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2014_天皇杯準決勝・・長谷川健太とガンバは、何かを「持ってる!?」・・(ガンバvsエスパルス、5-2)・・(2014年11月26日、水曜日)

・・あのときは、自分自身で、「ホントにオメ〜は、持ってネ〜な〜」なんて思いましたよ・・

ナビスコカップ決勝。ガンバ対サンフレッチェ。

その立ち上がり。サンフレッチェに二つのゴールを先制され、「0-2」とリードを奪われたとき、ガンバ長谷川健太監督は、そんなことを思ったらしい。

フムフム・・

だから、今日のゲームの記者会見では、こんな質問をぶつけてみた。曰く・・

・・そのときは、「持ってない」と感じたんでしょうが、その試合に勝ち切って最初のタイトル(ナビスコ)をモノにしただけじゃなく、その後のレッズ戦(J リーグ)とこの試合(天皇杯)にも勝利を収めた・・たぶん今は、「オレって、何かを持っているかも・・」って思い直しているかもしれませんよね(笑)・・

・・そこで質問です・・

・・先ほど、三冠を目指して、このメンバーを維持しつづけることが大事だというニュアンスの発言がありました・・私はそこに、長谷川さんだけじゃなく、チームにも、「何かを持ってる・・」という確信を深めさせたいという意図を感じるのですが・・

そんなニュアンスの質問に対し、例によって長谷川健太は、真摯に、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。曰く・・

・・まあ、「何かを持っている」かどうかっちゅうことは分かりませんが・・いまチームは、三冠へ向けて、強いモティベーションを持っている・・そして、それをできる限り高いレベルへと押し上げ、そこで維持するというのが私のミッションだと思っている・・

・・たしかに、次の大事なリーグ戦(ホームでのヴィッセル戦)には、中二日で臨まなければいけない・・そこには、もちろんケガとか疲労といった様々な課題も付加されるだろう・・

・・にもかかわらず私は、このチーム(メンバー構成!)を維持することを決断したんだ・・そして勝ち切った・・

・・そのように、ハードルを一つずつクリアしていくことで、最後の山場になるかもしれない神戸戦へ向けて、チームのモティベーション(≒結束力などなど!?)もより強化されているに違いない・・それが、この試合での、もう一つの大事なテーマだった・・

フムフム・・

いいね、長谷川健太。

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ところで、若手主体メンバーでゲームに臨んだエスパルス。

とても魅力的で立派なサッカーを展開したよ。攻撃ではね・・

とにかく、今のエスパルスは、全ての「Jクラブ」のなかでは、1本「スジ」の通ったサッカーをやっていると感じている。

もちろん、人とボールを動かしつづける(ボールがないところでの動きの量と質で傑出した!?)組織サッカーで、しっかりと相手ディフェンスブロックのスペースを攻略していく。

でも選手たちのタイプが、他のチームとは、チト違うんだよ。

エスパルスには、身体の小さな選手が多いんだ。

そんな「突貫小僧」連中は、例外なく、スピードがあり、ドリブル突破などのテクニックと「意志力」にも優れている。

だから、組織プレー(コンビネーション)と、後ろ髪を引かれることのないフッ切れた個の勝負プレーが、抜群にハイレベルの領域で、効果的に「コラボレート」するんだ。

とにかく、見ていて楽しいことこの上ない。

監督の大榎克己も、日本サッカーが目指すべき方向性は「これだっ!」と主張していた。

そう、おっしゃるとおり。

だからこそ、守備の「もろさ」が目についた。今シーズンのエスパルスの失点が、とても多いのも頷ける。

「J」前節のアルディージャ戦でも書いたけれど、とにかく、サッカーは・・というか、勝負は、「細かなコトの積み重ね」によって雌雄が決するんだよ。

そう、まったく目立つことのない、ボールがないところでの守備プレーの量と質。

ここで細かなことを書こうとは思わないけれど、とにかく守備では、ボールウォッチャーになることなく、自分から、「ギリギリの競り合い仕事」を探しつづけなければいけないんだよ。

そしてもちろん、リスクを冒してでも実行しつづける。運動量は、かなり多くなる。でも、そんな「基本のディフェンス」を・・それも、「いつもより半歩先に足が伸びる・・」ような粘り強い基本プレーを繰り返せば、必ず、結果として表れてくる。

エスパルスの魅力的なサッカーを見ながら、そんなこと「も」考えていたっけね。

では、また〜・・

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ところで、先日、高円寺のパンディットという「トークライブハウス」で、ブラジルW杯の「ナマ対談本」に絡めて、後藤健生さんと対談をやったんですよ。

アナウンス(事前の告知)が足りず、参加していただいた方は少なかったけれど、その対談全体が、「You Tube」にアップされましたので、お知らせします。

2時間近くも話しまくったのですが、その第一部が「こちら」で、その第2部が「あちら」です。

また、下記の「ナマ対談本」についても二人で語っている部分があるのですが、編集部が、それを、このように「編集」したのだそうです。まあ、ということで「こちら」もご参照アレ。あっと・・ 新刊の基本情報については、「こちら」をご参照ください。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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