トピックス
- 2014_国際マッチ・・日本代表チームへチャレンジする「新人選手たち」・・また、サッカーの美しさを体現したブラジル・・(日本代表対ブラジル、 0-4)・・(2014年10月14日、火曜日)
- あ〜らら・・、ブラジルに自由自在にプレーされちゃった。
でも・・まあ・・ネ・・
代表経験組(主力イメージの選手たち)が出てきた後半は、「数字」とは関係なく(!!)しっかりとした組み立てから、本田圭佑、岡ア慎司や武藤嘉紀が絡ん
で(本格的な!!)チャンスを作り出すなど、内容でも、以前のように「チンチンにやられちゃった・・」ってなことではなかった。
それに対して、前半のサッカーは、闘う意志という意味でも問題だったけれど・・。
ということで、今回は、代表チームへのインテグレート(組み込まれること)にチャレンジする「代表の新人・・」というテーマも取り扱おうと思う。
もちろん、彼ら「新人」が、存在感を示し、良い印象を残すためには、ゲームの「環境」が、とても大事になってくる。
様々な「心理ファクター」も錯綜・交錯するメンバー構成だけじゃなく、どんな相手と、どこで、どのような条件で・・等などといった要素も大きく影響してくるというわけだ。
だから、今日のディスカッションは、とても微妙なニュアンスになる。
まあ・・いいや・・とにかくハナシを進めよう・・。
若い(日本代表の新人候補が多く入った)日本代表は、キックオフ直後は、とてもチャレンジャブルな「マインド」で、攻守にわたって積極的に、そしてダイナミックに闘った。
・・前線からの全力のチェイシングと協力プレス・・攻撃でも、全力フリーランニングを連動させることで、効果的コンビネーションで、スペースを攻略しかかったシーンもあった・・でも・・
・・そう、5分もたたないうちに、そんな、ボールがないところでの攻守ハードワークが、影を潜めてしまうのだよ・・
・・そして、例によっての、様子見のプレー姿勢に終始するようになってしまう・・
・・ブラジル選手たちの、局面での巧さと強さを「体感」したことで、チャレンジ精神が根こそぎ奪われてしまった・・ってな感じ・・
・・まあ、ビビッたと言われても仕方ないプレー姿勢ではあった・・
・・とにかく、そこからは、もちろんボール奪取は、そこそこ機能しているから攻め上がれはするけれど、ボールがないところでの動きが加速していかないから、肝心な勝負所(ゾーン)での人数が足りない・・
・・それじゃ、日本にとって、もっとも重要な(もしかしたら唯一の!?)武器である「組織コンビネーション」を、効果的に機能させられるはずがない・・
・・前半に関する私の印象・・
・・とにかく、攻守にわたってアクションが消極的・・ボールを奪われても全力でチェイスしないし、相手のフリーランニングにも、ついていかずに様子見になってしまうシーンのオンパレード・・
・・まあ、失点は1点止まりだったけれど、そんな、攻守にわたる「様子見アクション」によって、チーム全体のダイナミズムが地に落ちてしまったというのが私の全体的な印象だった・・
・・そして後半・・
・・あくまでも、「数字」ではなく、サッカーの内容についての評価だよ・・あくまでも・・
・・私は、本田圭佑を筆頭とした、日本代表の「実質パフォーマンス・キャリアーたち」が出てきたことで、サッカーの内容自体は、格段に向上したと思っている・・
・・たぶんブラジル選手たちも、「脅威レベル」では、後半の日本代表に軍配を上げるでしょ・・
・・そのバックボーンは、何だろうか・・
・・局面での競り合いの内容?・・前向きなチャレンジ姿勢?・・そのベースになる自信と確信のレベル?・・また、そのベースになる意識と意志のポテンシャル?・・
・・まあ、要は、攻守にわたって、リスクへチャレンジしていく前向きな姿勢とか、その絶対的ベースである「自信」といった心理的な要素のことだね・・
・・私は、その「微妙な違い」を、ブラジルの選手たちも感じていたはずだと思っているわけだ・・
何か、途中から、例によっての、要素だけをまとめたブツ切り文章になってしまった。ご容赦。
・・ということで、結局は、リスクチャレンジへの積極的な姿勢(自信や意志)というテーマに落ち着いていくわけなのです・・
・・要は、本田圭佑、岡ア慎司、武藤嘉紀、柴崎岳といった連中の、自信あふれるリスクチャレンジプレーは(前半と比べて)格段に、ブラジルに脅威を与えたということだね・・
・・それに対して、先発メンバー(前半)は、受け身のプレーに終始した・・と思っている・・
・・例えば、自分の目の前で味方がポールを奪われたシーン・・
・・そこでは、もう脇目も振らずに、フルスプリントで相手ボールホルダーを追いかけ、プレッシャーを掛けるべきでしょ・・
・・そう期待するのも当然のシチュエーションなのに、お座なりの「ぬるま湯ランニング」ばかりが目立った・・
・・それも、自分のミスでボールを失ったり、守備アクションの逆を取られて(ちょっとだけ!)置き去りにされた状況で、全力スプリントで追いかけるのを止めちゃう選手だっていたんだよ・・
・・相手は強いんだから、攻守ハードワークは、普通のレベルじゃダメでしょ・・いままでに輪をかけた勢いのハードワークを積み重ねなきゃダメなんだよ・・それが・・
・・フ〜〜ッ!!・・
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ということで、冒頭のテーマ、「代表チームへのインテグレート(組み込まれること)にチャレンジする代表の新人たち・・」というテーマに入っていくわけだ。
長々と書こうとは思わない。
記者会見では、アギーレに、こんな内容を質問しようと思っていたけれど、結局は、指名されなかった。
その質問は・・
