トピックス
- 2014_アジア大会(その1)・・手倉森誠に乾杯!!・・(日本vsクウェート、4-1)・・(2014年9月14日、日曜日)
- それにしても、クウェートも、他の中東チーム同様にチカラをつけている。
そのバックボーンは、何といっても、組織サッカーの、量的、質的なアップ。
以前は、局面でのせめぎ合いで、個人勝負をブツ切り「的」にブチかましていくという、統一感に乏しいサッカーだったからね。
それが今では、彼ら「も」、攻守にわたって、プレーイメージをしっかりと組織的に連動させられるようになっている。要は、人とボールの動きが活性化し、ボールの動きにしても、統一感のあるパスのリズムも出てきている・・っちゅうことです。
フィジカルやテクニックでは、常に勝るとも劣らない中東チーム(クウェート)だったから、それに組織テイストが備わったら、そりゃ強敵になるよな。
もちろん日本も、フィジカルやテクニック、またプロとしての「心理・精神的なベース」でも大きく発展している。だから終わってみれば、総合的なチカラでクウェートとの「差」を魅せつけた。
でも、先制ゴールが決まるまでは、また、1点差に詰め寄られてからは、クウェート(中東)の、直線的でスピーディーな一発勝負(カウンター)や、「ココゾッ!」のチャンスに人数をかけて畳みかけてくる力強い仕掛けが、チト心配だった。
最後は、チカラの差を明確に感じさせてくれた「手倉森オリンピック代表」。頼もしい。
監督の手倉森誠。本当に良い仕事をしている。
しっかりとしたチーム戦術イメージの構築。それでも、サッカーの本質的な魅力としてレスペクトしなければいけない「自由さ」は、決して疎(おろそ)かにしない。
この試合でも、鈴木武藏を除いた攻撃陣が、基本的なポジションに張り付いているシーンは、本当に希だった。
だからこそ、縦横無尽のポジションチェンジ性能が、最高レベルで発揮された。
やっている方も、楽しくて仕方なかったに違いない。何せ、前にスペースがあったら、後ろ髪を引かれることなく(要は、その後のディフェンスを心配することなく!)、思い切って押し上げていけるのだから。
そう、手倉森誠が積み重ねている「良い仕事」の本質は、何といっても、チーム全体に、素晴らしく「有機的で実効レベルが高い守備意識」を植えつけ、徹底させられたことなんだよね。
だからこそ、次の攻撃にも、勢いが乗っていくっちゅうわけだ。
あっ、そうそう、このテーマ。私の新連載「The Core Column」で、アギーレジャパンについて書いた「このコラム」でもディスカッションしたっけ。
そう、守備こそが全てのスタートライン・・っちゅうテーマ。
また、興味があれば、同じ新連載シリーズの最初のころ(昨年)に発表した「このコラム」もご参照アレ。そこでは、1974年ドイツW杯のレジェンドチーム(オランダ代表=オレンジ軍団)を率いた伝説のスーパーコーチ、故リヌス・ミケルスの教えも挿入してありますよ。
最後に、明治大学の室屋成。
なんだコイツは・・。素晴らしいサッカー選手。彼のスーパープレーを観ながら、彼のことを知らなかった自分が恥ずかしくなったモノです。
でも、ウワサは聞いていたよ。そして思った。たしかに、ウワサ通り、長友佑都二世だ・・
とにかく、次のイラク戦が、今から楽しみで仕方なくなったじゃありませんか。
ガンバレ〜〜ッ!! 手倉森〜〜っ!!!!
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ところで、ブラジルW杯に、後藤健生さんと「スカイプ」を通して繰り返したディスカッションをまとめた、ライブ感あふれる「ナマ対談本」が出来上がりました。
その新刊については、「こちら」をご参照ください。ではまた・・
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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