トピックス
- 2013_J2_第42節・・同じテーマについて、柱谷哲二さん、山口素弘さんと対話した・・(横浜FCvs水戸ホーリーホック、 4-1)・・(2013年11月24日、日曜日)
- 今日も、時差ボケで、とても眠い。
ハーフタイムには、私も大好きな「写真と文章の二刀流作家」、近藤篤さんと、「眠い・・眠い・・」なんてボヤキの二重奏。うまく、ハモッてなかったけれど(書き方は近藤篤風・・!?)
情けないことこの上ない。
でも最後には、「でもサ・・二人とも、こんな風に時差ボケに悩まされる生活が送れていることは、幸せなんだよな・・」なんてコトでハナシが落ち着いたりして(えっ!?・・まったく落ち着いてなかったの!?)・・あははっ・・
ということで、試合。
まず、スコアだけれど、それが、まったくと言っていいほどサッカーコンテンツの内実を反映したモノじゃなかったという事実を確認しなければいけません。
でも、ホーリーホックが、一瞬のスキ(集中切れ≒意志パワーの減退)によって、4ゴールも叩き込まれちゃったのは確かな事実だよね。だから、柱谷哲二さんに聞いた・・
・・あれほど良いサッカーで、ゲームの流れを牛耳っていたのに(山口素弘さんも、前半のアタマ30分は寝ていたと認めていた・・)、一瞬のスキを突かれて先制ゴールを献上しちゃった・・それまで立派にイニシアチブを握っていたから、まさに唐突な失点だった・・
・・そのシーンでは、ゴールを挙げた武岡優斗が逆サイドでパスを受けた際に、最初にアタックに飛び込んだホーリーホック選手が、「軽く」かわされたことが、失点につながった・・
・・また、これは柱谷さんもおっしゃっていたとおり、ゲームの趨勢としては、まさに決定的な失点になってしまったわけだが、前半ロスタイムに横浜が挙げた2点目(追加ゴール)のシーンだ・・そこでは、ゴールを決めた逆サイドの内田智也を、誰もケアーできていなかった・・
・・この試合では、そんな、とても「軽いミス」から失点して大敗してしまったと、私は見ている・・
・・軽いミス・・それを私は「小さなところ」と呼ぶのだが、でもその小さなトコロが、勝負にとっては決定的な意味をもつ・・そのことについては、いま柱谷さんも言われていた通りだと思う・・
・・そこで質問だが・・これからチームを発展させていくプロセスにおいて、この「小さなトコロ」を改善していくために、どのようなコトをしていかなければならないと考えていますか?・・
そんな、長〜い質問に対し、柱谷哲二さんは、例によって、とても誠実に、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。曰く・・
・・もちろん、トレーニングで、その細かいことを、粘り強く修正していくしかありませんよね・・
・・もちろん選手を補強するという手もありますが、ウチには、それが出来る財政力がありません・・だから、日常のトレーニングで、根気強く、改善していくしかないのですよ・・
・・私は、残りの「30センチ」が大事だということを、世界トップとの対戦を積み重ねるなかで体感し、それをしっかりと脳内に記憶しています・・
・・その「残りの30センチの感覚」を、選手たちに、いかに効果的に伝え、彼らが自分自身のモノにしていけるのか・・それを実戦の中で活かしていけるのかが私の課題だと思っています・・
いいね・・柱谷哲二・・
また、FC横浜の山口素弘さんにも、同じような質問を投げた。
それは、質疑応答のなかで、こんなニュアンスの内容を散りばめていたから。曰く・・
・・点を取られないために必要なファクターが何であるかを再確認し、実の感覚で再認識することが大事だし、それが発展の基礎になる・・
・・攻撃だけではなく、守備においても、ゴール前の「精度」が、テーマの中心になるべき・・
・・ゲームの流れのなかで、常にイニシアチブを握りつづけるのは不可能・・だからこそ、忍耐を積み重ねる(ガマンすること)で、流れを引き戻すという発想も大事になってくる・・
いいネ・・。だから、聞いた。