・・これまでの4試合、代表チームとしては新人の多くの選手たちをテストしてきた・・もちろん彼らはチカラのある選手たち・・でも、彼らには、チャンスの(機会の)数も、時間も少ない・・
・・彼らは、そんな限られたチャンスをモノにしなきゃいけない・・でも、十分にチカラを発揮できず、そのチャンスをモノにできない選手がほとんどだと思う・・
・・今回、そんな厳しい環境でも、武藤嘉紀や柴崎岳といった、例外的な(代表にとって価値のある!)若手選手が存在感を発揮し、素晴らしくポジティブな印象を残してくれた・・
・・多くのチャレンジャーたちは、限られたチャンスであることは十二分に分かっているはず・・それでも、十分に(自分が秘めるチカラの!)自己主張ができずに消えていく・・
・・そこで質問だが、チャンスをモノに出来る選手と、そうでない選手の重要な「違い」は、どこにあるのだろうか?・・
まあ、質問できなかったから、こちらの仮説をまとめよう。それは・・
・・まず、何といっても、インテリジェンス・・
・・そう、考えるチカラ・・
・・誰かの主張に「乗っかる」のではなく、まったく独立した立場で考えられる(様々な工夫を凝らせる≒攻守にわたって、積極的に仕事を探せる≒攻守ハードワークで目立てる)インテリジェンスのことだ・・
・・そして、そのインテリジェンスベースのチカラを、強烈に、グラウンド上の現象として「強烈に主張」できること・・
・・でもサッカーでは、それが本物のチームゲームだから、周りが悪いプレーをしていたら、自分だけが良いプレーをできるはずがない・・
・・それは、ある意味では正しいと思う・・でも、それを言い訳にするような選手は、はじめから「トップ」では使い物にならない・・
・・そう、私は、そんな逆境を克服した「チャレンジャー」を、たくさん知っている・・
・・ヨーロッパのトッププロクラブでのセレクションでの一コマ・・あるチャレンジャーがいた・・
・・彼は、縮こまり、安全プレーばかりに「逃げ込む」他のチャレンジャー・・を尻目に、積極的に彼らを「𠮟咤(強烈な文句をブチかます!)」し、そして自分も、攻守にわたって、まさに限界「以上」の闘いをブチかましつづけたんだ・・
・・そして、そんな彼の積極(攻撃的)プレーで、チーム全体が、息を吹き返した・・
・・その選手は、もちろんプロテストに合格した・・
・・才能的には、まあ普通・・でも、前述した、心理・精神的なベースと、インテリジェンスに支えられ、攻守ハードワーカーとして、チームになくてはならない選手になった・・
・・あっと・・チト脱線・・
・・ここで言いたかったことは、人のせいにせず、しっかりと主体的に、ギリギリまで闘う意志を魅せれば、必ず、評価者に正しく受け容れられる・・ということ・・
・・要は、フィジカルやテクニック的なチカラは当たり前として、それにプラスアルファするような、戦術的能力(≒考えるチカラ)と、それを100パーセント以上実行していける高い意識と強い意志(心理・精神的なベース)こそが、大事だということだ・・
・・もちろん、ディエゴ・マラドーナや、この試合でのネイマールのような「大天才」だったら、ハナシはチト違うけれど・・ネ・・
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ところで、ブラジル。
スマートの極みだった。
ある人が言っていた。
「ブラジル人は、サッカーの美しさはパスにあり・・って考えているんですよ」
たしかに、ネイマールに代表される、爆発的だけれど、スムーズでスマート、そしてものすごくスピーディーなドリブル勝負は特筆だよね。
でも、彼らのすごいところは、ドリブル突破&シュートという派手な個人勝負プレーだけじゃなく、そんな個の勝負によって相手(日本)守備ブロックの視線と意識を引きつけ、最後の瞬間に、ラストパスを通して味方にシュート「させる」っちゅうコンビネーションなんだよ。
この試合でも、2点、3点は、相手のシュートミスで助かった。
もちろん中盤での組み立てプロセスでも、そんなスムーズでスマートな、人とボールの動きを魅せつづけていた。
組織プレーを絶対的ベースに、そのなかに、効果的に個人勝負プレーを組み込んでいくブラジル代表チーム。
そりゃ、観ていて楽しいことこの上ないよ。でも今日は、そんなふうに「美しくウラを突かれてシュートを決められたのが」アギーレ・ジャパンだったから・・
ということで、今日は、こんなところですかね。他のテーマについては、日本に帰国してからジックリと・・。では・・
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ところで、先日、高円寺のパンディットという「トークライブハウス」で、下記の「ナマ対談本」に絡めて、後藤健生さんと対談をやったんですよ。
アナウンス(事前の告知)が足りず、参加していただいた方は少なかったけれど、その対談全体が、「You Tube」にアップされましたので、お知らせします。
2時間近くも話しまくったのですが、その第一部が「こちら」で、その第2部が「あちら」です。
- また、下記の「ナマ対談本」についても二人で語っている部分があるのですが、編集部が、それを、このように「編集」したのだそうです。まあ、ということで「こちら」もご参照アレ。あっと・・ 新刊の基本情報については、「こちら」をご参照ください。
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最後に「告知」です。
実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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