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- 2013_日本代表(W杯最終予選)・・予定調和的な引き分けの雰囲気をブチ破った「2つのエピソード」!?・・(日本vsオーストラリア、1-1)・・(2013年6月4日、火曜日)
- あ〜あっ・・また真夜中だぜ。
だから、例によって、ポイントだけ箇条書きで〜・・
・・ということで、全体的なゲームの流れを、私になりに表現しまっせ・・
・・立ち上がり・・オーストラリアは、ガンガンきたよね・・押し込んで先制ゴールをっちゅう積極マインドがアリアリ・・でもさ・・
・・そう、数分後には、まさに実力の差が、如実にグラウンド上に表現されるようになっていく・・完璧にゲームのイニシアチブを牛耳りはじめる日本代表・・
・・プレスと、次のボール奪取アクションが、とても効果的に、有機連鎖しつづける・・そして攻撃では、人とボールが、スムーズに、そして効果的に動きつづける・・ほれぼれする・・
・・本田圭佑を中心にした「タメ」から、香川真司、前田遼一、岡崎慎司、そして両サイドバックとダブルボランチが交替で、まさに入れ替わり立ち替わりで最終勝負をしかけていく・・
・・もちろん、その仕掛けは、ゆっくりとした展開から、急激にテンポアップする爆発的なコンビネーションで、サイドゾーンを攻略していくというプロセスが主体だよ・・
・・とにかく、急激にテンポアップした状況での、ボールがないところでの(3人目、4人目の)動きの量と質が、半端じゃない・・だから、オーストラリア守備ブロックも、完璧にアタフタ・・
・・そして、何度も決定的チャンスを作りだしちゃう日本代表・・頼もしかったけれど、でもそれをゴールに結びつけられない・・
・・ザックも、これまでの日本代表のチャンスの量と質、そして失点の内容を全体的に考察した場合、それらはとても良いバランスにあると言っていた・・でも・・
・・そう、チャンスを実際のゴールに結びつけることが、ままならない・・決定力・・たしかに、世界トップレベルと比べたら、明らかに決定力に課題あり・・
・・まあ、心理・精神的な部分も大きい・・そのテーマについては、これまでに何度も取りあげた・・ヘネス・ヴァイスヴァイラーを例に取ってさ・・
・・あっと、ゲームの流れだった・・
・・前半・・日本が作りだした決定的チャンスは、その量、質ともに、完璧に、オーストラリアを凌駕していた・・でも逆にオーストラリアも、何度か、起死回生のカウンターを決めかけちゃう・・
・・そう、彼らがブチかましてきた、スピードを前面に押し出すカウンターが、ものすごく危険だったんだよ・・10番のロビー・クルース・・ブンデスリーガのフォルツナ・デュッセルドルフでプレーしているとか・・
・・この、クルースのダッシュ力は、半端じゃない・・「あの」長友佑都も、追いつけなかったんだからね・・
・・またオランダ、ユトレヒトでプレーする11番のトミー・オアーも、とても鋭くスピーディーなドリブル突破を魅せていた・・
・・そう、前半は、両チームともに「動き」があったことで、お互いにチャンスを作りだしたんだよ・・とはいっても、その量と質という視点からすれば、完全に日本に軍配が挙がるけれどネ・・
・・だから、後半のゲーム展開がとても興味深かったんだよ・・
・・オーストラリアは(ホルガー・オジェックは)日本代表のクオリティーを、ちょっと過小評価していたのかもしれない・・そして、前半のサッカー内容を体感し、すぐにゲーム戦術の方針を変えた・・
・・そう、後半のオーストラリアの意識が、より「ディフェンス寄りに」偏っていったんだ・・
・・要は、前半と違い、オーストラリアが、守備ブロックを、とても強固に組織したということ・・
・・だから、オーストラリアのカウンター攻撃も、かなり減った・・また逆に、日本も、そう簡単にはチャンスを作り出せなくなっていった・・
・・とはいっても、全体的なドミネーション(支配傾向)は、もちろん日本が握っていたし、何度かは惜しい「決定的チャンスの流れ」は作りだしたけれどネ・・
・・そしてそこから、とても興味深いドラマ展開になるんだよ・・
・・両チームにとって、理想的な結果は「引き分け」だよね・・何故かについては、説明の必要なんてないでしょ・・
・・そしてゲームの全体的な雰囲気が、完全に、「引き分けだ〜」ってな感じになっていったんだよ・・でも・・
