドイツだから、もし機会があったら、ヴォルフスブルクまで足を伸ばして、リスクチャレンジというテーマで「The 対談」をやりたいね・・また、シャルケとか、ハノーファーとか・・ネ・・

 ・・あっと脱線・・

 ・・長谷部誠が匂わせた悔しいプレー・・多分それは、攻守にわたる勇気あるハードワークってなことだったんだろうね・・

 ・・攻撃では、例えば、3人目、4人目としてサポートに上がっていく(スペースへ飛び出していく!?)勝負アクション・・守備では、例えば、より積極的 にボール奪取アタックを仕掛けていく攻撃的な姿勢や、協力プレスへの、強烈な意志の爆発などなど・・といったところですかね・・

 ・・でも、日本代表は、そんなブラジル戦での悔しい思いを、しっかりと、このイタリア戦にぶつけたよね・・皆さんも観られたとおり・・

 ・・特に、その意志を(前日の記者会見で)パブリックに表明した長谷部誠が、素晴らしかった・・攻守にわたるハードワークのオンパレード・・

 ・・もちろん香川真司、本田圭佑、前田遼一、岡崎慎司、遠藤保仁、長友佑都などなど・・まあ、全員が、強い意志を最後の最後まで持ちつづけ、リスクにチャレンジしつづけたということも言いたかった・・

 ・・いま、大会役員の方と、立ち話をした・・もちろんサッカーの専門家・・日本のこともよく知っている・・その彼が・・

 ・・もう日本は、ワールドクラスを意識してもいいよね・・こんなに素晴らしい日本を見るのは初めてかもしれない・・と、言っていた・・

 ・・もちろん、イタリア監督プランデッリも言っていたように、中三日の日本と、中二日のイタリアでは、全体的なゲーム間隔が短いことあって、この一日の差は大きいとは思うけれど・・それに暑い国での大会だしね・・

 ・・それでも、強烈な意志を、最後の最後まで減退させず、攻守にわたってリスクにチャレンジしつづけた日本代表は、とても良いプレーを披露したと思いますよ・・

 ・・イタリア人スカウト連中も、(ブラジル戦ではダウンした!?)本田圭佑に対する評価をアップさせただろうしね・・

 ・・あっとゲーム・・

 ・・そんな、リスクチャレンジあふれる「積極的なサッカー」は、立ち上がりの時間帯だけじゃなかった・・同点にされ、逆転されても、積極的に攻め上がりつづけた・・

 ・・そして、そのチャレンジが「再同点ゴール」となって実を結ぶんだから堪えられない・・

 ・・それだけじゃなく、同点にした後、イタリアに決勝ゴールを奪われるまでに、本田圭佑のドリブルシュートやクロス攻撃などで、何度か決定的なカタチまで作りだすなど(ポストシュートからバー直撃!)、積極的に攻め上がりつづけた・・その姿勢が、素晴らしかった・・

 ・・まさに、長谷部誠が「約束」した通りのプレー「姿勢」だった・・素晴らしい・・

 ・・だから、スタジアム全体が、立派なサッカーを展開した日本代表に対する暖かい声援と拍手につつまれた・・

 ・・それでも、2-0でリードされたイタリアが、前半の最後の時間帯に魅せた、強力な仕掛けには、やはり世界トップの迫力があった・・

 ・・そこで彼らが魅せた、ウラを突いていく組織コンビネーションや、個の突破ドリブル、そしてそれらが、とても上手く組み合わされた仕掛けには、まさに強いイタリアがいた・・

 ・・特に、3点目の、スルーパスで、見事に日本守備のウラの決定的スペースを突いて挙げたゴールシーンは、まさに「世界」だった・・

 ・・あっと・・前半の、ピルロのコーナーからデ・ロッシが挙げた「追いかけゴール」も、まさに「これぞ、イタリア!」だったね・・デ・ロッシの、ニアポストゾーンへ全力で突っ込んでいく勢いには舌を巻いた・・

 ・・でも、そんなイタリアだったけれど、やはり疲れが見えていた・・特に逆転した後半になってからは、ピタリと足が止まってしまった・・

 ・・もちろん、積極的に攻め上がる日本の勢いに「圧された」という側面もあっただろうし、このまま1点リードを維持しよういうことで落ち着いてしまったという側面もあったでしょ、でも、それにプラスして、前述の「疲れ」もあった!?・・さて〜・・

 ・・そして、そんな雰囲気を突き刺すように日本の同点ゴールが決まるんだよ・・

 ・・遠藤保仁からの、ピタリの「ニアポスト勝負のフリーキック」を、そのスペースに飛び込んだ岡崎慎司がヘディング一閃・・

 ・・誰もがビックリしたでしょ・・もちろん私も・・そしてスタジアム全体が歓声に包まれた・・

 ・・そろそろ行かなければ、最終の「メディア・バス」に間に合わない・・

 ・・とにかく、この積極的な意志を、メキシコ戦にもぶつけて欲しいと願って止まない筆者なのです・・

 ・・でも、メキシコ戦は厳しい闘いになること必至だよ・・決して、消化試合なんかじゃない・・相手は、とても強いチームというだけじゃなく、記録に残るゲームということで、必死の勝負を仕掛けてくるはずだしね・・

 ・・だからこそ、願ってもない学習機会・・

 ・・ブラジル戦、イタリア戦、そして最終のメキシコ戦・・何か、一つひとつ、まったく違ったファクターのゲームになっているような感じ・・それもまた、素晴らしい・・

 ・・ホント、良かった、良かった・・

 ・・最後に、イタリアの決定力・・これを学ばずして何とする・・ってか〜・・

 ・・それでは、次のメキシコ戦、お互い、とことん楽しみましょう・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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