・・点を取られないようにするために必要な要素・・とか・・攻守における、ゴール前の精度・・とか・・はたまた、ガマンすることでゲームの流れを引き戻す・・とか・・
・・山口さんのコメントには、とても興味を惹かれるテーマが散りばめられている・・そこで質問だが・・
・・そのようなテーマに取り組んでいくためには、様々な意味を内包する「小さなコト」を修正していくことが必要だと思うのだが?・・この「小さなコト」という表現については、山口さんにはご理解いただいているものと思っている・・
そんな質問に対し、こちらも、例にもれず、真摯に、そして小さくうなづきながら、様々な視点から、こんな内容のコトをコメントしてくれた。曰く・・
・・たしかにホーリーホックが失点したシーンでは、(ホーリーホック守備の)アタックタイミングやそのときのアクション内容とか、逆サイドでのマーキングとか、ほんの小さなコトが決定的に重要な意味をもっていたと思う・・
・・我々も、自分たちの失点については、その状況をしっかりと分析している・・
・・例えば、我々の場合は、攻守が入れ替わる状況での(その直後の)失点が多いのだが・・
・・そこで、うまく、そして正しく反応できるかどうか・・リスクマネージメントが出来ているか(出来ていたか)どうか・・でも、本当に「ちょっとしたコト」から、その「小さなこと」が起きてしまうという事実がある・・
・・そのことを、選手たちにしっかりと自覚させることこそが重要・・
・・もちろんそこでは、例えば、数的に有利なのか、不利なのかとかいった状況判断もある・・
・・とにかく、ピッチのなかで体感したコトを、しっかりと自分のモノにすることが大事・・それが出来ていれば、不安定なサッカーでも、より正確に反応できるようになるはず・・それが進歩と呼ばれるモノの本質だと思う・・
・・もちろん、状況的に、守備を固めなければならないゲームもあるだろう・・でも、そんな受け身の展開のなかからでも、チャンスがあれば、しっかりと前へ
攻め上がっていけるような積極的な(攻撃的)なプレー姿勢の発展も大事であり、それもまたトレーニングで高めていかなければならない重要なテーマにな
る・・
・・また、ディフェンスに入った次の瞬間からはじめなければならないチェイスにしても、その実質的な内容と次の展開も含めて、常にイメージできることも大事なトレーニングテーマだ・・
・・また、そのチェイシングの内容にしても、物理的なプレッシングだけではなく、相手の心理・精神的な部分でも、しっかりと圧力を掛けられるようなモノでなければならない・・
・・だからこそ、ゲームに近い状況を設定することだけではなく、それをベースに、内容のある「体感」を積み重ねられるような実践トレーニングが必要なのだ・・
・・またゴールを奪い取るというテーマだが・・柱谷さんが、相手よりも30センチ「速く、遠くへ」という表現を使われたということだが、サスガだと思う・・その発想をベースにトレーニングを工夫することが大事・・
・・ただ「J2」では、それらの「小さなコト」の各チームの差は、そんなに大きくないのが現状だと思う・・要は、やり方によって、他に差をつけられる可能性が大きいということなのだが・・
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聞くところによると、山口素弘さん、柱谷哲二さん、またベルマーレのチョウ・キジェさんの続投が決まったとか・・
いや、クラブ側が、続投を「依頼する」という表現が正しいよね。やっぱり、周りに望まれるレベルの監督・コーチの絶対数は、多ければ多いほどいいのだよ。言うまでもなく・・ね。
ということで、松本山雅の反町康治さんも含め、彼らによる、「継続こそチカラなり・・」というコンセプトの正しさを証明していくプロセスの証人になることを楽しみしている筆者なのでした。
とにかく、「J2」の皆さん。お疲れ様でした。
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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