トピックス
- 2014_J2_第16節・・サッカー文化の浸透にも大いに貢献するゲーム内容だった・・(ベルマーレvsヴェルディ、 1-0)・・(2014年5月31日、土曜日)
- 「おっしゃる通りです・・前節の敗戦によって、湘南スタイルをしっかりと思い出し、それに全力で取り組んでいくという初心を再確認できたんですよ・・」
ベルマーレ、曹貴裁(チョウ・キジェ)監督が、私の質問に、例によって真摯に、そんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。その質問は・・
・・前節の敗戦で、連勝がストップしたのですが、多分チョウさんにとって(チームマネージメントにとって!)、それは、とてもポジティブなことだったのではないかと思うのですが?・・
チョウ・キジェが言うとおり、この試合でのベルマーレは、これまでにも増してダイナミックに、「湘南スタイル」をグラウンド上に描き出していた。
その「湘南スタイル」については、私の新シリーズで「こんなコラム」をアップしたから、そちらも参照してください。
この試合でのベルマーレは、まさに、ヴェルディを圧倒した。まあ、最小得点差ではあったけれど、全体的な内容からすれば、「凌駕」という表現が当てはまる。
私は、相手が、このところ調子をアップさせている三浦泰年のヴェルディだから(これについては「このコラム」もご参照アレ!)、とても楽しみにしてスタジアムに到着した。でも・・
そう、立ち上がりから、まさにワンサイドマッチ・・っていう様相を呈したんだよ。
そこでベルマーレが魅せつづけたサッカーには、言葉で表現するのも憚(はばか)られるほどのダイナミックな魅力が満載だった。
まあ、内容的には、前述のコラムを参照して下さい。
ここでは、一つのテーマに絞って書き進みます。
それは、決勝ゴールをブチ込んでからのベルマーレのサッカー。
そう、リードしてからのベルマーレは、ゲーム展開を落ち着かせようとするどころか、「自分たちのサッカー」を、愚直なまでに追い求めつづけたんだよ。
たしかに後半のヴェルディは、部分的にではあったけれど、私が「今の」彼らに期待するサッカーを魅せてくれた。
そう、人数を掛け、人とボールを、素早く、広く動かす優れた組織サッカーに、チャンスを見計らった、「勇気」を詰め込んだ個人勝負をタイミングよくミックスしていったんだ。
そして何度か、チャンスも作りだした。でも・・
そう、ヴェルディの勢いがアップすればするほど、それに呼応するかのように、ベルマーレも、ペースを増幅させていくんだ。
もちろん、ここで言う「ペース」とは、主に、ディフェンスを対象にした表現でっせ。
素早い攻守の切り替えから、一人の例外もなく、全力のチェイス&チェックや「連動プレス」をブチかましつづけるんだよ。
そんなダイナミックなプレー姿勢は、ゴールを入れた後も、まったく変わらなかった。いや、もしかしたらペースアップしたかもしれない。フ〜〜・・。
それこそが、チョウ・キジェが冒頭で語ったコメントそのものという現象だったんだよ。
とにかく私は、ベルマーレのサッカーに酔いしれ、とことん楽しんでいた。
このゲームには、(観客動員プロモーションの甲斐あって!?)何と「12,000人」の観客が詰めかけたんだそうだ。
ビックリした。そして、日本のサッカー人の一人として、チョウ・キジェ&Co.に対して、心から感謝していた。
・・ホントにアンタ達は、素晴らしくアトラクティブ(魅力的)なサッカーで観客を酔わせてくれた・・この試合が初体験だった観客の多くは、リピーターに
なってくれるに違いない・・そのことは、もちろん、日本でのサッカー文化の浸透に大いに貢献するはずだ・・だから、感謝なのだ〜・・
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- あっと・・久しぶりにトークショーに出演することになりました。詳しくは「こちら」・・
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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