・・そう、そんな予定調和的な「引き分けの雰囲気」を突き破るように、「あの」先制ゴールが入っちゃったんだ・・まさに青天の霹靂(へきれき)・・
・・ザッケローニは、自殺点「みたい」な失点だったと表現していたね・・まあ仕方ない、ゴールはゴール・・
・・狂喜乱舞するオーストラリアベンチ・・唇を噛むザック・・
・・でも、ゲーム終了間際に、今度はオーストラリア選手の手にボールが当たっちゃうんだよ・・それも、ペナルティーエリア内・・そう、PK・・なんちゅうドラマチックな展開なんだ・・
・・そして、とても頼もしくなった本田圭佑が、ズバッと、ど真ん中にシュートを決める・・同点・・予定調和・・タイムアップ・・日本は狂喜乱舞・・オーストラリアは、複雑な表情で喜んでいる・・フムフム・・
・・この2つの現象について、ザッケローニがどのように表現するのか聞いてみた・・
・・2つの現象!?・・それは、2つのエピソードとも表現できそうだな・・
・・正直いって、このような極端なエピソードを、1つのゲームのなかで経験したことは、今までになかったと思うよ・・
・・ホルガーの機嫌が良かったって!?・・そりゃ、よく分かるよ・・いまの勝ち点の状況で、残りの2試合をホームで戦えるんだからね・・
・・両チームは、ともに、負ける(勝利を収める)可能性があったと思う・・まあ、それでも、全体的なゲーム内容としては、両チームとも納得していたんじゃないか・・
・・そうそう、この2つのエピソードだが、それを考えたとき、すぐに、2つのシーンがアタマに浮かんだよ・・
・・1つは、アジアカップ決勝での李忠成の決勝ゴールシーン・・そしてもう1つが、ブリスベンでの「あり得ないPK」を取られたシーンだ・・
・・だってサ・・
・・個人についてだけれど・・
・・大人のダブルボランチ・・大人のサイドバック・・スーパーなセンターバックコンビ・・彼らは、本当に素晴らしかった・・
・・でも、ここでは、本田圭佑を取りあげたい・・
・・もう何度も、何度も、彼についてコメントをしてきた・・そして、その評価内容が、どんどんとポジティブなモノへと変化しつづけている・・
・・こちらも、そんな本田圭佑をフォローできて、精神衛生上、とても良いよ・・
・・たしかに、「あの」キープ力、展開力、チャンスメイク力、シュート力、そして「ココゾッ!」のチャンスシーンでの、相手の眼前や背後の決定的スペースへ入り込んでいく感覚(イメージング力)は、とても魅力的だよね・・
・・それに、このところは、攻守にわたるハードワークにも精進するようになっているしね・・
・・一度などは、ファール気味にボールを奪われた直後に、鬼の形相で(その相手選手を)追いかけ、追い詰め、そして足ごと、ボールをかっさらった・・もちろんファール・・
・・あのシーンは、様々な意味合いで、とても痛快だった・・もちろん本田圭佑は、相手が怪我をするようなタックルは仕掛けていなかったしね・・
・・とにかく、全員が、そんな本田圭佑を頼りにしていると感じる・・「あの」遠藤保仁や長谷部誠も含めてネ・・
・・あっと・・もう1つあった・・
・・オーストラリアの武器だけれど、前述した「若手スピードスター」だけではなく、ケーヒルのアタマという絶対的ウェポンもあったじゃないか・・でも・・
・・そう・・この試合では、日本代表の守備ブロックが、その武器を、完璧に抑えたんだよ・・後でビデオを観て、確認しよう・・ホントに素晴らしいディフェンスだった・・
・・それにしても、日本代表の、メリハリの効いたコンビネーション・・彼らは、ホントに見事に、ボールがないところで勝負を決められる・・
・・とにかく、コンビネーションが「爆発」しはじめたときの、パス&ムーブも含めて、ボールがないところでの3人目、4人目の動きが、忠実で鋭い、鋭い・・
・・そして、その動きが、ボールの動きと連動する創造的なコンビネーション・・
・・とにかく、わたしにとっては、そのテーマが、やっぱりイチバン重要だと感じますよ・・そう、男女ともに究極の組織サッカーを志向する日本・・っちゅうテーマ・・
とても疲れた。ということで、今日は、こんなところです。
わたしは、11日のイラク戦をテレビ観戦してからブラジルへ向かいまっせ。さて、どうなることやら・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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